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米テスラ、新型EV「モデル 3」納車開始に向けグローバルでアフターサービスを拡充

「モバイル サービス バン」により、サービスセンターで対応する案件を80%削減

2017年7月12日 (現地時間) 発表

ユーザーの来店の必要がない「モバイル サービス バン」を2017年中に350台追加予定

 米テスラ モーターズは7月12日(現地時間)、7月28日にグローバルで納車が開始される新型EV(電気自動車)「モデル 3」に合わせて、アフターサービスのキャパシティを3倍にする計画を明らかにした。

 計画では、現在世界に150以上あるサービスセンターを新たに100拠点増やすとともに、ユーザーの来店の必要がない「モバイル サービス バン」を2017年中に350台追加する予定。拡張エリアは「モデル 3」の予約状況を鑑みて進めていくとしている。

新たなサービスセンターでは従来の修理工場の3分の1のスペースと4倍のスピードで作業を行なうことができるという

 新たなサービスセンターでは、これまでよりも多くのリペアレーン(最大40)を用意して、整備士が車両のリフトアップをせずに素早く修理できる環境を整える。このアプローチにより、平均で従来の修理工場の3分の1のスペースと4倍のスピードで作業を行なうことが可能になるという。

 また、モバイル サービス バンは、簡単な問題から比較的複雑な問題にまで対応し、自宅や職場など希望の場所で修理が受けられることを特徴としたサービス。ユーザーがサービスセンターまで足を運ぶ必要がなくなり、全体の約80%はモバイル サービス バンでの対応が可能といい、サービスセンターで対応する案件を80%削減できるとしている。モバイル サービス バンは、日本では未導入のサービスだが、今後導入を検討していくとしている。

 モバイル サービス バンによる修理費用は、サービスセンターで修理を受けた場合と同じとし、製品保証対象の無償修理にも対応。修理が完了するまでの待ち時間を快適に過ごせるよう、多くのモバイル サービス バンにはコーヒーマシーンやスナック菓子、子供用のおもちゃなどアメニティを備えるとしている。

 テスラでは2017年だけで1400人の整備士を新たに雇用して、これらの取り組みにより、より多くの車両をより早く修理し、テスラ車が増えることに備えるとしている。

サービスセンターで対応する案件の全体の約80%はモバイル サービス バンで対応可能という