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パイオニア・レコチョク共同記者発表会を開催

サイバーナビ2015年モデルとともにきゃりーぱみゅぱみゅさんが登場

2015年5月8日開催

 パイオニアは5月8日、東京都内でカーナビゲーションを中心とした新製品発表会を実施した。今回発表されたのはカロッツェリアナビのフラグシップとなるサイバーナビシリーズの2015年モデルで、8型ディスプレイ搭載のLSシリーズが2機種、1D+1Dメインユニットタイプが2機種、200mmワイドメインユニットタイプが3機種、2Dメインユニットタイプが3機種の計10機種。

2015年モデルラインアップ
8V型モニターを搭載するLS(ラージサイズ)メインユニット
連携するスマホに表示される歌詞
メニュー画面
AV系のメニュー画面にはMCC(ミュージッククルーズチャンネル)が追加されている
MCCのメニュー画面
再生画面。右にチャンネルが表示される
特選アーティストのチャンネル
チャンネルは1曲に付き最大24個定義されている
「昼下がり」の登録曲。ストリーミングなのでここから特定の曲を選択することはできない
地図画面での表示
8V型モニターを搭載するLS(ラージサイズ)メインユニットのナビ表示

 発表会では、まずパイオニア 執行役員 大舘聡氏が登壇。同社の事業で5000億円の売り上げのうちカーエレクトロニクスが7割を占めるため、経営資源をカーエレクトロニクス事業に特化。この4月から運営を始めているとした。また、同社の歴史にも触れ、1938年に音響機器メーカーとして創業してから1975年に国内初のカーコンポーネントステレオを、1990年に世界初の市販用GPSカーナビゲーションを発売。2006年にクルマの情報共有サービス「スマートループ」を開発提供するなど、業界に先駆け車載機器の情報端末化およびコネクテッド化に着手しており「この夏、クルマにおける新しい音楽体験を提供する」とした。

パイオニア 執行役員 大舘聡氏
事業紹介
カーエレクトロニクス事業
国内市販商品展開
パイオニア市販商品の歴史
協業について

 レコチョクとの協業については「カーライフにとって音楽は欠かせない」としたうえで、「音楽配信の最大手」であるレコチョクと同社の「カーオーディオの技術とブランド力」のコラボレーションにより、何か新しい音楽体験をお客様に提供できないか、という着想からスタート。レコチョク初の車載向け定額音楽配信サービスと同社の持つ独自の音楽編集技術を組み合わせることで、新しい音楽との出会いを提供したいとコメントした。

レコチョク 常務執行役員 山崎浩司氏

 次いでレコチョク 常務執行役員 山崎浩司氏が登壇。2001年に会社を設立して以来、音楽を広めることに注力。携帯電話向けの音楽配信を開始し、2010年ごろからはスマートフォンやPC、ゲーム機などに幅広く音楽を提供。2012年からは「いろいろな楽曲に出会える」定額制のストリーミングサービスを開始し、すべてのサービスを合計すると300万人以上のユーザーを擁するほどまでに成長してきたと解説。そして次の世代に対して新しい音楽との出会いを演出するために、さまざまな企業やサービスとコラボレーションする「replay」を開始した。

レコチョク 常務執行役員 山崎浩司氏
レコチョクの歴史
音楽ストリーミング・ソリューションサービス replayをスタート
replayは編成チャンネルとレコメンドチャンネルの2つで構成
山崎氏の名刺の裏。さまざまな楽しみ方を提案するという意味で下の欄は空白
今回はクルマが入った

 今回の協業については、クルマの中で複雑な操作をすることなくチャンネルを選び、好みにあった曲を聴いていくレコメンデーションによってほかのチャンネルでも同じような雰囲気の楽曲が再生されるなど、さまざまな提案や広がりを音楽にとって見いだせることから至った、と語った。

パイオニア 商品統括部 事業企画部 部長 田中修氏

 続けて、パイオニア 商品統括部 事業企画部 部長 田中修氏が、新しいサイバーナビの目玉となる「ミュージッククルーズチャンネル」を含めた2015年モデルの解説を行った。

 この「ミュージッククルーズチャンネル」は、「レコチョク」が行っているreplayをもとに、独自の楽曲レコメンド技術「ダイレクトプレイ」を加え車載向けとしたもの。これまでは「ミュージックサーバー」にせよ音楽CDにせよ、音源を自分で用意する必要があったが、この機能によりクルマに音源を持ち込むことなく、多彩なチャンネルで音楽が楽しめるようになる。

 このミュージッククルーズチャンネルを楽しむには、スマホ(AndroidまたはiPhone)に専用アプリをインストールし、カーナビとBluetooth接続することが必要。サイバーナビには通信モジュールが用意されているもののこちらを使うことはできず、自前でスマホ(と通信環境)を用意するのが前提になる。音楽データは128kbit AACで配信され、通信量は10時間で0.8GB程度。毎日クルマに乗って使うようなヘビーユーザー以外は、それほど負担になることはなさそうだ。

2015年モデルの新機能となるミュージッククルーズチャンネル
ミュージッククルーズチャンネルとは
車載用音楽ストリーミング採用の理由
新しい価値を提供

 環境さえ整えてしまえばナビ側で操作することができるため見える位置に置く必要はないが、再生時に歌詞を表示することができるので、ボーカル部分をカットする「BGMモード」と組み合わせて「車内で盛り上がりたい」なんて場合は置く場所を考える必要がありそうだ。そのほか、ノンストップミックス再生を行う「MIXTRAX」モードを搭載している。これらのモードをシチュエーションに応じて切り替えることで、様々な楽しみ方ができるのはうれしいところ。

 もうひとつ、replayの利用料金として年額3000円(税別)が必要になる。ただし、サイバーナビユーザーには1年間の使用権が付与されており、まずはお試しで利用することができる。1年もあれば使い勝手や便利さが分かるはずだから、納得したなら契約を継続すればよいというわけだ。

ミュージッククルーズチャンネルの特長
ゲストとして登場したきゃりーぱみゅぱみゅさん。5月中には免許が取れそうだという

 さらに同発表会では、ミュージッククルーズチャンネルのプロモーションムービーで使用されるタイアップ曲「トーキョーハイウェイ」を歌うナビゲーター、きゃりーぱみゅぱみゅさんが登場して、衣装の説明や現在教習所に通っていることなどを話した。

ナビゲーションをイメージした髪飾り
衣装にはタイアップ曲「トーキョーハイウェイ」の楽譜が貼り付けられていると説明
キメポーズ
フォトセッションでは登壇者やパネルと一緒に登場

(安田 剛)