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フォルクスワーゲン、国内最大級のカスタマーイベント「フォルクスワーゲン フェスト 2014」、4月26日開催
富士スピードウェイにて。年内に発売予定のEV「e-up!」などに乗れる!
(2014/4/25 19:28)
フォルクスワーゲン グループ ジャパンは、4月26日に富士スピードウェイにおいて6年ぶりに国内最大級のカスタマーイベント「フォルクスワーゲン フェスト 2014」を開催する。ゲートオープン(西ゲート)は8時、イベントの開催時刻は9時~17時。入場料は1000円/台(記念品あり)。
来場者すべての人に「“フォルクスワーゲンが好きな理由”を確認、発見してもらう」というコンセプトのもと行われるフォルクスワーゲン フェスト 2014では、フォルクスワーゲンの最新ラインアップ(全22台)を展示するとともに、ほぼすべての展示車両を試乗することができるようになっている。
本コースではドラッグマシンによるドラッグレースが開かれるほか、ドリフトコースでは普段なかなかできない高速走行からのフルブレーキングや先進安全技術の体験が可能。ショートサーキットではインストラクターが愛車に乗り込んでのドライビングレッスンが開かれるなど、多数のプログラムが設定されている。
今回のイベントの総合プロデューサー兼ナビゲーターはピストン西沢氏が務めており、イベントの実況中継やトークショーなどを開いてイベントを盛り上げる。さらにファッション誌モデルやシンガーとして活躍するMay J.(メイ ジェイ)さんとともにライブなども実施される。
注目はEV「e-up!」の試乗
イベントの中でもっとも注目なのが、年内に発売予定になっている電気自動車(EV)「e-up!(イーアップ!)」(本国仕様)の試乗が可能なこと。e-up!は、同社のエントリースモールカー「up!」をベースにした同社初の量産EVで、2013年秋から欧州で約2万7000ユーロ(約380万円)で販売を開始している。
e-up!のスリーサイズは3540×1645×1477mm(全長×全幅×全高)、ホイールベース2420mmと、基本的にガソリン車のup!と変わりはないが、エクステリアではLEDデイタイムランニングランプを埋め込んだ専用フロントバンパーやサイドステップを採用するとともに、エアロダイナミクスを重視して開発されたアルミホイール、フラット化したアンダーフロアなどにより空力性能の改善が図られている(Cd値はup!より4%改善)。
また、インテリアではブルーのステッチがあしらわれたシートやシフトノブ、ステアリングなどの採用に加え、EVならではの走行中のエネルギーフロー表示やバッテリーの残量表示などが可能になっており、ガソリン車のup!との差別化が図られている。その一方でup!とほぼ変わらない居住性を実現しているという(大きな違いとしては、フロア下にバッテリーを搭載することにより後席足下の高さが20mm程度高くなっていること)。
パワーユニットに関しては、最高出力60kW(82PS)、最大トルク210Nmを発生するモーターとフロア下の12のセルを持った17のモジュールで構成されるリチウムイオンバッテリー(重量230kg)を搭載し、1速ギアボックスを介して前輪を駆動する。電圧374V、容量18.7kWhのリチウムイオンバッテリー、モーター、その制御ソフトなどは社内で開発されたものという。最高速は130km/h、航続可能距離はヨーロッパの燃費測定モード(NEDC)で160kmとなっている。
今回のフォルクスワーゲン フェスト 2014の開催に伴い、4月25日に報道陣へ向けたe-up!の試乗会が行われたのだが、実際に試乗してみて改めてEVの静粛性の高さに驚くとともに、コンパクトな車体のフロア下に重量物であるバッテリーを積んだことで重心が低くなっており、安定感やバランスのよさを感じさせてくれる。82PS/210Nmという最高出力は決して高いものではないが、出だしから最大トルクを得られる加速感はフツーのガソリンエンジンでは体感できないEVの美点の1つだろう。
また、走行モードは標準に「Eco」「Eco+」を加えた3モードが用意され、Ecoを選択すると最高出力が50kW(最高速は115km/hに落ちる)に抑えられ、さらにEco+では最高出力は40kW(最高速は90km/h)まで制限されるとともに、エアコンがOFFになって電力消費を抑制。それぞれアクセルペダルを踏んだときの加速感の違いが感じられて面白い。e-up!は環境性能に優れるだけでなく、乗っても楽しいEVだった。
フォルクスワーゲン フェスト 2014ではこのほか、211PSを発生する「ザ・ビートル」のスポーツバージョン「ザ・ビートル・ターボ」や、ゴルフシリーズのフラグシップモデル「ゴルフ R」といったハイパフォーマンスモデルを本コースで体感できるプログラム(運転はプロドライバーが行う)も用意されている。これらのモデルを試す絶好のイベントとなっているので、スケジュールに空きがあるのであればぜひ体感してみてほしい。