ニュース

ヤナセ、高橋由伸新監督に「2015 ヤナセ・ジャイアンツMVP賞」の「C 180」を贈呈

「いい選手をたくさん育てて、賞の選出に困るような強いチームを作りたい」と高橋新監督

2015年12月3日発表

 ヤナセは12月3日、「2015 ヤナセ・ジャイアンツMVP賞」の受賞者が今シーズンで現役を引退し、今季限りでの勇退した原辰徳氏の後任として読売ジャイアンツの第18代監督に就任した高橋由伸新監督であると発表。東京都港区にあるヤナセ東京支店 メルセデス・ベンツショウルームで賞品車となるメルセデス・ベンツ「C 180」の贈呈式を開催した。

高橋由伸新監督に贈られたメルセデス・ベンツ「C 180」
車両は「TAKAHASHI」の文字と、監督就任後も引き続きユニフォームに刻まれることになっている背番号の「24」を使うたすきとマグネットエンブレムで彩られていた

「ヤナセ・ジャイアンツMVP賞」は1985年から続く「ヤナセ・プロ野球MVP賞」の一環として行なわれ、今年で28回目。野球界のさらなる発展のサポートを目的に毎年プロ野球シーズン開幕に合わせて開催が発表され、2015年シーズンはセントラル・リーグのジャイアンツ、中日ドラゴンズ、阪神タイガース、パシフィック・リーグのオリックス・バファローズ、福岡ソフトバンクホークスの5球団が表彰の対象となっている。受賞者にはチームの成績に応じた車両が贈られ、ジャイアンツは2015年シーズンをセントラル・リーグの2位で終えたことから、メルセデス・ベンツ「C 180」が賞品車となった。

 受賞理由としては、代打出場で打率.395、出塁率.489と勝負強さを発揮し「シーズンを通じてチームに欠かせない戦力として大きく貢献した」ということが挙げられている。ヤナセ・ジャイアンツMVP賞の受賞は2003年に続く2回目。なお、高橋由伸新監督の通算成績は、出場試合数1819、打率.291、本塁打数321、打点986となっている。

高橋新監督が見守るなか、贈呈される「C 180」がアンベール
ヤナセ 代表取締役社長 井出健義氏

 贈呈式で挨拶したヤナセ 代表取締役社長の井出健義氏は「(高橋新監督は)今年が現役最後の年となりましたが、現役選手を対象としたこの賞を現役最後の年に受賞するということで、天才バッターの“最後のホームラン”を見た思いです。これからはジャイアンツの新監督として大任を背負うことになるわけですが、ささやかですがこの賞を餞別として受け止めていただければ我々にとっても幸いであります」とコメント。2015年のジャイアンツを振り返り、苦しいシーズンだったと井出氏は分析しつつ「そのなかで、代打として登場するだけで球場の空気を変え、1人気を吐いたのが高橋新監督、高橋選手でありました」と評価した。

井出社長から高橋新監督に記念のマスコットキーが贈呈された
高橋由伸新監督

 マスコットキーの贈呈後に受賞の挨拶を行なった高橋新監督は「私自身、2003年に初めてこの賞をいただきまして、そのときから現役引退までにもう1回ぐらいは賞を取れるだろうと思っていたのですが、最終的には現役最後の年にこうして受賞することができました。正直なところとしては、この賞はレギュラーとして戦っている選手がいただける賞なのかと思って、ここ数年は半ばあきらめていたのですが、先ほども今年の代打としての成績を評価していただけたことが本当に嬉しいなと思っています」と喜びを口にしたほか、「来季からは監督となりますのでこの賞の権利がなくなってしまうことがちょっと残念な部分でもあります。もし、監督でもいい采配をしたら賞の対象に加えていただいたらと、半分冗談、半分本気で思っています。ともかく、来季からはよりレベルの高い、数字のいい選手をたくさん育て上げて、ヤナセのみなさんが賞の選出に困るような強いチームを作っていきたい」と来年に向けた意気込みを語った。

 また、取材に集まった記者との質疑応答では、賞品車として贈られたC 180でまずどこに行きたいかという質問に対し、高橋新監督は「このCクラスは都内で走るのに最適かなと思いますし、この時期ですから、子供のクリスマスプレゼントを買いに行くのにまず乗れたらなと思っています」と回答。また、来年のヤナセ・ジャイアンツMVP賞をどの選手に取ってほしいかという質問には、個人名を出すのは難しいとしつつも、「新しい、若い選手に取ってもらうのが一番いいかと思うんですが、歴代の受賞者で菅野(智之選手)の顔写真を見なかった気がするので、菅野にぜひ取ってほしいと思います」とコメントしている。

賞品車のC 180の前で挨拶や質疑応答などを行なう高橋新監督
贈呈式の最後には、昨年は受賞者の長野久義選手が右肘の手術後だったことから実施されなかった「無茶ぶり企画」セレモニーを今年は実施。井出社長が投じたオレンジ色のゴムボールを高橋新監督が逆方向に鮮やかに流し打ち。天才と評されたバットコントロールを披露して式を締めくくった

(編集部:佐久間 秀)