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トヨタ、新型上級コンパクトキャブワゴン「エスクァイア」

「ヴォクシー」「ノア」をベースにさらなる高級さと上質感を演出

エスクァイア Gi(スパークリングブラックパールクリスタルシャイン)
2014年10月29日発売

ハイブリッドモデル:304万3543円~320万4000円

ガソリンモデル:259万2000円~302万9142円

サイドリフトアップシート装着車:276万3600円~295万4000円(非課税)

 トヨタ自動車は、5ナンバーサイズの新型上級コンパクトキャブワゴン「エスクァイア(Esquire)」を10月29日に発売した。価格はハイブリッドモデルが304万3543円~320万4000円、ガソリンモデルが259万2000円~302万9142円。また、福祉車両で非課税となるサイドリフトアップシート装着車は276万3600円~295万4000円。

ハイブリッドモデル

モデルハイブリッドシステム駆動方式価格
Giリダクション機構付きのTHS II2WD(FF)3,204,000円
Xi3,043,543円

ガソリンモデル

モデルエンジン変速機駆動方式定員(人)価格
Gi直列4気筒DOHC 2.0リッターCVT(7速モード付)2WD(FF)72,823,428円
82,792,571円
4WD73,029,142円
82,998,285円
Xi2WD(FF)72,622,857円
82,592,000円
4WD72,828,571円
82,797,714円

サイドリフトアップシート装着車

モデルエンジン変速機駆動方式価格
Xi サイドリフトアップシート装着車直列4気筒DOHC 2.0リッターCVT(7速モード付)2WD(FF)2,763,600円
4WD2,954,000円
ハイブリッド Gi(ホワイトパールクリスタルシャイン)
ハイブリッド Xi(ボルドーマイカメタリック)
ハイブリッド Gi(ダークバイオレットマイカメタリック)

 エスクァイアはミドルクラスミニバン「ヴォクシー」「ノア」をベースに、「上級」「上質」「高級」をキーワードに開発したモデル。シャシーやパワートレーンなどを受け継ぎつつ、専用内外装を与えて車両イメージを一新している。

 最大の変更点はフロントマスクで、縦横のメッキバーなどを使ってフロントグリルとヘッドライトを連続させたモチーフとすることで、車両前面を大きく使って「T」の文字を表現。さらにグリル内には細かく縦格子を並べ、強い押し出し感を演出している。このほかに全車のヘッドライトにLEDヘッドランプ+LEDクリアランスランプを採用し、リアビューではバックドアガーニッシュを横に細長いデザインに変更。ワイド感とシャープさを印象づけるデザインとしている。

スライドドアはGiが両側パワースライドドア、Xiが助手席側パワースライドドアとなる
跳ね上げ式のサードシートは、荷室容量を減らさない薄型設計。レバー操作でロックを解除すると、スプリングの力でアシストして軽く持ち上がる仕組み
ガソリンモデルに採用されるSuper CVT-iは変速比幅をワイドに設計し、2WD(FF)車で16.0km/L、4WDで14.8~15.0km/Lの燃費性能を発揮するほか、マニュアル感覚のシフトチェンジが可能になる7速シーケンシャルシフトマチックも装備する

 パワートレーンはヴォクシー/ノアと同じく、直列4気筒DOHC 1.8リッターの2ZR-FXEエンジンと5JM交流同期電動機のモーターとの組み合わせるハイブリッドモデル、3ZR-FAEエンジンを搭載するガソリンモデルの2ラインアップ。ハイブリッドモデルのシステム最高出力100kW(136PS)、ガソリンモデルの最高出力112kW(152PS)/6100rpm、最大トルク193Nm(19.7kgm)/3800rpmといったスペックや、JC08モード燃費の23.8km/L(ハイブリッド)、16.0km/L(ガソリン、2WD)などの数値も同様のものとなっている。ボディーサイズには3ナンバー仕様がなく、全車5ナンバーサイズの4695×1695×1825mm(2WD車の全長×全幅×全高。4WD車の全高は1865mm)、ホイールベースは2850mmとなっている。

 インテリアではインパネ加飾、ドアトリムなどに合成皮革の表皮を使用。カラーリングに「バーガンディ&ブラック」「ブラック」を設定し、ステアリング&シフトノブは全車本革巻きとしたほか、上級グレードのGiでは黒木目調加飾を採用するなど、シックな色調と素材感によって「モダンリビング空間」を表現している。

 このほかにシートでは、Giのシート表皮に昇温降温抑制機能付きの合成皮革、Xiに消臭機能付きファブリックを使い、ハイブリッドモデルとガソリンモデルのGiのフロントシートはヒーターを内蔵する「快適温熱シート」となっている。

ハイブリッド Gi(バーガンディ&ブラック)のインパネ。センターコンソールにはピアノブラックパネルを使用。全車オーディオレスが標準で、9インチのT-Connectナビは販売店装着オプション
メーターパネルは全車オプティトロンメーター。3眼式メーターの左側はハイブリッドモデルが「ハイブリッドシステムインジケーター」(左)、ガソリンモデルがタコメーター(右)となる
ガソリンモデルのみに設定される8人乗り仕様。内装色はブラック
セカンドシートがキャプテンシートになる7人乗り仕様。内装色はバーガンディ&ブラック
キャプテンシートは前後に810mmのロングスライドが可能
シートアレンジの「フリーアクセスモード」
シートアレンジの「スーパーリラックスモード」
8人乗り仕様の「ビッグラゲージモード」
7人乗り仕様の「ビッグラゲージモード」
SRSサイドエアバッグ+SRSカーテンシールドエアバッグは全車にオプション設定
バーガンディ&ブラックのシート表皮は、表面のドット穴内側を赤くカラーリングして色調に変化を与えている
ルーフ部分に設定するオーバーヘッドコンソール
インパネに合成皮革を使ってソフトな触感を演出。助手席大型オープントレイは大小の手荷物を気軽に置けるスペース
助手席アッパーボックス
グローブボックス

 福祉車両のウェルキャブシリーズには、サイドリフトアップシート車に加えてラゲッジスペースにスロープを装着する「車いす仕様車」なども設定。車いす仕様車では10月1日~3日に開催された「第41回 国際福祉機器展H.C.R.2014」に出展した独自開発の車いす「ウェルチェア」を、販売店装着オプションとして設定する予定となっている。

Xi サイドリフトアップシート車(オーシャンミントメタリック)
車いす仕様車(スロープタイプ)には販売店装着オプションとして、独自開発の車いす「ウェルチェア」が用意される
メッキタイプのフロントグリル&フロントスポイラー、サイドマッドガードなどの純正用品装着車

(編集部:佐久間 秀)