ニュース

【VW Day 2016】「ゴルフ GTI」シリーズ最強の400台限定車「ゴルフ GTI クラブスポーツ トラック エディション」日本初公開

290PS/380Nmを発生するブースト機能搭載。469万9000円

2016年5月21日 公開

469万9000円

フォルクスワーゲン グループ ジャパン株式会社 代表取締役社長兼最高経営責任者(CEO)のティル・シェア氏と「ゴルフ GTI クラブスポーツ トラック エディション」

 フォルクスワーゲン グループ ジャパンは、5月21日~22日に東京 お台場で開催されている体験型カスタマーイベント「Volkswagen Day 2016」の会場において、「ゴルフ GTI クラブスポーツ Track Edition(トラック エディション)」を日本初公開した。同モデルは400台限定(ピュアホワイト×ブラックフール、カーボンスチールブレ―メタリック×ブラックルーフを各200台設定)で導入され、価格は469万9000円。

 今回発表されたトラック エディションは、2015年のフランクフルトモーターショーで発表されたGTIシリーズの40周年記念車「ゴルフ GTI クラブスポーツ」の導入にあたり、その第1弾として登場したモデル。日本への導入については1月の東京オートサロンの会場で正式に発表されている。

アンベールのようす

 サーキット走行も視野に入れて開発されたトラック エディションでは、現行「ゴルフ R」に搭載される直列4気筒2.0リッター直噴ターボエンジンをベースにさらなる改良を行ない、現行ゴルフ GTIから45PS向上となる最高出力195kW(265PS)/5350-6600rpm、最大トルク350Nm(35.7kgm)/1700-5300rpmを発生。また、出力が向上したこともさることながら、トラック エディションのユニークな機能としては、キックダウンをした際に約10秒間にわたって最高出力が290PS、最大トルクが380Nmまで高められる「ブースト機能」を搭載していることが挙げられる(作動するには6速DSGのギヤが3~6速に入っていることが条件)。JC08モード燃費は14.7km/L、最高速は250km/h、0-100km/h加速は5.9秒としている。

 エクステリアでは、エアディフレクターを兼ね備えた光沢ブラック仕上げのフロントバンパー、ハニカムフロントグリル、リアバンパー、現行GTIよりも大型化されたリアスポイラー、専用19インチアルミホイール(7.5J×19+225/35 R19)などを特別装備。

 機能面としては、大径の4輪ベンチレーテッドブレーキディスク(フロント340×30mm、リア312×22mm)、アダプティブシャシーコントロール「DCC」、電子制御油圧式フロントディファレンシャルロックが与えられている。

トラック エディションのボディサイズは4275×1800×1470mm。車両重量は1430kgと、ベースのゴルフ GTIと比べ40kgほど重くなる
エクステリアでは専用フロント&リアバンパー、ハニカムフロントグリル、現行GTIよりも大型化されたリアスポイラー、専用19インチアルミホイールを特別装備
トラック エディションが搭載する直列4気筒2.0リッター直噴ターボエンジンは最高出力195kW(265PS)/5350-6600rpm、最大トルク350Nm(35.7kgm)/1700-5300rpmを発生。さらにキックダウンをすると約10秒間にわたって最高出力が290PS、最大トルクが380Nmまで引き上げられる「ブースト機能」を搭載

 また、インテリアでは専用のファブリック&アルカンターラを採用するとともに、フロントシートにはレカロスポーツシートを装備。加えて専用アルカンターラの3本スポークマルチファンクションステアリングも特別装備している。

レカロ製スポーツシートなどスポーツ色の強いトラック エディションのインテリア

 会場で実施されたトラック エディションの発表会では、今回のイベントの総合プロデューサーであるピストン西沢氏が司会を務めるとともに、フォルクスワーゲン グループ ジャパン 代表取締役社長兼最高経営責任者(CEO)のティル・シェア氏とマーケティング本部長である正本嘉宏氏が登壇。

 ティル・シェアCEOは「今日は400台限定となる特別なモデルを会場に持ってきた。トラック エディションは日本に導入されるゴルフのなかでもっともパワフルで、最大で290PSを発生する。このモデルを2色日本に導入できることを誇りに思う」とあいさつ。

イベントの総合プロデューサーであるピストン西沢氏
フォルクスワーゲン グループ ジャパン株式会社 代表取締役社長兼最高経営責任者(CEO)のティル・シェア氏
マーケティング本部長 正本嘉宏氏

 正本氏は車両を前にエンジンをかけたり、インテリアの魅力について語るとともに、公開された車両が数週間前に独ヴォルクスブルグの本社工場をラインオフしたばかりのモデルであることを報告。また、「ベースのゴルフ GTIが220PSなのに対し、トラック エディションは265PSを発生する。さらにキックダウンすると10秒間だけ290PSまで引き上げられる」「エクステリアは迫力だけでなく冷却効率などもしっかり考えられていて、インテリアでもレカロ製のフルバケットのほかアルカンターラ巻きのステアリングも装着しており、このステアリングの12時の位置にはポロ WRCと同じようなマーカーがついている。これを見ているだけでアクセルを踏みたくなる」と語るなど、トラック エディションが持つスポーツ性能についてプレゼンテーションを行なった。

 なお、今回のトラック エディションは「ゴルフ GTI クラブスポーツ」の第1弾モデルとなるわけだが、早くも第2弾モデルを導入予定であることが会場で報告された。第2弾モデルは、より気軽に「ゴルフ GTI クラブスポーツ」を体験できる「Street Edition(ストリート エディション」としている。

会場ではピストン西沢氏ドライブのデモ走行も行なわれた

(編集部:小林 隆)