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トヨタ、東京モーターショーで燃料電池車、次世代タクシーなど出展
次世代ミニバン「ヴォクシー/ノア コンセプト」や、「FT-86 オープンコンセプト」なども
(2013/11/5 13:30)
トヨタ自動車は、「第43回東京モーターショー」(11月20日~21日プレスデー、22日特別招待日、22日プレビュー・ナイト、23日~12月1日一般公開日)の出展概要を発表した。
今回の東京モータショーでは、次世代燃料電池自動車「TOYOTA FCV CONCEPT」、直感で通じ合える未来のクルマ「TOYOTA FV2」、次世代タクシー「JPN TAXI CONCEPT」などを出展。次世代ミニバン「VOXY CONCEPT」「NOAH CONCEPT」、「FT-86 OPEN CONCEPT(オープンコンセプト)」など、市販化を意識したモデルも出展する。
次世代燃料電池自動車「TOYOTA FCV CONCEPT」
世界初出展されるTOYOTA FCV CONCEPT(以下、FCVコンセプト)は、パワートレーンに新型燃料電池スタック(FCスタック)を採用する燃料電池車。次世代エネルギーの期待がかかる水素エネルギーを利用し、FCスタックで発電、出力100kW以上を実現する。70MPaの高圧水素タンク2本を床下に搭載し、充填時間は3分程度。実用航続距離は、500km以上としている。
車体デザインは、カタマラン(双胴船)をモチーフとして採用。前方から空気を吸い込み、電気と水を生成するイメージを具現化している。ボディーサイズは、4870×1810×1535mm(全長×全幅×全高)。ホイールベースは2780mm。なお、トヨタは2015年のFCV市販車投入を明らかにしている。
直感で通じ合える未来のクルマ「TOYOTA FV2」
世界初出展となる「TOYOTA FV2」は、「直感で通じ合えるクルマ」をコンセプトとし、人とクルマが「カラダ」と「ココロ」で通じ合うことでクルマに乗ることが楽しくなり、乗れば乗るほど愛着が感じられるパートナーであるという。
カラダで通じ合うために、ドライバーの体重移動によって運転操作を行い、周辺の車両や交通インフラと通信で情報取得。危険回避なども行えるとしている。
また、ココロで通じ合うために、音声認識や画像認識でドライバーの感情を推測。その感情とともに蓄積された情報などでお勧めの行き先などを提案してくれる。フロントガラスにAR表示をするほか、ボディー全面がディスプレイとなり、状況によって変化。“愛馬”のようにドライバーとコミュニケーションする新たな関係を構築するという。
トヨタは11月5日からFV2の操作シミュレーションが行えるスマートフォンアプリを配布。未来のモビリティライフを体感できるとしている。
ボディーサイズは、3000×1600×990[駐車時]/1780[運転時]mm(全長×全幅×全高)。ホイールベースは2360mm、乗車定員は1名。
次世代タクシー「JPN TAXI CONCEPT」
世界初出展の「JPN TAXI CONCEPT」は、4350×1695×1700mm(全長×全幅×全高)という取り回しのよいボディーサイズに、乗降性に優れた実内空間を提案。大開口電動スライドドアに、低いフロア地上高と段差のないフラットなフロアを持つ。
パワートレーンは、優れた環境性能と経済性を持つLPGハイブリッドで、「おもてなし」を活かした客室や、分かりやすい料金表示などがデザインされている。ホイールベースは2750mm、乗車定員は5名。
「VOXY CONCEPT」「NOAH CONCEPT」
トヨタのミニバン「ヴォクシー」「ノア」のコンセプトモデル「VOXY CONCEPT」「NOAH CONCEPT」。この2台とも世界初出展。
新開発の低床フロアにより、クラストップレベルの広い室内空間や優れた乗降性を実現。2.0リッターガソリンエンジン車のほか、クラス初の本格ハイブリッドシステムを搭載した1.8リッターハイブリッドを両車種に設定。NOAH CONCEPTは標準仕様、VOXY CONCEPTはエアロ仕様で展示される。
ボディーサイズは、VOXY CONCEPT(ガソリン、エアロ仕様)が4710×1730×1825mm(全長×全幅×全高)。NOAH CONCEPTが4695×1695×1825mm。いずれもホイールベースは2850mm、乗車定員は7名。
「AQUA G SPORTS」
「AQUA G SPORTS」は、11月下旬に発売が予定されている「アクア」のスポーツコンバージョン車。走りの楽しさとハイブリッドならではの低燃費を両立しているという。トータルチューニングは、GAZOO Racingのテストドライバーが担当。
ボディーサイズは、4055×1695×1420mm(全長×全幅×全高)。ホイールベースは2550mm、乗車定員は5名。
「TOYOTA i-ROAD」
「TOYOTA i-ROAD」は、バイク並みの使い勝手とクルマに近い快適性・安定性を両立した、新しい乗り味を提供するパーソナルモビリティ。左右前輪が上下して車体の傾きを自動的に制御するアクティブリーン機構を採用し、ドライバー自身で車両のバランスを保たなくとも走行可能。2014年より愛知県豊田市で実証運用する都市交通システム「Ha:mo」などに投入される。
ボディーサイズは、2350×850×1445mm(全長×全幅×全高)。ホイールベースは1700mm、乗車定員は2名。