ニュース
BMW、「X5」をフルモデルチェンジ
直列6気筒3.0リッターガソリン&ディーゼル、V型8気筒4.4リッターガソリンを展開
(2013/10/31 15:53)
ビー・エム・ダブリューは、「X5」をフルモデルチェンジして11月16日に発売する。価格は792万円~1185万円。この新型X5は、「第43回東京モーターショー」(11月20日~21日プレスデー、22日特別招待日、22日プレビュー・ナイト、23日~12月1日一般公開日)の同社ブースに展示する予定。
モデル | エンジン | 変速機 | 駆動方式 | 価格 |
---|---|---|---|---|
X5 xDrive35d SE | 直列6気筒DOHC 3.0リッターターボディーゼル | 8速AT | 4WD | 7,920,000円 |
X5 xDrive35d | 8,210,000円 | |||
X5 xDrive35d xLine | 8,640,000円 | |||
X5 xDrive35d M Sport | 8,800,000円 | |||
X5 xDrive35i | 直列6気筒DOHC 3.0リッターターボ | 7,990,000円 | ||
X5 xDrive35i xLine | 8,420,000円 | |||
X5 xDrive35i M Sport | 8,580,000円 | |||
X5 xDrive50i | V型8気筒DOHC 4.4リッターターボ | 10,690,000円 | ||
X5 xDrive50i xLine | 11,620,000円 | |||
X5 xDrive50i M Sport | 11,850,000円 |
新型X5では、標準グレードに加えステンレス・フィニッシャーを装備するなどして力強さとアクティブなキャラクターを強調した「xLine(エックスライン)」、Mエアロダイナミクス・パッケージや電子制御式サスペンションのアダプティブMサスペンションなどを装備し、よりダイナミックな走りとスタイリングを強調する「M Sport(エム・スポーツ)」を展開。全モデルとも8速ATとフルタイム4輪駆動システム「xDrive」の組み合わせとなる。
新型X5に搭載されるエンジンは、ガソリンの直列6気筒DOHC 3.0リッターツインパワー・ターボとV型8気筒DOHC 4.4リッターツインパワー・ターボに加え、2012年にクリーンディーゼルモデルの第1弾として先代X5に導入したエンジンを進化させ、パワフルかつより優れた静粛性を実現した。
そのクリーンディーゼル仕様の直列6気筒DOHC 3.0リッターツインパワー・ターボ・ディーゼルエンジンは、最新のコモンレール・ダイレクト・インジェクション・システムと可変ジオメトリー・ターボチャージャーを組み合わせ、先代比で最高出力が10kW(13PS)向上の190kW(258PS)/4000rpm、最大トルクは20Nm(5.1kgm)向上の560Nm(57.1kgm)/1500-3000rpmを実現。JC08モード燃費は先代から25%向上の13.8km/Lとし、平成27年度燃費基準+20%を達成。エコカー減税により自動車取得税および重量税が100%減税される。
ガソリンの直列6気筒DOHC 3.0リッターツインパワー・ターボは、ツイン・スクロール・ターボチャージャーに高精度ダイレクト・インジェクション・システムとバルブトロニックを組み合わせ、最高出力225kW(306PS)/5800rpm、最大トルク400Nm(40.8kgm)/1200-5000rpmを発生。先代比で0-100km/h加速(ヨーロッパ仕様車値)は0.3秒向上の6.5秒を実現するとともに、燃料消費率(NEDC測定値)を約20%向上させた。
また、ガソリンのV型8気筒DOHC 4.4リッターツインパワー・ターボでは、インテークバルブのリフト量を無段階に可変制御するバルブトロニックを新たに採用し、最高出力330kW(450PS)/5500rpm、最大トルク650Nm(66.3kgm)/2000-4500rpmを発生。0-100km/h加速は5.0秒(ヨーロッパ仕様車値)とし、先代モデルから0.5秒向上するとともに、JC08モード燃費は先代モデルから約40%向上した。
加えてアイドリングストップ機能や、50km/h以上で走行した際にアクセルオフ時にエンジンとトランスミッションを自動的に切り離し、エンジンの回転数をアイドリング状態まで落とすことにより燃費を向上させる「ECO PROモード」なども全車標準装備している。
エクステリアデザインでは、ワイドなフロントデザイン、躍動感のあるボディーサイドのキャラクター・ラインなどにより、力強くダイナミックなスタイリングを形成。また、フロントホイールアーチ後方のエア・ブリーザーとともに、リアのルーフスポイラーに接するように装着し、車両後方に空気をスムーズに流すことで空気抵抗を低減する「エア・ブレード」をBMWとして初採用するなどして、Cd値0.31を実現した。また、アルミ製のボンネットや軽量樹脂製のフロントフェンダー、構造部材にマグネシウム合金などを採用することで軽量化も図っている。なお、エクステリアデザインはBMWドイツ本社の日本人デザイナーである永島譲二氏が担当している。
インテリアは複数の面を重ねる「レイヤリング」呼ばれる手法により、陰影が際立つ立体的なデザインに仕上げるとともに、ドライバーがもっとも見やすいダッシュボード最上部に10.2インチ高解像度ワイド・コントロール・ディスプレイを配置。ブルー、ホワイト、オレンジから選択できるアンビエント・ライトも備わる。
また、「xLine」専用のインテリア・デザイン・パッケージとして、「デザイン・ピュア・エクセレンス・インテリア」「デザイン・ピュア・エクスペリエンス・インテリア」を設定。それぞれのコンセプトに沿った配色のエクスクルーシブ・ナッパ・レザー・インテリアとレザー・フィニッシュ・ダッシュボード(コントラスト・ステッチ付)を装備する。
ラゲッジルームは先代から30L拡大して620Lを実現。リアシートのバックレストは40:20:40の3分割にして倒すことが可能で、最大1870Lのスペースが出現(先代モデルから120L拡大)。また、上部と下部に分かれて開閉する2分割式のテールゲートを採用し、上部のテールゲートにはオートマチック・テールゲート・オペレーションを標準装備している。
そのほか、安全装備では衝突の危険性が高まった際にドライバーに警告を発する「前車接近警告機能」、追突が不可避な場合ブレーキをかけ衝突を回避・被害の軽減を図る「衝突回避・被害軽減ブレーキ」、車線の逸脱をドライバーに警告する「レーン・ディパーチャー・ウォーニング」の3つの機能が含まれる「ドライビング・アシスト」を、X5 xDrive35d SEを除く全モデルに標準装備。
エアバッグが展開するような深刻な事故が発生した際、車載の通信機能を介して車両から自動的にSOSコールセンターに接続する「BMW SOSコール」や、車載の通信機能を利用し、車両が自動的に車両のメインテナンスやバッテリー電圧の低下といった情報を担当のBMW正規ディーラーに通知する「BMWテレサービス」なども標準で装備している。