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ボルボ、10月17日開幕の「2014 ジャパンカップサイクルロードレース」で「チームヨーロッパカー」をサポート

日本人レーサーの新城幸也選手がレースに向けた意気込みを表明

「ボルボ・カー 虎ノ門」のオープニングレセプションで新城幸也選手らがトークセッション
2014年10月17日~19日レース開催

栃木県宇都宮市森林公園周回コース

 ボルボ・カー・ジャパンは10月16日、同社直営店の「ボルボ・カー 港・中央」が「ボルボ・カー 虎ノ門」に名称変更したことを記念し、同店でプレスレセプションを開催。この会場に、自転車レースで世界を転戦しているフランスのUCI(国際自転車連合)プロチーム「チーム・ヨーロッパカー」の所属選手のうち、日本人プロレーサーの新城幸也選手ら主力メンバーが登場し、10月17日~19日にかけて栃木県宇都宮市で開催される自転車ロードレース「2014 JAPAN CUP CYCLE ROAD RACE(2014 ジャパンカップサイクルロードレース)」に向けた意気込みを語った。

チーム全員が新城選手を全力でサポート

 レセプションには新城選手のほか、ジェローム・クザン選手、クリストフ・ケルヌ選手、ビオンヌ・トゥラオ選手、ジェレミー・コルヌ選手に加え、チーム監督のジャン=ルネ・ベルノードー氏らが出席。今回同チームが来日したのは、10月17日に宇都宮で開幕する日本国内最高峰の自転車ロードレース「2014 ジャパンカップサイクルロードレース」に出場することが目的だ。

新城幸也選手
ジェローム・クザン選手
クリストフ・ケルヌ選手
ビオンヌ・トゥラオ選手
ジェレミー・コルヌ選手
チーム監督 ジャン=ルネ・ベルノードー氏

 同レースはアジア地域で開催される自転車ロードレース(決勝1日限り)としては最大級の大会で、新城選手はチーム・ヨーロッパカーの主力選手の1人として走ることになる。なお、ボルボは以前からチーム・ヨーロッパカーに移動用車両を提供しており、両者の関係は深い。

 ボルボ車の印象について聞かれた新城選手は、「いくら運転しても疲れない」と話し、ボルボ車のシートが持つ座り心地のよさを強調。日本滞在時にはボルボ V40クロスカントリーの提供を受けていることも明かし、歩行者エアバッグやオートブレーキシステム、歩行者・サイクリスト検知機能なども装備していることから、「自転車乗りは(歩行者、自転車に優しい)ボルボに乗るべき」と訴えた。

 監督のジャン=ルネ・ベルノードー氏は、週末のレースについて「新城選手はコースをよく知っているが、ほかのメンバーはあまり知らないので、試走してから出場メンバーを決める。とにかく新城選手をリーダーとして(ほかのメンバーで)守っていく。彼が日本で輝けるようなレースにしたい」とコメント。

 新城選手に対しては「レースを勝てる選手」と断言。「持久力、回復力が高く、スプリントも速い。一方で自己犠牲の精神も持っていて、チームメイトのために働いてくれたり、多くを言わなくてもチームがやってほしいことを理解してくれる選手」とべた褒めした。

 ほかの選手も、「新城選手の地元なので、彼のためによい走りをしたい」(ケルヌ選手)、「新城選手を最大限サポートできれば」(トゥラオ選手)、「(10日ほど前に)落車してからトレーニングしていないが、モチベーションは高い。新城選手のためによい走りをしたい」(コルヌ選手)と、口をそろえて新城選手のサポートに力を尽くすと約束。これに対して新城選手は、「それに応えたい」と力強く応じた。

 最後に新城選手は、「2010年ぶりにジャパンカップに帰ってこられてうれしい。日本ではチーム・ヨーロッパカーのジャージで走る姿を初めて見てもらえる機会になると思う。チームメイトと一緒に優勝目指して頑張りたい」と闘志を燃やし、監督も「期待に応えられるようなハイレベルな戦いを繰り広げたいと思っている」と述べ、日本のファンに声援を求めた。

「来年は表彰台、ツール・ド・フランスでもよい走りを見せる」と新城選手

ボルボ V60と新城選手

 新城選手に対しては、短い時間ではあったが個別質問する機会が得られた。やりとりは以下の通り。

──チーム・ヨーロッパカーの魅力、特徴は?

新城選手:このチームには23歳以下だけが所属するアマチュアの若いチームもあって、今のチームメンバーは自分以外の全員がそこから上がってきた人たち。だからみんな長い付き合いで、家族的な雰囲気がある。アマチュア時代からプロまで一緒なので、悪く言えば甘く、ゆるいところもあるけれど、そのぶん団結力がある。僕はフランス語をしゃべれたこともあって、今年で6年目、うまくなじめていると思う。

──チームとの契約は2015年もあるが、来年に向けての抱負を。

新城選手:2015年は1月20日のオーストラリアから(シーズンが)始まるが、表彰台を狙っていく。特にツール・ド・フランスのような大きな大会は日本の地上波テレビでも取り上げられるので、日本のファンによい走りを見せられるよう頑張りたい。

ボルボ V40クロスカントリーの前でポーズ
ツール・ド・フランスを20年間追いかけているイラストレーター小河原政男氏の、新城選手を描いた作品が展示されていた
もうすぐ自分に提供される車両に興味津々のようす
V40クロスカントリーのキャリアに積載された新城選手のバイク

立地を活かして都心ユーザーに魅力ある店を目指す「ボルボ・カー 虎ノ門」

ボルボ・カー 虎ノ門の外観

 10月1日から「ボルボ・カー 虎ノ門」として営業を開始した同店は、この場所で営業を始めて2年目。ボルボ・カーの旗艦店ということもあり、ラインアップにある新車を全て試乗車として用意するほか、認定中古車も取り扱う。

 都心に立地していることから、会社員でも平日の昼休みの時間帯や退勤後に気軽に訪れやすく、他店舗では見られない独特の客層の利用も多い。担当者によれば、名称変更によって虎ノ門のブランド性をさらに活かし、ボルボの認知度をより一層向上させたいとしている。

店内のようす

(日沼諭史)