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フォルクスワーゲン、280PS&フルタイム4WDのフラグシップモデル「ゴルフ R」

先代比で24PS/50Nm増の直列4気筒2リッター直噴ターボ搭載

ゴルフシリーズのフラグシップモデル「ゴルフ R」
2014年2月20日発売

510万円

 フォルクスワーゲン グループ ジャパンは2月20日、ゴルフシリーズのフラグシップモデル「ゴルフ R」を発売した。価格は510万円。ステアリング位置は右のみ。

ボディーカラーは4色。写真はオリックスホワイト マザーオブ パールエフェクト
ディープブラック パールエフェクト
ピュアホワイト
ラピスブルーメタリック
新型ゴルフ Rに搭載する直列4気筒2リッター直噴ターボエンジン。最高出力は206kW(280PS)/5100-6500rpm、最大トルクは380Nm(38.7kgm)/1800-5100rpm

 ハイパフォーマンスで高品質なプレミアムスポーツモデルにのみ与えられる“R”(Racing)シリーズモデル。先々代の「ゴルフR32」でV型6気筒 3.2リッターエンジンを採用していたところ、先代ゴルフ Rで直列4気筒2リッターの直噴インタークーラー付きターボエンジンにダウンサイジング。

 新型ゴルフ Rでは、この直列4気筒2リッター直噴ターボに磨きをかけ、先代比で24PS/50Nm増となる最高出力206kW(280PS)/5100-6500rpm、最大トルク380Nm(38.7kgm)/1800-5100rpmを発生。トランスミッションにはデュアルクラッチの6速DSGを組み合わせ、第5世代ハルデックスカップリングによる4WDシステム「4MOTION」を採用した。4MOTIONは、低負荷で走行する際は駆動力が前輪にだけ伝達され、後輪への伝達経路を遮断することで燃料消費を抑制。常にコントロールユニットが後輪の理想的な駆動トルクを計算してオイルポンプを作動させることで、湿式多板クラッチの接続圧力を制御するという。

 その一方で、ゴルフ R初採用となるアイドリングストップシステムやブレーキエネルギー回生システムで構成される「Blue Motion Technology(ブルーモーションテクノロジー)」により、JC08モード燃費は先代ゴルフ Rから2.0km/L向上の14.4km/Lを達成している。

 内外装ではR専用パーツを多数用いており、エクステリアでは大型のエアインレット付きフロントバンパーやRロゴ入りラジエターグリル、LEDポジションランプ内蔵のバイキセノンヘッドライト、新デザインの5スポーク18インチアルミホイール、Rロゴ入りブラックブレーキキャリパー、マットクローム仕上げのドアミラーカバー、R専用ディフューザー、左右それぞれ2本出しとなるクロームテールエキゾーストパイプなどスポーティさを強調するアイテムを装着。ゴルフと比べ20mm、ゴルフ GTIと比べ5mm低くなる専用のスポーツサスペンション(フロント:ストラット、リア:マルチリンク)も装備する。

ボディーサイズは4275×1800×1465mm(全長×全幅×全高)、ホイールベース2635mm。R専用フロントバンパーやブラックグリル、クロームドアミラー、ディフューザー、LEDテールランプ、新デザインの5スポーク18インチアルミホイール(タイヤサイズ:225/40 R18)などを装備

 また、インテリアではフォルクスワーゲンのスポーツモデルの流儀に則り、ピラー、ルーフ、ドアトリム、インパネなどをすべてブラックで統一しつつ、メーターやセンターコンソールの縁取り、アルミ調アクセル/ブレーキペダルなどにシルバー系のアクセントを取り入れている。加えてブラックレザーのスポーツシートや最新のカーナビゲーションシステム「Discover Pro」などを標準装備している。

インテリアはピラー、ルーフ、ドアトリム、インパネなどをすべてブラックで統一。専用のレザー3本スポークステアリングやシフトノブ、ブラックレザーシート、最新のカーナビゲーションシステム「Discover Pro」などを装備する

 機能面では、電子制御式サスペンションのダイナミックシャシーコントロール「DCC」を標準装備。エコ、ノーマル、インディビデュアル、レース、コンフォートの5つのドライビングプロファイルから選択することができ、このうちR専用のレースモードではサスペンションの減衰力が高められるとともに、エンジンの応答性とDSGのシフトポイントがよりダイナミックになる。また、エコモードにはコースティング機能が備わり、下り坂や減速時にアクセルから足を離すと自動的にクラッチを切ってエンジンと切り離し、アイドル状態にすることで燃費を向上させる。

 そのほか安全装備も充実。アダプティブクルーズコントロール「ACC」は従来のオートクルーズシステムの拡張機能として全車速追従機能を備え、自動追従走行が可能になった。また、車線逸脱を防止する「レーンアシスト」、30km/h未満で緊急ブレーキが作動する「シティエマージェンシーブレーキ」、全車速域で先行車への追突を回避ないしは軽減するブレーキシステム「フロント アシスト プラス」、追突時に車両が飛び出すことで生じる二次的な事故を抑制する「マルチコリジョンブレーキ」などを装備している。

(編集部:小林 隆)