【グッドウッド2009ギャラリー】[展示車両編]
コンセプトカーや珍車、有名人の車が多数展示



 7月3日~7月5日(現地時間)に英国ウェスト・サセックス州で開催された「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード」。ヒストリック・レーシングカーから最新鋭のコンペティション・マシンまで約350台が出場したモータースポーツの祭典の出走車を紹介する。

 グッドウッドのメインイベントはヒル・クライムだが、そのコース周辺では車にまつわるさまざまなイベントが行われている。その中には、今回紹介する自動車メーカーによる展示や、コンクール・デレガンス(クラシックカーの品評会)もあって、フェスティバル・オブ・スピードを、単なるモータースポーツ・イベントでなく、自動車好きの祭典にしている。

今年のホスト・メーカーであるアウディは、会場にも“ターミナル・コンセプト”のショールームを作ってしまった。その内外にはR8 V10をはじめとするエキサイティングなモデルが展示されていた
2007年の東京モーターショーで公開されたコンセプトカー「メトロプロジェクト・クワトロ」が「A1プロクジェクト・クワトロ」と名乗って登場した。“サブコンパクト”に位置づけられるアウディ最小のモデルとなる。近い将来、製品ラインに加わるとパネルに書かれていた
トヨタのブースはステージのような作りトヨタF1チームによるピット作業のデモが行われたTS010(左)とトヨタ7
新型プリウス(左)とiQ英BBC TVの人気自動車バラエティー番組「TOP GEAR」で北極仕様となったハイラックス元F1王者アラン・プロストのドライブで氷上レース「アンドロス・トロフィー」の2007年チャンピオンとなったオーリス
日産はGT-Rと370Z(フェアレディZ)を展示
メルセデス・ベンツのブースも大がかり「SL 63 AMG」をベースとしたF1のセーフティーカールイス・ハミルトンが2008年に乗ってチャンピオンになった「マクラーレン・メルセデスMP4/23」
「SLRマクラーレン スターリングモス」(左)とその元ネタ「300SLR」日本では未発売のEクラス・クーペ
ランド・ローバーはスタティックな展示(左)のほか、デモコースを造って悪路走破性能をアピール
ジャガーのブースマツダのブース。RX-8やアクセラのスポーツモデルを展示BMW「S 1000 RR」。12月に発売されるスーパーバイクのホモロゲーションモデル
中が見えないブースはBMWのもの。ジュネーブショーで発表された5ドアハッチバックの「5シリーズ・グランツーリスモ」の量産車を展示しているが、内部は撮影禁止アルファ・ロメオはC8コンペティツィオーネとMITOを中心に、スポーティーモデルを展示
モーガンは最新モデルの「エアロマックス」(左)と燃料電池車「ライフカー」
英国の今はなき自動車ブランド「アルヴィス」を専門に扱う中古車屋さんのブース
ユーロファイター戦闘機のジェットエンジンを積んだ速度記録挑戦車「Bloodhound SSC」。時速1000マイル(約1600km/h)を狙う
BP(英国の石油会社)のパビリオン「FOS-TECH」には未来を予感させる車を展示ニュルブルクリンク24時間レースを走行したトヨタ「LF-A」。これは“モリゾー”こと豊田章男社長もドライブした14号車イタリアで行われたデザイン展示会「ミラノ・サローネ」に出品された「クリスタルLF-A」
インフィニティ・ブランドのハイブリッドスポーツ・コンセプトカー「エッセンス」
エッセンスのコックピットイタルデザインのロータリーエンジンとモーターのハイブリッドスポーツ・コンセプトカー「ナミル」
1950年代のルノーのサルーン「ドーフィン」を、英国で電気自動車化したもの。前後にバッテリーを積み、最高時速60マイルで60マイルの距離を走行できたという。47台が販売された
エレクトリック・ドーフィンの運転席。スピードメーターの向こうに、2つの電圧計が見える木とアルミでできたモーガンのフレーム
STYLE ET LUXの会場

カルティエのコンクール・デレガンス「STYLE ET LUX」
 グッドウッドの会場の一角では、カルティエによるコンクール・デレガンス「STYLE ET LUX」が開催されている。

