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ヤナセ、「2013 ヤナセ・ジャイアンツMVP賞」で村田修一選手にEクラスを贈呈
「来年は日本一を奪還できるよう、ヤナセMVP賞をまた受賞できるように頑張りたい」と村田選手
(2013/12/19 00:00)
ヤナセは12月18日、東京都港区にあるヤナセ東京支店 メルセデス・ベンツショウルームで「2013 ヤナセ・ジャイアンツMVP賞」の贈呈式を開催。今年度の受賞者として選ばれた読売ジャイアンツ(以下ジャイアンツ)の村田修一選手にメルセデス・ベンツ「E 250」が贈られた。
「ヤナセ・ジャイアンツMVP賞」は1985年から続けられている「ヤナセ・プロ野球MVP賞」の一環として行われ、毎年シーズンの開幕に合わせて開催が発表されている。今シーズンはセントラル・リーグのジャイアンツ、中日ドラゴンズ、阪神タイガース、パシフィック・リーグのオリックス・バファローズ、福岡ソフトバンクホークスの5球団が表彰の対象となっており、野球界のさらなる発展のサポートを目的としている。
対象チームがシーズン終了時に1~3位になった場合、順位に合わせた賞品車がヤナセから贈呈され、1位に「メルセデス・ベンツ E 250」、2位に「メルセデス・ベンツ C 180」、3位に「メルセデス・ベンツ A 180」が贈られる。ジャイアンツは2013年シーズンを84勝53敗7分で終了して見事にリーグ優勝。昨年度の受賞者である阿部慎之助選手に続いて2年連続でE 250が贈られることになった。
村田選手は今シーズン、144試合に出場してチーム最高打率(セントラル・リーグでは3位)を記録。7月、8月と連続してリーグ月間MVPに輝いたほか、8月は46安打を放ってセ・リーグの月間最多安打数の記録を更新。守備面でも三塁手としてゴールデングラブ賞を受賞し、ベストナインにも選ばれるなど活躍し、チームのリーグ優勝に大きく貢献している。
贈呈式で挨拶したヤナセ代表取締役社長 井出健義氏は今シーズンの村田選手の活躍を振り返り「6月のパ・リーグとの交流戦が行われているころ、チームの打線が不振になって“巨人首位陥落か!?”となったときに村田選手が打撃の調子を取り戻して、4番に座ってガンガン打ち始めたことでチームを大きく牽引した姿が印象深かった」とコメント。また、「打つほうだけでなく、守備でも3塁を強襲する打撃を華麗に捕球する姿を我々に見せてくれました。3塁に来る打球というのは強い当たりが多いのですが、懐で柔らかく、包み込むように受け止め、腕をしっかり伸ばしてスローイングする一連の動きは、実際に球場で見ても絵になるなと感じました」と語り、来季は移籍3年目にして選手会長にも指名された村田選手にしっかり活躍してもらい、リーグの3連覇と日本一奪還に向けて励んでもらいたいと激励した。
「この賞に選ばれた自信を持って来シーズンに臨める」
マスコットキーの贈呈後に受賞のコメントを求められた村田選手は「2009年に怪我をしてから長く打撃不振が続いて、“そろそろなにか革命を起こさないと、このまま村田修一は終わってしまう”と感じるなかで今シーズンをスタートさせました。結果的によいオフが迎えられる結果になって、プロの世界に入って11年目でヤナセMVP賞とゴールデングラブ賞を初めて手に入れたことで、また1つ自信を持って来シーズンに臨めるのではないかと思っています。この賞に選ばれて誠に光栄に思っております」と喜びを口にした。
会場に集った取材陣との質疑応答では、シーズンを振り返って「今年は“とにかく優勝したい”という気持ちで臨んで、一方で移籍1年目の昨シーズンは自分の欲を捨ててプレイした結果でしたが、今シーズンは自分というもの、選手としてのポジションなどをもう一度つかみ取るという個人的な目標を持ってスタートしました。その意味で、よいきっかけになるシーズンになったのではないかと思っています」とコメント。また、「リーグでは2連覇できましたが、日本シリーズではあと一歩というところで敗れて40年ぶりの日本一連覇はなりませんでした。去年は日本一の胴上げができて、今年は日本一の胴上げを目の前で見て、よい思いと悔しい思いをしたので、日本一を奪還できるように、そしてヤナセMVP賞をまた受賞できるように頑張りたいと思います」と2014年シーズンに向けた抱負を語った。
贈呈式の最後は例年行われている「無茶ぶり企画」。今年はなんと、井出社長が投げるゴムボールをプラスチックバットで村田選手が打ち返すというシチュエーション。万が一にも井出社長に向かってボールが飛んだら……と、見ているこちらまで不安になるようなまさに“無茶ぶり”だが、村田選手はしっかりと会場の屋根に突き刺さるような高い打球を打ち上げ、見事に「男・村田のフルスイング!」を決めて贈呈式を締めくくった。