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独BMW、同社初の量産EV「i3」を発表、日本市場では2014年上半期に発売予定
カーボン製パッセンジャーセルなどの革新的技術で軽量化し、130~160kmの航続距離を実現
(2013/7/30 16:58)
独BMWは7月29日(現地時間)、同社初の量産EV(電気自動車)「i3」を発表。2013年11月にドイツなどの欧州市場で販売を開始し、日本、アメリカ、中国などでは2014年上半期の発売予定とアナウンスしている。価格はドイツでの基準価格を3万4950ユーロとし、オプションのレンジ・エクステンダーを選択した場合は3万9450ユーロになる。
i3は、独BMWが次世代モビリティのために展開するサブブランド「BMW i」から2011年7月に正式発表された都市生活者向けEV。最大の特徴となるのはカーボンファイバーで構築されるパッセンジャー(乗員)セルと、アルミニウム製シャシーを組み合わせた革新的なボディー構造。これにより、重量面で不利な大容量バッテリーを搭載するEVながら車両重量を1195kgに抑え、完全に専用設計されたという電動パワートレーン、フロア下に設置されるリチウムイオン・バッテリーを利用することで130~160kmの航続距離を手に入れている。さらにレンジ・エクステンダーとして2気筒ガソリンエンジンをオプション設定。モーター横に設置される34馬力(25kW)のレンジ・エクステンダーは、リチウムイオン・バッテリーの電気残量の低下を感知して発電のために始動。日常走行モードで最大航続距離を約300kmまで延長する。
また、BMWモデルに共通する走りの楽しさも実現しているとしており、軽量ボディーにセットされるパワートレーンは125kW/170HPの最高出力と250Nmの最大トルクを発生。最大トルクは発進と同時に得られ、静止状態から60km/hまで3.7秒で加速する。最高出力は効率上の理由から150km/hに制限されている。
独BMWはi3がデビュー前から高い人気を得ており、Facebook上で全世界に120万人のファンを獲得。9万人以上が試乗を希望していると発表している。