ニューヨークショー 2017

【ニューヨークショー 2017】ホンダ、「クラリティ」シリーズのPHEVとEVを世界初公開

PHEV「クラリティ プラグイン ハイブリッド」とEV「クラリティ エレクトリック」

2017年4月12日(現地時間) 発表

PHEV(プラグインハイブリッド車)「クラリティ プラグイン ハイブリッド」

 本田技研工業は4月12日(現地時間)、2017年ニューヨークオートショーでPHEV(プラグインハイブリッド車)「クラリティ プラグイン ハイブリッド」とEV(電気自動車)「クラリティ エレクトリック」を世界初公開した。

 今回、同社は「クラリティ」シリーズとして、FCV(燃料電池車)「クラリティ フューエル セル」に続いてPHEVとEVを追加。これにより、クラリティは同一プラットフォームで3種類の電動パワートレーンをラインアップする世界初のモデルになるという。

クラリティ プラグイン ハイブリッド

クラリティ プラグイン ハイブリッドのエンブレム

 PHEVのクラリティ プラグイン ハイブリッドは、アトキンソンサイクルの4気筒1.5リッターエンジンと最高出力181HPを発生する電気モーターを採用、搭載されるエンジンは発電とともに一定の条件下では駆動力を伝える。バッテリー容量は17kWhで、240V使用時の充電時間は2.5時間。EV走行距離42マイル(約67km)と航続距離330マイル(約531km)の性能を見込む。

 2017年後半に米国で発売予定で、クラリティーラインナップの中核モデルとの位置付け。

クラリティ エレクトリック

クラリティ エレクトリック
クラリティ エレクトリックのエンブレム

 EVモデルのクラリティ エレクトリックは、最高出力221HP(160kW)を発生する電気モーターを搭載。バッテリ容量は25.5kWhで、240V使用時の充電時間は3時間、高速充電を使用すると30分間で80%の充電が可能。2017年後半にカリフォルニアとオレゴンでリースプログラムを開始する。

2030年までにホンダの総車両販売の3分の2を電動化車両とするための最初のステップ

ホンダと日立オートモーティブシステムズの合弁事業で、アメリカでモーターの開発と生産を実施。同時に製造工場の能力を大幅に向上させて、効率的に電動化車両を生産する方法も研究していくという
FCV(燃料電池車)「クラリティ フューエル セル」
「クラリティ フューエル セル」のエンブレム

 同日開催されたプレスカンファレンスには、アメリカン・ホンダ・モーター・カンパニーの自動車部門担当上級副社長のジェフ・コンラッド氏、アメリカン・ホンダのコネクテッド・アンド・環境事業開発室担当副社長のスティーブ・センター氏が登壇。

 プレゼンテーションでは、2030年までにホンダの総車両販売の3分の2を電動化車両とする目標に向けて、今後数年以内に同システムをライトトラックのラインナップにも適用することなどが示された。

アメリカン・ホンダ・モーター・カンパニーの自動車部門担当上級副社長のジェフ・コンラッド氏
アメリカン・ホンダのコネクテッド・アンド・環境事業開発室担当副社長のスティーブ・センター氏

 コンラッド氏は「クラリティシリーズは、EV技術全般に対する当社の投資を表す電動化イニシアチブの進歩を告げるもの」、センター氏は「これらのモデルは、2030年までに車両販売の3分の2が電化されるという企業目標に向けた最初の大きなステップ」などとコメントした。

編集部:椿山和雄