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【SUPER GT 第6戦鈴鹿】決勝3時間経過。17号車 KEIHIN NSX-GT(塚越広大/小暮卓史組、BS)がリード

GT300は25号車 VivaC 86 MC(松井孝允/山下健太/近藤翼組、YH)がトップ

2017年8月26日~27日 開催

17号車 KEIHIN NSX-GT(塚越広大/小暮卓史組、BS)

 SUPER GT 第6戦 第46回インターナショナルSUZUKA 1000km "SUZUKA 1000km THE FINAL"が、8月26日~8月27日の二日間に渡って、三重県鈴鹿市の鈴鹿サーキットで開催されている。12時半より行われている決勝レースは、15時半にスタートから約3時間を迎えて、レースは折り返しを迎えている。

 GT500クラスは予選3番手からスタートした17号車 KEIHIN NSX-GT(塚越広大/小暮卓史組、BS)がリードを広げており、2位以下に10秒以上の差をつけている。2位は64号車 Epson Modulo NSX-GT(ベルトラン・バゲット/松浦孝亮組、DL)、3位は23号車 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ組、MI)。

 GT300クラスはポールからスタートした25号車 VivaC 86 MC(松井孝允/山下健太/近藤翼組、YH)がトップ、。2位は60号車 SYNTIUM LMcorsa RC F GT3(飯田章/吉本大樹組、YH)、3位は18号車 UPGARAGE BANDOH 86(中山友貴/川端伸太朗組、YH)となっている。

ポールスタートの24号車 フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-Rが後退

 お昼過ぎの12時半にパレードラップが開始された。パレードラップを先導するのは、鈴鹿サーキットの地元三重県警の白バイとパトカー。スバルのインプレッサWRX、レガシーといったパトカーとしてはかなり強力な車両に率いられてSUPER GTの車両が1周のパレードを終えると、NSXのセーフティカーに交代してフォーメーションラップへと入っていった。フォーメーションラップ終了後にレースのスタートが切られた。

 ポールからスタートした24号車 フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-R(佐々木大樹/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ組、YH)、2位からスタートした19号車 WedsSport ADVAN LC500(関口雄飛/国本雄資/小林可夢偉組、YH)は無難に順位通りのスタートを切ったが、3位からスタートした17号車 KEIHIN NSX-GT(塚越広大/小暮卓史組、BS)を4位からスタートした64号車 Epson Modulo NSX-GT(ベルトラン・バゲット/松浦孝亮組、DL)が1コーナーでオーバーテイクして3位に上がった。しかし、その後9週目に17号車が64号車を抜き返し3位に再び浮上した

 その後24号車 フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-Rがそのまま独走するかと思われたが、10周目が終わったあたりで、24号車はタイヤが厳しくなってきたようで、2位の19号車 WedsSport ADVAN LC500、3位の17号車 KEIHIN NSX-GT、4位の64号車 Epson Modulo NSX-GT、5位の46号車 S Road CRAFTSPORTS GT-R(本山 哲/千代勝正組、MI)、6位の12号車 カルソニック IMPUL GT-R(安田裕信/ヤン・マーデンボロー組、BS)までが1つのパックになり、6台による接近戦が展開された。

 この中をスルスルと抜け出したのが17号車 KEIHIN NSX-GT。塚越広大選手がドライブする17号車は、失速した24号車に詰まった19号車がスプーンでミスして少し飛び出したのを見逃さず2位にあがり、その翌週の13周目に130R手前でストレートで24号車を追い越しトップに立った。その後、24号車が2位以下をブロックしたことも、17号車は2位以下に対して大きなリードを作り上げることになった。その抜かれた24号車は逆にズルズルと抜かれる展開になり、16周目の終わりには他チームよりもかなり速くピットインすることになった。

 これで2位に上がったのは、19号車 WedsSport ADVAN LC500だが、24号車を抜くタイミングで、46号車 S Road CRAFTSPORTS GT-Rと3台がヘアピンの立ち上がりで3台横並びに。24号車が真ん中に挟まれた19号車が46号車側によらざるを得なくなり、46号車は接触を避けるためにイン側のランオフエリアに行かざるを得なくなり、バリアにクラッシュしてリアウイングを破損してしまった。その結果46号車は長い間ピットに停まって修復することになったので事実上レースから脱落した。

64号車 Epson Modulo NSX-GT(ベルトラン・バゲット/松浦孝亮組、DL)

