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スーパーフォーミュラ鈴鹿ラウンド、レース2優勝記者会見
山本尚貴選手「ホンダに今シーズンの1勝目を贈ることができ、BSタイヤでの最後の優勝も獲得できて光栄」
(2015/11/9 16:16)
- 2015年11月8日開催
レース1、2の2レース制で競われたスーパーフォーミュラの最終戦「第14回JAF鈴鹿グランプリ」。27周で競われたレース2では、TEAM 無限の山本尚貴選手が2013年の最終戦以来となる通算2勝目を飾った。
レース後の記者会見で、優勝した山本選手は「レース2で勝てたことは素直に嬉しいです。午前中のレース1ではクルマの調子がわるく、レース2への不安もありましたが、2レース目に向けてエンジニアが素晴らしいクルマを作ってくれました。お陰でレースは気持ちよく走れて優勝できました。ポールポジションからのスタートだったのですが、ウエット路面でのスタートには心配もありました。レース前の8分間走行で何度か練習をしましたが、どれも今1つだったからです。スタート直後の1コーナーはちょっと強引だったかもしれませんが、中嶋(一貴)選手を抑えないと勝てないと思っていたので、ブレーキを我慢して突っ込みました。フェアに戦ってくれた中嶋選手には感謝します。レース中は、余計なことを考えないで攻めることだけを心掛けて集中しました。それが最後までラップタイムが落ちなかった要因だと思います。最後の2周は『トラブル出ないで』という気持ちでした。最終戦で勝てたことで、ホンダに今シーズンの1勝目を贈ることができ、ブリヂストンタイヤでの最後の優勝も獲得できて光栄に思います」と、難しいコンディションの中でのスタートとレース中の展開について語った。
小林可夢偉選手のマシンにトラブルが起きてスタートがディレイとなったことの影響を聞かれると、「最初のスタートは気持ちが高いところにあったので、やり直しとなって残念でした。ですが、すぐに気持ちを切り替えて、もう1回スタートの練習ができるのだと楽観視しました」と、スタートが遅れたことにも冷静に対処できたようだ。
また、前回の初優勝のときと比べてどのような心境だったかという質問には、「チェッカーを受けた瞬間やウイニングランをしている最中は、嬉しさがこみ上げてきて存分にガッツポーズできました。ですが、パルクフェルメに戻ってきてからは冷静で、今日のヒーローはドライバーズチャンピオンを獲得した石浦(宏明)選手だと思っていたので、彼を讃えました。次は、2レース制のときではなく、1レースのときに勝ちたいと思います」と、レースには勝ったが、ドライバーズチャンピオンに輝いた石浦選手への配慮も忘れなかった。