レクサス LF-NXのデザインの根底にあるのが「スピンドルがすべてを司る」こと。正面上方から見るとスピンドルを起点としてすべてのラインが生み出されているのが分かる レクサス(トヨタ自動車)は、東京ビッグサイトで開催される「第43回東京モーターショー」(11月20日~21日プレスデー、22日特別招待日、22日プレビュー・ナイト、23日~12月1日一般公開日)に、2台の特別なモデルを出展する。それがスポーツクーペ「RC」、コンパクトクロスオーバーSUV「LF-NX」だ。
LF-NXは純粋なショーモデルということもあって、公開されている情報はごくわずかなものにとどまる。ただし、デザイン面では次世代のレクサスに採用されるであろう試みが数多く採り入れられているようだ。その辺りに注目しつつ本記事で写真をチェックしてほしい。
レクサス LF-NX
レクサス LF-NXは純粋なショーモデル。次世代のレクサスユーザーに向けたコンパクトSUVのコンセプトカーで、「凝縮感」「切れ味」をキーワードにデザインされている。欧州系プレミアムSUVとは異なるアプローチで仕上げられたボディは、レクサスブランドならではの表情を持った完成度の高いモノだ。
同車は、この9月に行われたフランクフルトモーターショーにも出展されているが、そちらがハイブリッド仕様だったのに対し、こちらは新開発の2.0リッターガソリンターボエンジンの搭載を想定したモデル。そのためエクステリアもリップスポイラーの追加やメッキのダークカラー化、リアディフューザーまわりなどを変更。さらにブラックの樹脂部分もグロスを強くすることで、視覚的に重心を下げるような処理も行われている。
大型のスピンドルグリルが圧倒的な力感を印象づけるフロントマスク リア。よく見るとこちらもスピンドルをフィーチャーしているのが分かる リア上面。ドア部分で最大に広がったラインがリアに向かって収束していく ボディーカラーは「金属のカタマリから削り出し」たマット感のある仕上げ ボディーサイズは全長4640×全幅1870×全高1620mm、ホイールベース2700mm ターボ化に伴いフランクフルトモーターショー出展車両より10mmローダウン化。見るからに安定感のあるフォルムとなった ブラックの部分はツヤのあるピアノブラック仕上げに変更されている 大きなスピンドルグリルとボンネットに設けられたエアアウトレット、そしてダッシュボード上面と一連の流れを感じさせるフィニッシュ バンパー下部のスポイラーはターボモデルを想定してのアイテム 複雑な面を持つドアパネル。ドアの開閉は銀色のセンサー部に触れて行う ショーモデルということもあって「L」をモチーフとしたデザインを随所に。このカットだけでもすぐにいくつも見つかるハズだ 薄型のヘッドライトとL字型のポジションランプ。ウインカーはポジションランプ下部に ヘッドライトも「L」のコンビネーション。ボディ同様、ムクのガラスを削り出したようなカタマリ感のある造形 ポジションランプ横のウインカーにはLEXUSの文字が入る リアコンビランプ下部はエアアウトレット的な処理が施されている LEDを使った導光タイプのハイマウントストップランプ フランクフルト仕様にはなかったインテグレーテッドタイプのマフラー処理 センターコンソールには骨太の金属をあしらうことで構造体に囲まれたイメージを演出 運転席まわり。イエローとブラック、そしてレッド系照明のコンビネーションでスポーティなイメージ スポーティな意匠を持つステアリング。こちらはショーモデル専用とのこと センターコンソールにはシフトノブとナビゲーションなどの操作を行うタッチパッドが並ぶ LEXUSの文字が光っている部分にスリットが刻まれているが、下部がそれぞれ静電式のタッチパネルになっており、表示部分を見なくても操作できるように工夫されている メーターパネルは奥行き感のあるタコメーターとスピードメーターの2眼タイプ 中央のインフォメーションディスプレイにはブースト圧などを表示 ヘッドアップコンソールもタッチパネル式。表示からするとガラスルーフのシェード用か タイヤのトレッド面のような意匠を持つフロントシート パワーシートのスイッチ部。こちらはシーソータイプのボタン式? ドアアームレストに設けられたパワーウインドウスイッチ リアもフロント同様にスポーツタイプのシートを採用。十分なスペースを確保しつつも囲まれ感のある空間となっている