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タカタ製エアバッグの不具合で、トヨタ、日産、三菱がリコール。計42万6951台

インフレ―ター容器が破損して飛散、乗員が負傷するおそれ

2015年6月25日発表

タカタが製造したエアバッグのインフレ―ターに不具合があり、インフレータを良品と交換する

 国土交通省は6月25日、タカタ製エアバッグ装置の不具合により、トヨタ自動車、日産自動車、三菱自動車工業が、3社合計で42万6951台のリコールを届け出たと発表した。これにより、タカタ製エアバッグによるリコールは、国内累計で約780万台となる。

 今回発表されたリコールは、3社とも同様の内容となり、エアバッグ装置のインフレーター(膨張装置)で、ガス発生剤の成型工程が不適切、または成型後の吸湿防止措置が不適切で密度が不足したガス発生剤が組み込まれたものがある。これにより、エアバッグ展開時にインフレーターの内圧が異常上昇してインフレーター容器が破損し、飛び散ったり出火したりして乗員が負傷するおそれがある。

 不具合に対する改善措置として、全車両で対象のインフレータを良品への交換を行う。ただし、改善措置用部品の準備に時間が必要となることから、良品が供給されるまでの暫定措置として助手席用エアバッグの機能を停止。さらに助手席サンバイザー部に助手席用エアバッグが作動しない旨の警告文を表示するとのこと。

 リコールの対象となる車種は、トヨタが「ヴィッツ」「アルファード」など28車種で計36万261台。日産が「フーガ」「ティアナ」「プレサージュ」「エクストレイル」「サファリ」「キャラバン」「コモ」(いすゞへのOEM)の7車種で計3万5946台。三菱自動車が「ランサー」「i」の2車種で計3万744台となっている。詳しい対象車の車台番号の範囲と生産期間などは、国土交通省や各メーカーのリコール情報サイトを参照されたい。

(編集部:椿山和雄)