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ホンダ、一充填走行距離750kmを実現した新型FCV「クラリティ フューエル セル」のリース開始
766万円。個人ユーザーへの販売も予定
(2016/3/10 14:46)
- 2016年3月10日 発売
- 766万円
本田技研工業は3月10日、新型燃料電池車(FCV)「CLARITY FUEL CELL(クラリティ フューエル セル)」を発売した。価格は766万円。導入初年度は自治体や企業などを中心にしたリース販売で、その後個人ユーザーへの販売も行なう予定。
クラリティ フューエル セルは、2015年の東京モーターショーで世界初公開された新型FCV。そのときの予告どおり、3月にリース販売を開始した。生産企画統括部/パワートレイン生産企画統括部が生産を担い、まずは少量生産から開始。その後、生産規模を拡大する計画をしており、2016年中に米国や欧州での展開も予定している。
小型化が図られた燃料電池パワートレーンをボンネット内に搭載することで、セダンタイプのFCVとして世界で初めて5人乗りを実現。70MPaの高圧水素貯蔵タンクを搭載し、パワートレーンの高効率化や走行エネルギーの低減を図ることで、一充填走行距離(参考値)は約750kmを達成。一回あたりの水素充填時間は3分程度と、ガソリン車と変わらない使い勝手を実現した。モーターの最高出力は130kWで、電動車ならではの静かで力強くなめらかなドライブフィールを特徴としている。
ボディカラーはホワイトオーキッド・パール、クリスタルブラック・パール、プレミアムブリリアントガーネット・メタリックの3色を設定。
なお、クラリティ フューエル セルと同時に可搬型外部給電器「Power Exporter 9000」も118万円で発売。「Power Exporter 9000」は車両から電気を受けとり、AC電源として供給するための外部給電器。最大9.0kVAを出力可能で、アウトドア用途をはじめ災害時などの非常用電源としての活用も期待されている。
クラリティ フューエル セル主要諸元
クラリティ フューエル セル | |
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乗車定員 | 5名 |
モーター最高出力 | 130kW/4,501-9,028rpm(最高回転数:13,000rpm) |
モーター最大トルク | 300Nm/0-3,500rpm |
モーター種類 | 交流同期電動機 |
燃料電池スタック最高出力 | 103kW |
燃料電池スタック種類 | 固体高分子形 |
駆動用バッテリー種類 | リチウムイオン電池 |
燃料種類 | 圧縮水素 |
燃料タンク内容量 | 141L(前方24L/後方117L) |
公称使用圧力 | 70MPa |
寸法(全長×全幅×全高) | 4,915×1,875×1,480mm |
車両重量 | 1,890kg |
価格 | 7,660,000円 |
Power Exporter 9000主要諸元
Power Exporter 9000 | |
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定格出力 | 9kVA |
出力電圧/周波数 | AC100・200V(単相三線式)/50、60Hz(切替式) |
電力変換方式 | インバータ方式 |
重量 | 50.8kg |
全長×全幅×全高 | 755×387×438mm |
出力端子 | 100V×6口/200V×1口 |
適用規格 | 電動自動車用充放電システムガイドラインV2L DC版 |
価格 | 1,180,000円 |