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三つ星を2軒、二つ星を11軒+1軒、一つ星を43軒収録した「ミシュランガイド福岡・佐賀2014特別版」出版記念パーティ
7月10日発売、遠くまで走ることの楽しさを味わえる一冊
(2014/7/10 17:26)
日本ミシュランタイヤは7月7日、福岡県・佐賀県の厳選した飲食店と宿泊施設を紹介する「ミシュランガイド福岡・佐賀2014特別版」の出版記念パーティを福岡市内のホテルで開催した。ミシュランガイド福岡・佐賀2014特別版は、7月10日に3000円+税で発売される。
日本のミシュランガイドが発売されるのは、北海道、東京・横浜・湘南、関西、広島に加え、福岡・佐賀で5地域目。現時点でもっとも西のガイド本になる。このミシュランガイドは、「遠くまで走ることの楽しさを味わってほしい」という気持ちがこめられた1冊の本として1900年8月にフランスで誕生。1926年には“美味しい”レストランが入っているホテルには★がつくようになる。
現在の一つ星、二つ星という評価は1933年頃に登場し、一つ星は「そのカテゴリーで特に美味しい料理」、二つ星は「遠回りしてでも訪れる価値がある素晴らしい料理」、三つ星は「そのために旅行する価値がある卓越した料理」と位置づけられ、「皿の上のもの」である料理を、移動距離によって讃えている。これは、ミシュランガイドの“遠くまで走ることの楽しさを味わってほしい”という気持ちが反映されており、タイヤメーカーであるミシュランらしい指標となっている。
ミシュランガイド福岡・佐賀2014特別版には、2軒の飲食店(福岡:2軒)を三つ星として、11軒の飲食店(福岡:8軒、佐賀:3軒)+1軒の旅館(福岡)を二つ星として、43軒の飲食店(福岡:34軒、佐賀:9軒)を一つ星として収録。星以外にも、「丁寧に作られた質のよい食事を手頃な価格で提供するレストラン」として、ミシュランマンのマークがついたビブグルマン 74軒(福岡:66軒、佐賀:8軒)を収録している。そのほか、お勧め店も収録しており、総収録店舗数は489軒になっている。
出版記念パーティで挨拶に立った、日本ミシュランタイヤ代表取締役社長 ベルナール・デルマス氏は、1900年から始まったミシュランガイド114年の歴史に触れた後、福岡・佐賀の歴史や文化を語り、「有田、伊万里、唐津は古くからヨーロッパで親しまれている日本語です」と紹介。自身も温泉好きとのことで、ミシュランガイドを片手に「文化遺産豊かな商業の町、福岡・佐賀で観光をしながら温泉を楽しみ、美味し食事を味わう旅をしたいと思ってる」とすべて日本語で挨拶した。挨拶の最後には、ミシュランガイドのWeb版である「ミシュランガイド・デジタル」(http://michelinguide.gnavi.co.jp/home/、年間2376円もしくは月額216円。書籍購入者割引あり)も紹介。このミシュランガイド・デジタルであれば、日本のミシュランガイド掲載店舗を見ることができ、もちろん発売されたばかりの福岡・佐賀2014特別版に掲載された店舗も閲覧可能だ。
デルマス社長に続いては、福岡県知事 小川洋氏、佐賀県知事 古川康氏が挨拶。ミシュランガイド福岡・佐賀2014特別版が出版され、地元経済へ観光面などの好影響を期待するとともに、地域のミシュランガイドが出ることで地元の飲食店のレベルアップが行われるだろうと語った。
出版を記念した鏡割りは、福岡の地酒「喜多屋」と、佐賀の地酒「鍋島」を使って行われ、乾杯の発声は福岡市長 髙島宗一郎氏が努めた。乾杯に使われた盃は、地元の有田焼で作られた香酒盃で、酒の香り引き立つよう香りが盃の中で対流しやすい構造になっている。この香酒盃にはミシュランマンが描かれており、パーティ出席者へのお土産となっていた。
鏡割りの後、本社のミシュランガイド総責任者 マイケル・エリス氏がコメント。その後、日本でミシュランガイドを担当する日本ミシュランタイヤ 社長室長 森田哲史氏より、ミシュランガイド福岡・佐賀2014特別版で一つ星、二つ星、三つ星として掲載された料理店の料理人が読み上げられた。伝統あるミシュランガイドの一つ星、二つ星、三つ星店となった料理人の人々は一様に嬉しそうな笑顔を浮かべていた。
遠くまで走ることの楽しさを味わえることを目的として出版されているミシュランガイド。この夏はミシュランガイド福岡・佐賀2014特別版を参考に、九州旅行を考えてみるのもありだろう。