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コンチネンタルとマグナ、米ミシガン州~カナダ・オンタリオ州の公道480kmで自動運転車の試験走行

自動運転車等の試験走行推進でオンタリオ州とミシガン州の運輸省が合意

2017年7月31日(現地時間) 実施

コンチネンタルとマグナ・インターナショナルの自動運転車テクノロジーを搭載したキャデラック「ATS」(左)とクライスラー「300」(右)

 独コンチネンタルとカナダのマグナ・インターナショナルは7月31日(現地時間)、米ミシガン州とカナダ・オンタリオ州の公道480kmで自動運転車の試験走行を行なった。

 試験走行は、コンチネンタルとマグナの自動運転車テクノロジーを搭載したキャデラック「ATS」とクライスラー「300」が、ミシガン州南東部を出発。オンタリオ州ウィンザーに入り、そこから北の同州サーニアに行き、再びミシガン州に戻る走行実験だった。

 この試験走行は米国とカナダの国境間における初の自動運転車実験となった。この走行実験の終了後、オンタリオ州とミシガン州それぞれの運輸省は「コネクテッドカーおよび自動運転技術のテストと展開をさらに推進し奨励する」ことで合意した覚書に署名した。さらに「ミシガン州とオンタリオ州に雇用創出をもたらす経済成長を可能にして、両州の経済的利益や技術的進歩を支援する」ことでも合意した。

 ミシガン州では、2016年にリック・スナイダー知事がミシガン州内の公道で自動運転車が走行できるようにする一連の法案に署名。オンタリオ州では同年、自動運転車の路上テストを許可する規制の枠組みを、カナダで初めて設定している。

 ミシガン州運輸省(MDOT)のカーク・ステュードル長官は「本日の、国境を越えた自動運転試験走行は、米国・カナダ両国と民間企業による前例のない協力体制の実績を示すものだ」とコメントしている。