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三菱自動車、モータースポーツジャパン2015で1000台限定の「ランサーエボリューション ファイナルエディション」展示中

最終バージョンは国産2.0リッターターボ最高値のパワーを目指す

2015年4月11日~12日展示

429万8400円

「第10回 モータースポーツジャパン2015 フェスティバル イン お台場」の会場に展示されている「ランサーエボリューション ファイナルエディション」

 三菱自動車工業は、4月11日~12日の期間に東京 お台場で開催されている「第10回 モータースポーツジャパン2015 フェスティバル イン お台場」の会場において、「ランサーエボリューションX」の特別仕様車「ランサーエボリューション ファイナルエディション」を展示している。ファイナルエディションは4月10日から先行予約を受け付けており、価格は429万8400円。限定1000台のみが用意される。正式発売は8月ごろの予定。

 その名の通り、ランサーエボリューションの最終バージョン。WRC(世界ラリー選手権)のホモロゲーション(認証)モデルとして1992年に初代「ランサーエボリューションI」が登場して以降、高性能4WDセダンとして名を馳せてきたが、このモデルをもっていよいよその歴史が幕を閉じる。現行のランサーエボリューションX(GSR)をベースにしているが、車名にXと入らないのは、ランサーエボリューション全体の最終バージョンという意味が込められているため。

 ファイナルエディションの登場に先んじて、「ランサーエボリューションX」の6速ツインクラッチSST(Sport Shift Transmission)車の販売は完了しており、すでに5速MT車のみの展開となっている。ファイナルエディションも5速MT車だ。

ファイナルエディションのボディーサイズは4495×1810×1480mm(全長×全幅×全高)、ホイールベース2650mm。車重は1530kgとアナウンスされている

 ボディーカラーはレッドメタリック、チタニウムグレーメタリック、ファントムブラックパール、ライトニングブルーマイカ、ホワイトパールの全5色を「モノトーンカラー」として設定し、さらにルーフ部がブラックマイカ塗装される「2トーンカラー」も用意。

 また、メーカーオプション設定の「ハイパフォーマンスパッケージ」を標準装備化。ビルシュタイン製前後単筒式ショックアブソーバー、アイバッハ製前後コイルスプリング、ブレンボ製2ピースタイプフロント大径ベンチレーテッドディスクブレーキ、ハイパフォーマンスタイヤなどを装備している。

エクステリアではフロントグリルモールにダーククロームメッキを施すとともに、バンパーセンターとボンネットフードエアアウトレットに光沢のあるグロスブラック塗装を施した
標準装備のBBS製18インチ鍛造アルミホイールは、ファイナルエディション向けにダーク調塗装に変更されている。タイヤサイズは245/40 R18 93W
リアにファイナルエディションのバッヂが付く
直列4気筒DOHC 2.0リッターターボ「4B11」エンジン

 ポイントは、直列4気筒DOHC 2.0リッターターボ「4B11」エンジンにナトリウム封入排気バルブを採用し、エンジンの冷却性能を高めることでさらなる高出力化を図ったこと。具体的な出力数値は型式認定を取得していないため公表されていないが、モータースポーツジャパン2015の会場で関係者に確認したところ「最終バージョンは国産2.0リッターターボ最高値のパワーを目指している」とのこと。型式認定を取得するのは7月ごろを予定しており、同時期に正式なパワー&トルクが明らかになるようだ。

インテリアでは室内天井と各ピラーをブラックに統一してスポーティ感を高めた。また、レカロ製レザーコンビネーションシート、ステアリング、シフトノブ、パーキングレバー、フロアコンソールリッドに赤いステッチを施している

 モータースポーツジャパン2015は、4月11日~12日の各日17時まで開催している。ぜひファイナルエディションを現場でご覧になっていただきたい。

会場にあった歴代ランサーエボリューションを紹介するパネル

【お詫びと訂正】記事初出時、ホモロゲーションの表記に誤りがありました。お詫びして訂正させていただきます。

(編集部:小林 隆)