ニュース
フォルクスワーゲン、347万円からの輸入車4WD「ゴルフ オールトラック」発表会
さらなるパワーと4輪駆動が欲しいという声に応えて登場
(2015/7/21 22:56)
- 2015年7月21日開催
フォルクスワーゲン グループ ジャパンは7月21日、「ゴルフ オールトラック」の発表会を都内で開催した。「ゴルフ ヴァリアント」をベースに、1.8リッターのTSIエンジンの搭載や「4MOTION」テクノロジーによる4輪駆動化など図ったクロスオーバーモデルとなる。
前週に行った新型「パサート」の発表会において、フォルクスワーゲン グループ ジャパンの庄司茂社長は「下半期に続々と新型車を投入する」と宣言していたが、ゴルフ オールトラックは下半期第2弾のクルマとなる。
ゴルフシリーズとして初となるクロスオーバー4WDステーションワゴンを導入する背景として、国産車の独壇場となっているCセグメントのステーションワゴン市場がある。同市場では9割が国産車で輸入車の割合は低いが、そのなかでも1995年に「ゴルフ ワゴン」として投入開始した現在の「ゴルフ ヴァリアント」は、数少ない輸入コンパクトワゴンとして定着しているモデルで、2014年1月に投入した現行モデルは、過去10年で最高の販売台数を記録するなど好調に推移している。
庄司氏によれば、ゴルフ ヴァリアントの評価されている点は、スタイル、燃費、1620Lの広大なラゲッジスペースで、国産車からの乗り換えが半数で、ミニバンからの乗り換えが3割という。そして、顧客から「もっとパワーのあるエンジンが欲しい、4輪駆動が欲しい」というリクエストがあったという。
その声に応えるモデルとなるのが、5月に投入した「ゴルフ R ヴァリアント」と、今回の「ゴルフ オールトラック」となる。いずれもパワーアップと4輪駆動化を果たしており、ゴルフ オールトラックではゴルフシリーズ初採用となる「1.8リッター TSI」エンジンとし、他のゴルフでは乾式7速DSGのところ、大きな力が求められるラフロードでも力強い走りを実現するよう、湿式6速DSGを採用。
パワーアップと4WD化に加え、ゴルフ オールトラックの最大の特徴として、最低地上高25mmアップなどによる高い走破性や、スタイリッシュな外見とともに、最大1620Lのラゲッジスペースなどは、通常のゴルフ ヴァリアントと全く変わりがないこともアピールした。
庄司氏は「ゴルフ R ヴァリアント」と「ゴルフ オールトラック」の違いについて「ゴルフ R ヴァリアントは大人のための本格的なスポーツワゴン。ゴルフ オールトラックはお客様のライフスタイルのフィールドを広げるクルマ」と位置づけた。
さらに、ゴルフ オールトラックについて、庄司氏は「4WDという武器を加え、都会に暮らし、週末は都会を出てさまざまなレジャーを楽しむ方、雪国でノーリミットで活動したい方へ、無限に広がるツール」「ライフスタイルの可能性を広げ、家族や仲間みんなが“ゴキゲン”になれる1台」などと説明した。
なお、今回は価格についても力を入れ、347万円という価格について庄司氏は「輸入車の4WDモデルの中で、最もお求めやすい価格にすることにこだわった」と語った。実際には人気オプションをまとめて装備した「アップグレードパッケージ」を装着した367万円の仕様が販売の中心となる見込みだ。