 1995年から開催されているが、今年はミニとその派生車を集めた「MINI Adventures」、ウェッジシェイプの車を集めた「Serious Wedge」、ブガッティによる「100 Years of Bugatti」、一品モノのロールス・ロイス「In A Class of Its Own」、1910年代の“サイクルカー”と呼ばれる小型車「People Carriers」、高性能オープンカーを集めた「Alfresco Exotica」、革新的な技術を搭載した車を集めた「The Revolutionaries」、映画「イージーライダー」をイメージしたカスタム・ハーレーによる「Easy Riders」の8つのテーマで行われた。

 有名人の車や、日本ではなかなか目にすることができないモデルなどが多数展示され、興味深い催しとなっている。

ミニ・クーパー “タントリック”(1966年)
インドの仏画をペイントしたビートルズのジョージ・ハリスンの車
俳優のピーター・セラーズがカスタマイズしたミニ・クーパー(1963年)
ブロードスピードGT(1965年)
ミニベースのスポーツクーペ
ウーズレイ版のミニ「ホーネット」のコンバーチブル(1966年)
ミニ・ダート(1963年) ミニベースのスポーツカーミニ・モーク(1964年)
ミニベースのレジャーカー
オーグルSX1000(1962年)
ミニベースのクーペ
ユニパワーGT(1967年)
ミニベースのスポーツカー

 

アルファ・ロメオ ナヴァホ(1976年)ランボルギーニ カウンタック LP400(1976年)アストン・マーチン ブルドッグ(1979年)
ヴォクスホール XVR(1966年)ヴォクスホール SRV(1970年)アルファ・ロメオ カラボ(1968年)

 

ロールス・ロイス シルバークラウドIII ドロップヘッド・クーペ(1964年)ロールス・ロイス シルバーレイス ドロップヘッド・クーペ(1958年)ロールス・ロイス シルバークラウドIII コンチネンタル(1965年)
ロールス・ロイス シルバーレイス“パースペック・ルーフ”(1956年)ロールス・ロイス シルバークラウドI フーパー・エンプレス・サイアム(1958年)

 

ブガッティ タイプ57S アタランテ(1937年)ブガッティ タイプ57T ツアラー(1935年)ブガッティ タイプ57C カブリオレ(1939年)
ブガッティ タイプ57 スポーツサルーン(1934年)ブガッティ タイプ57SC アタランテ(1937年)ブガッティ タイプ57S ロードスター(1936年)

 

AVモノカー(1919年)ACソシアブル(1910年)
モーガン ランナバウト・デラックス(1912年)CIDベビー(1913年)
GWK Bタイプ(1914年)トゥンブリー モデルA(1914年)

 

TVRトライデント・ロードスター(1967年)モンテヴェルディ375C(1971年)ガイソンE12(1972年)
フェラーリ 365GTS/4 デイトナ(1969年)AC 428 コンバーチブル(1973年)マセラッティ ジブリ・スパイダー(1969年)

 

タトラT87(1939年)
チェコの天才技術者、ハンス・レドウィンカの手になるサルーン。オールアルミの3リッター空冷V8エンジンを流線型ボディーのリアに搭載、後輪を駆動する
コード812ビバリー(1937年)
イスパノ・スイザ H6C ゼニア(1938年)
第1次世界大戦のエースパイロットにして技術者、レーサーだったフランス人、アンドレ・デュボネによるコンセプトカー。ハイドロニューマチックの独立懸架サスペンションを備える
シトロエン11B ロードスター(1939年)
プジョー601D エクリプス(1934年)
リトラクタブル・ハードトップを備えるロードスター。今日の207CC、308CCのご先祖様

 

キャプテン・アメリカ(1969年)
映画「イージーライダー」でピーター・フォンダ演じるワイアットが乗っていたバイクのレプリカ
ビリー・バイク(1969年)
映画「イージーライダー」でデニス・ホッパー演じるビリーが乗っていたバイクのレプリカ
キャプテン・アメリカはヒル・クライム・コースでデモ走行。ライダーはピーター・フォンダその人
クラッガー・スピードボウル(2005年)オールモンド・テクノ・ボーバー(2004年)クレイジー・ホース・ジェシー(2002年)
クレイジー・ホース・ゼロエスク(2005年)SPS スピードデーモン(2008年)ホッグテック '62 スウェディッシュ・チョップ(2008年)
ディスティニー・マンハッタン(2005年)

(編集部:田中真一郎)
2009年 7月 21日