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スズキ、「パレット」からフルチェンした軽ハイトワゴン「スペーシア」発表会
「見るよりも乗ってみると広さが実感できる」とCMに出演する堀北真希さん
(2013/2/26 18:23)
スズキは2月26日、「パレット」からフルモデルチェンジし、名称変更を行った軽ハイトワゴン「スペーシア」の発表会を開催した。発売は3月15日からとなる。
スペーシアのグレード構成や価格については関連記事を、各部写真については「写真で見るスズキ『スペーシア』『アルトエコ』」をご覧いただきたい。
2013年の目標は「59万台、シェア30%達成」
発表会に登壇した同社会長兼社長 鈴木修氏は、軽自動車の現状について説明。「暦年で(軽自動車)は全体のクルマの構成の中で36.9%を占めるまでになった。50%を超える県が7つ、40%を超える県が半分以上の30県におよぶ状況だった。この状況を見ても、小さなクルマの傾向がハッキリしている。昔は『軽にでも乗ろうか』という状況から、『軽自動車でいいじゃないか』という時代を経て、『軽自動車のほうがよっぽどいい』という評価を得るまでになった」と、近年の軽自動車へのユーザーの評価を紹介。
スペーシアの特徴としては、JC08モード燃費がパレットの22.2km/Lから29.0km/Lへと向上したことを挙げ、これは車体重量を90kg軽量化したのが貢献したとする。「1部品、1g、1円コスト削減を行ってきたが、(スペーシアは)それがようやく徹底できたクルマ。より軽く、より燃料消費量の優れた軽自動車作りに邁進していきたい」と語り、スズキの2013年の目標を宣言。
鈴木社長は、「2012年の暦年の(軽自動車の)販売台数は198万台。2013年は1割は減らないだろう。180万台と需要を見ている」「暦年のシェアは29.6%だったが、(2012)年度ではシェア30%を最低守りたい」と言い、2013年の暦年では、「59万台、シェア30%達成」を目標として掲げた。
「見るよりも乗ってみると広さが実感できる」と堀北真希さん
スペーシアの詳細については、代表取締役副社長 四輪技術本部長 本田治氏が説明。名称変更については、大幅にクルマが変わったからであるとし、ルーフを前方へ5mm、後方へ40mm移動するなどでクラストップ(全高1700mm以上のハイト型2BOX軽自動車)の室内長2215mmを実現した。また、ルーフ幅についても60mm左右に拡大、広い室内を実感できるように工夫されている。
とくにこだわったのが、車体の軽量化。ボディーに高張力鋼板を用いることなどで各部の重量を削り、パレットに比べて90kg軽量化し850kg(X、2WD車)の車重を実現。最軽量はG、2WD車の840kgとなり、これはクラストップの値になる。
この軽ハイトワゴンの市場は拡大を続けており、2012年は軽乗用車市場の32%を占めるまでになった。また、年代別構成比では、30~40代の女性が最多(34.0%)を占めており、女性の構成比は60.3%になる。そのため、スペーシアでは使い勝手の向上を行っており、「ワンアクションパワースライドドア」、リアウインドーの「ロールサンシェード」を軽自動車として初めて装備したほか、グローブボックスやオーバーヘッドコンソールにボックスティッシュ置き場を設けた。
キャッチコピーは「女性の願いをかなえると、この軽になる。」で、TV CMには女優の堀北真希さんを起用。ゲストとしてトークショーに登壇した堀北さんは、「実際に広くて本当に驚いた」と第一印象を語り、「見るよりも乗ってみると広さが実感できる」「撮影中に後席に座っているときも、(同乗している撮影スタッフとの)距離に余裕があって本当に広いと感じた」と、スペーシアの広さを実感したようだ。
このスペーシアの月間販売台数は7000台となる。