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独BMW、量産EV「i3」の生産を開始
欧州では11月に発売、その他の地域は2014年初めとアナウンス
(2013/9/19 18:20)
独BMWは9月18日(現地時間)、同社初の量産EV(電気自動車)「i3」の生産を、独ライプツィヒの組み立て工場で開始したと発表した。2013年11月にドイツなどの欧州市場で販売を開始し、その他の地域では2014年初めの発売予定としている。生産1号車は、9月29日に開催されるベルリン国際マラソンの先導車として採用される予定で、ドイツ人マラソン・ランナーのヤン・フィッチェン氏に引き渡されたと言う。
都市向けEVに位置づけられる4シーター仕様のi3は、炭素繊維強化プラスチック(CFRP)で構築されるパッセンジャー(乗員)セルと、アルミニウム製シャシーを組み合わせた軽量なボディー構造を採用。これにより、電気駆動システム用バッテリー搭載による重量増加分を相殺している。また、都市での利用を考慮し、観音開きのドアや左右から乗り降りできるベンチシートを装備する。
モーターの出力は125kW/250Nm。航続可能距離は130~160kmとしているが、レンジ・エクステンダーとしての2気筒ガソリンエンジン(オプション設定)を利用すれば、最大航続距離を約300kmまで延長することができる。
今回の生産開始にともない、ライプツィヒの工場にはザクセン州知事スタニスラフ・ティリッヒ氏とライプツィヒ市長ブルクハルト・ユング氏、BMW AG生産担当取締役ハラルド・クルーガー氏らが工場を訪問。クルーガー氏は、「今日は、BMWグループの発展におけるマイルストーンとなる日です。私たちは、BMW i3とともに歴史を作り上げています。BMW初の電気自動車が発売されようとしているのみでなく、私たちは、画期的な技術とプロセスにより、パーソナル・モビリティにおけるサスティナビリティについて、完全な再定義を図っています」と述べている。