 これで結果3位に上がったのは3位に64号車 Epson Modulo NSX-GT、今シーズンこれまで厳しい戦いを強いられてきた64号車 Epson Modulo NSX-GTだが、今回は持ち込んだダンロップタイヤが路面の状況にマッチしており、ロングランも速く他車と戦えるポテンシャルを持っており、上位勢と互角の戦いを見せている。

23号車 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ組、MI)

ジェンソン・バトンが登場するが、ピットアウト時に他車と交錯寸前でピットスルーペナルティに

16号車 MOTUL MUGEN NSX-GT(武藤英紀/中嶋大祐/ジェンソン・バトン組、YH)

 予選9番手からスタートした16号車 MOTUL MUGEN NSX-GT(武藤英紀/中嶋大祐/ジェンソン・バトン組、YH)は中嶋大祐選手が徐々に順位を上げ、26周目にピットインするときには5位まで順位を上げていた。ここで、2009年のF1世界チャンピオンであるジェンソン・バトン選手に交代。ところが、リスタートするときに、ファーストレーンを走るGT300車両と交錯しそうになってしまい、辛くも衝突は避けられたが、かなり危険な状況になってしまったのだ。これにより16号車にはその後ドライブスルーペナルティが出されることになり、せっかくバトンの走りで4位にまで上がったのにもかかわらず11位まで後退することになった。さらに3回目のピットストップ後の84周目、武藤英紀選手に交代した後で、リアタイヤがバーストして順位を大きく下げることになった。

 レースが大きく動いたのは、第2スティントの途中の43周目に、GT300の車両が最終コーナーで停まってしまったため、セーフティカーが出されることに。これにより、十数秒の差をつけていた17号車のリードは水泡に帰してしまった。これにより、大幅に周回遅れになってしまった46号を除いた14台のレースとして、レースはリスタートすることになった。

 その後3回目のピットストップを終えると、トップは依然として17号車 KEIHIN NSX-GT。17号車は安定したタイムを刻みトップを維持し、2位に15~18秒近い差をつけることに成功した。2位に上がったのは64号車 Epson Modulo NSX-GT、こちらも安定したタイムを刻んでおり、1位との差は小さくないものの、安定して2位を走行している。セーフティカー導入前までは2位だった19号車 WedsSport ADVAN LC500は、小林可夢偉選手に交代したところで、ズルズルと後退していき、3回目のピットストップを終わる段階では、下位に大きく沈んでしまう結果となってしまった。

19号車 WedsSport ADVAN LC500

 レースの約半分81周が終了した時点で、1位 17号車 KEIHIN NSX-GT、2位 64号車 Epson Modulo NSX-GT、3位23号車 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ組、MI)、4位 1号車 DENSO KOBELCO SARD LC500(ヘイキ・コバライネン/平手晃平組、BS)、5位 36号車 au TOM'S LC500(中嶋一貴/ジェームス・ロシター組、BS)、6位に12 カルソニック IMPUL GT-Rといいう順位になっている。

GT300はポールスタートの25号車 VivaC 86 MCがトップだが、最後のピットストップまで順位は読めず

 GT300のスタートも、GT500と同じように大きな混乱なくスタートした。いずれも順位通りにスタートしたが、GT300ではGT500とピットインのシーケンスが異なるため、いくつかのチームは早めにピットインし、ピットタイミングをずらす作戦に。65号車 LEON CVSTOS AMG(黒澤治樹/蒲生尚弥組、BS)が2周目に、予選4位でポイントリーダーの4号車 グッドスマイル 初音ミク AMG(谷口信輝/片岡龍也組、YH)が15周目に入るなど、早め早めの動きとなった。

25号車 VivaC 86 MC(松井孝允/山下健太/近藤翼組、YH)

 レースハーフウェイの段階でトップになっていたのは、ポールからスタートした25号車 VivaC 86 MC(松井孝允/山下健太/近藤 翼組、YH)。2位は60号車 SYNTIUM LMcorsa RC F GT3(飯田章/吉本大樹組、YH)が、そして3位には前半の多くの周回でトップを走っていた18号車 UPGARAGE BANDOH 86(中山友貴/川端伸太朗組、YH)となっている。

60号車 SYNTIUM LMcorsa RC F GT3(飯田章/吉本大樹組、YH)

 ただし、既に述べたように今回のレースでは多くのチームがピットインのシーケンスが大きく違っており、レースの様相がわかるのは全車がピットインを終える、レース終盤ということになるだろう。

18号車 UPGARAGE BANDOH 86(中山友貴/川端伸太朗組、YH)