フォルクスワーゲン、シリーズ最高峰のパフォーマンス「ゴルフR」を3月発売
走りと環境性能も強化、専用のエクステリアで威風堂々たる存在感

新型ゴルフR

2010年3月発売
505万円



 フォルクスワーゲン グループ ジャパンは1月14日、フォルクスワーゲン「ゴルフ」シリーズ中、最高のパフォーマンスかつ低燃費を実現した「ゴルフR」を、3月より発売すると発表した。価格は、505万円。

従来よりダウンサイジングされたエンジン。しかし出力、燃費共に向上

 ゴルフRは、ハイパフォーマンスかつ高品質なプレミアムスポーツモデルにのみ与えられる“R”(Racing)シリーズモデルで、先代の「ゴルフR32」の後継車。昨年4月に発売された6世代目ゴルフをベースにしたもので、エンジンは、先代のV型6気筒 3.2リッターから、直列4気筒 2リッターにダウンサイジング。直噴インタークーラー付きターボのTSIエンジンで、最高出力は188kW(256PS)/6000rpm、最大トルクは330Nm(33.7kgm)/2400-5200rpmを発生。先代比で出力6PS、トルク10Nmの向上をしている。トランスミッションにはデュアルクラッチトランスミッションの6速DSGと組み合わせ、燃費は12.4km//Lと先代比22%向上。2010年の燃費基準をクリアし、優れたパフォーマンスと燃費性能を高次元で両立している。

 エンジン以外においても、最新の4MOTION(4WD)システム、通常のゴルフより25mmローダウンとなる専用チューンのスポーツサスペンション、強化したスタビライザー、専用デザインの18インチアルミホイールや、DCC(アダプティブシャシーコントロール)を標準装備し、さらにフロント345mm、リア310mmのベンチレーテッドディスクとブラック塗装に“R”のロゴが配された専用のブレーキキャリパーの装着、電動パワーステアリングもよりスポーティな特性にするなど、走行性能、安定性の向上を図っている。

 エクステリアでは、フロントバンパー大きな開口部を持った形状とし、左右のエアインテーク上部にはLEDのポジションランプを配置、さらにブラック塗装となるラジエターグリルの右側には新デザインの“R”ロゴがあしらわれる。ミラーはブラック塗装。専用のサイドスカート、リアバンパー、大型のルーフスポイラー、ダークテールレンズ(LED)を装備し、さらにセンター出しのクロームデュアルエキゾーストパイプが、このクルマが特別な存在であることを主張する。

新型ゴルフR
サイドスカートはボディー同色に塗装ゴルフRのリアビューグリル
リアゲートに“R”のエンブレムテールランプはLEDを採用するドアミラーはターンシグナルランプを内蔵
専用デザインの18インチアルミホイールから覗く専用ブレーキキャリパー

 インテリアでは、専用装備として、ブルー指針のメーターや、“R”ロゴ付のステアリングホイール、トップスポーツレザーシート、シフトノブ、レザーハンドブレーキグリップ、ドアシルプレートなどを装備。また、オプションとしてレカロスポーツシートも用意する。更に実用面でも装備を充実し、バイキセノンヘッドライトや RNS 510(HDDナビゲーションシステム)、リアビューカメラ“Rear Assist”も標準装備している。

インストゥルメントパネルブルーの指針を持つ専用メーター
トップスポーツレザーシートにも“R”のロゴが刻まれる
R専用ドアシルプレートFM VICSを内蔵するHDDカーナビ「RNS 510」はDVD、CDのほかMP3/WMAなどの再生が可能

(瀬戸 学)
2010年 1月 14日