日産、新型「ノート」発売、124万9500円から 新開発「HR12DDR」エンジン搭載の免税車はJC08燃費25.2km/L |
日産自動車は、9月3日に新型グローバルコンパクトカー「ノート」を発売する。価格は124万9500円~167万4750円。
グレード | エンジン | 変速機 | 駆動方式 | 価格 |
S | 直列3気筒DOHC 1.2リッター「HR12DE」 | CVT | 2WD(FF) | 1,249,500円 |
X | 1,298,850円 | |||
S DIG-S | 直列3気筒 DOHC 1.2リッター直噴 スーパーチャージャー「HR12DDR」 | 1,449,000円 | ||
X DIG-S | 1,499,400円 | |||
MEDALIST | 1,674,750円 | |||
X FOUR | 直列3気筒DOHC 1.2リッター「HR12DE」 | 4WD | 1,557,150円 |
新型ノートについては7月にワールドプレミアイベントを開催しており、概要については既報のとおり。
詳細は関連記事を参照されたいが、新型ノートは先代ノートとティーダの後継モデルとして登場する。そのため、日本市場では上級機種のティーダに乗るユーザーが満足する装備を備えた「MEDALIST(メダリスト)」グレードが設定される。
新型ノート(ソニックブルー) | ||
ボディーカラーはメダリスト専用の「ビートニックゴールド」、特別塗装色の「ソニックブルー」を含む、全8色を設定 |
グレードによって3種類のホイールが用意される | ||
新型ノートのインテリア | 新型ノートは「ECOモードスイッチ」を備え、ONにするとエンジンとCVTが協調制御し、低燃費走行を実現する。スイッチON時はアクセルペダルを踏み込んでもスーパーチャージャーを作動させない | |
S DIG-S、X DIG-S、MEDALISTのメーターは質感の高い「ファインビジョンメーター」を採用 |
MEDALIST、X DIG-S、X FOURは運転席シートリフターを装備 | トランクルームにはベビーカーや9インチのゴルフバッグ(最大3個)を積載できる |
搭載エンジンはマーチで採用する直列3気筒 DOHC 1.2リッターの「HR12DE」エンジン搭載車(S、X、X FOUR)に加え、新開発のスーパーチャージャー付き直列3気筒 DOHC 1.2リッター直噴の「HR12DDR」エンジン搭載車(S DIG-S、X DIG-S、MEDALIST)の計6グレード構成となる。トランスミッションは全車とも副変速機付きCVTで、JC08モード燃費はS DIG-Sが新型ノートで最高値の25.2km/Lをマーク。X DIG-S、MEDALISTは24.0km/L、X FOURは18.2km/Lとなる。
なお、新型ノートのHR12DDRエンジン搭載車は、エコカー減税により自動車取得税と自動車重量税が免税となる。
MEDALIST(メダリスト) |
ボディーサイズは従来モデル(2WD車)から80mm長く、5mm広く、10mm低い4100×1695×1525mm(全長×全幅×全高)となった。ホイールベースは2600mmで変わりない。
バンパーおよびボディー構造は見直しが図られ、エンジンルームのスペースなどを最小化するとともに燃料タンクの形状を変更(タンク容量は45Lから41Lに)し、広い室内空間を確保。これにより、先代ノートと比べ有効室内長を145mm、後席ニールームを85mm拡大したほか、アクセルペダル位置を20mm前出しするなど、室内をより広く使えるような配慮がなされている。特に後席ニールームのスペースは、現行ティーダの650mmに迫る643mmを確保しており、先代ティーダの558mmから大幅に拡大している。
後席ドアの開度は乗降性を高めるため85度を確保 |
また、後席ドアの開度は乗降性を高めるため85度を確保した。これは先代ノートの65度、現行ティーダの70度を上回る数値で、47度、65度のそれぞれで止めることができる。
エクステリアデザインのポイントは、「Confidence(自信に満ちあふれ、独自の存在感がある)」「Clean Fluidity(清潔さと空力のよさを感じさせる流麗さ)」「Lean Agillity(軽快さと俊敏さ)」の3点。
もっとも特徴的となるのはボディーサイドの「スカッシュライン」で、このスカッシュラインはスカッシュのプレイヤーがスマッシュしたときの俊敏なボールの動きを表現しており、クルマをダイナミックに見せる大胆なデザインとした。また、リアまわりではフェアレディZやジュークと同様、リアウインドーからリアコンビネーションランプにまわり込む独自のデザイン「ブーメランシェイプ」を採用している。
MEDALISTのインテリア |
インテリアでは「快活さを感じさせる上質空間」を追求し、「Openness(開放的な気分にさせる)」「Authentic&Modernity(安心や信頼を与える高い質感とモダンさ)」「Refreshment(快活な気分にさせる刺激がある)」の3点をデザインキーワードとした。
具体的には、インストルメントパネルの上部に波紋をイメージしたキャラクターラインを採用し、運転席では包まれ感を、助手席では開放感を感じられるデザインに仕上げた。
S DIG-S、X DIG-S、MEDALISTのメーターには質感の高い「ファインビジョンメーター」を採用。ファインビジョンメーターはエコドライブをサポートする「エコドライブインジケーター」機能を備え、メーターのアウトラインに配置される高輝度グリーンLEDでアクセルペダル操作を3段階で評価、表示する。ドライブ後にはセンターディスプレイおよびエコドライブインジケーターにスコアが表示される。また、ファインビジョンメーター内には車両情報ディスプレイも用意され、瞬間燃費、平均燃費、航続可能距離、運転時間、平均車速の表示を可能とした。
そのほか、装備面ではコンパクトクラスとして初となる「アラウンドビューモニター」を採用。
現行エルグランドで採用されるアラウンドビューモニターと比べ、フロントワイドビュー、リアワイドビューモニター、MOD(移動物検知)機能、駐車ガイド機能、カメラ補助ソナーなどを省いたモデルだが、フロント、サイド(左右)、リアの4個所のカメラを用い、車両周囲を上から見下ろしたような映像を映し出す。この映像は、カーナビ画面のほかディスプレイ付き自動防眩式ルームミラーにも投影することが可能で、カーナビ非装着車でも使用できる。
コンパクトクラスとして初となる「アラウンドビューモニター」を採用 |
■新型ノート諸元
グレード | S | S DIG-S | MEDALIST |
全長×全幅×全高[mm] | 4100×1695×1525 | ||
ホイールベース[mm] | 2600 | ||
前後トレッド[mm] | 1480/1485 | ||
最低地上高[mm] | 150 | ||
室内長×室内幅×室内高[mm] | 2065×1390×1255 | ||
エンジン | 直列3気筒DOHC 1.2リッター「HR12DE」 | 直列3気筒 DOHC 1.2リッター直噴 スーパーチャージャー「HR12DDR」 | |
トランスミッション | CVT | ||
JC08モード燃費[km/L] | 22.6 | 25.2 | 24.0 |
定員[名] | 5 | ||
重量[kg] | 1030 | 1070 | 1090 |
ステアリング形式 | ラック&ピニオン | ||
前/後サスペンション | 独立懸架ストラット式/トーションビーム式 | ||
主ブレーキ形式 | ベンチレーテッドディスク/リーディングトレーリング | ||
タイヤ | 185/70 R14 88S | 185/65 R15 88H | 185/70 R14 88S |
(編集部:小林 隆)
2012年 8月 28日