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三菱自動車の62万台不正行為。業績への影響、相川哲郎社長「かなりダメージになる」

次期車の開発にあたり日産自動車の指摘で不正が発覚

2016年4月20日 発表

 三菱自動車工業は4月20日、同社製車両62万5000台に関して、型式認証取得の燃費試験において不正行為があることを公表した。同日開催された記者会見に出席した同社取締役社長兼COOの相川哲郎氏は、冒頭に深々と頭を下げ「申し訳ございませんでした」とお詫びの言葉を述べた。

 今回の不正行為は、次期車の開発にあたり、日産自動車が該当車の燃費を参考に測定したところ、届出値との乖離があることから不正が発覚している。現在、同社は該当する車両の生産と販売を停止。日産自動車でも販売を停止しており、補償についても今後、協議するとしている。

 質疑応答の中で、今後の業績への影響について質問された相川氏は「いま検討している最中で、単純な事象ではないので少しお時間を頂きたい。影響するのは間違いございません。なおかつ、かなりダメージになる」との考えを示した。

日産自動車と三菱自動車工業は2015年10月に、両社の合弁会社NMKVで次期型軽自動車の企画・開発で基本合意したと発表

(編集部:椿山和雄)