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ホンダ、航続距離700km以上の新型燃料電池車を東京モーターショーで世界初公開
「NSXプロトタイプ」のほか「シビック TYPE R」「オデッセイ ハイブリッド」など市販予定車も出展
(2015/9/30 11:30)
- 2015年9月30日発表
本田技研工業は9月30日、「第44回東京モーターショー2015」(東京ビッグサイト:10月29日~11月8日)の出展概要を発表した。4輪では市販予定の新型燃料電池車を世界初公開するほか、2輪では「スーパーカブ」のコンセプトモデルなどを出展する。
世界初公開となる新型燃料電池車のボディーサイズは4895×1875×1475mm(全長×全幅×全高)。燃料電池パワートレーンを構成する燃料電池スタックや発電システムなどを小型化してセダンタイプのボンネット内に集約。パッケージングの自由度を向上させて、乗車定員5名を確保した。
従来比33%小型化した燃料電池スタックは出力密度3.1kW/Lを達成し、燃料電池最高出力は100kW以上を発生する。リチウムイオンバッテリーのパワーアシストを加えて、モーターの最高出力は130kWを達成した。
70MPaの高圧水素貯蔵タンクを搭載することにより、航続距離は700km以上(JC08モード走行時)。水素タンクへの充填時間は3分程度とした。また、外部給電用インバータとの接続で、家庭や公共施設へ電力を供給可能。一般家庭のおよそ7日分の電力をまかなえるとしている。
そのほか4輪車では、2モーターハイブリッドシステム「スポーツハイブリッド i-MMD」を搭載する「オデッセイ ハイブリッド」、自動運転モードを持ち大人2名が乗車できる小型モビリティ「Honda WANDER STAND CONCEPT」、自動改札も通過できる近未来パーソナルモビリティーの「Honda WANDER WALKER CONCEPT」を世界初披露する。また、日本初公開モデルとして、「NSX」のプロトタイプモデル、「シビック TYPE R」「Honda Project 2&4 powered by RC213V」を出展する。
2輪車では、スーパーカブのコンセプトモデルとして、電動バイクの「EV-Cub」、低燃費エンジンを採用した「Super-Cub」のほか、空冷直列4気筒エンジンを搭載する「CB1100」のコンセプトモデル「コンセプトCB」、「Neoレトロ スクランブラー」をキーワードにした50ccバイク「GROM 50 Scrambler Concept One」という4台のコンセプトモデルを世界初公開する。