写真で見るレクサス「CT200h」


 レクサスは1月に、プレミアムコンパクトセグメントにハイブリッド専用モデル「CT200h」を投入した。CT200hは、10・15モード燃費で34km/L(JC08モード:30.4km/L)と、同セグメントにおいて高い燃費性能を特長とする5ドアハッチバックモデル。ベースグレードのほか、version C、F SPORT、version Lの4グレードの展開となる。

 レクサスブランドのなかではエントリーモデルとして位置づけられ、また、ハイブリッド専用車種としては「HS250h」に続き2車種目となる。CT200hの登場により、レクサスのハイブリッド車はLS、GS、HS、RX、CTの5モデルをラインアップすることとなった。

 CT200hに搭載するハイブリッドシステムは「プリウス」と同じ構成で、直列4気筒DOHC 1.8リッターアトキンソンサイクルエンジンは最高出力73kW(99PS)/5200rpm、最大トルク142Nm(14.5kgm)/4000rpm、モーターは最高出力60kW(82PS)最大トルク207Nm(21.1kgm)をそれぞれ発生。システム全体の最高出力は100kW(136PS)となる。

 走行性能では、ドライブモードセレクトスイッチにより「NORMAL」「ECO」「SPORT」の3つのモードを選択することで、ハイブリッドシステムの駆動電圧やTRC(トラクションコントロール)、EPS(電動パワーステアリング)の制御が変化し、加速フィールやステアリングの手ごたえが変化する。その変化に合わせ、メーター表示や室内照明などの色彩が変化するといった演出が施されており、ドライバーはその雰囲気を含め多角的にドライブを楽しめるようになっている。

 また、すべてのグレードにパドルシフトを採用し、無段変速による走りだけでなく6段階のシフト操作が可能で、マニュアルシフトと変わらない感覚で加減速をコントロールできる。

 ボディーカラーとインテリアカラーは、ユーザーの好みに応じて自由な組み合わせが可能で、ボディーカラーはホワイトパールクリスタルシャイン、シルバーマイカメタリック、シルバリーブルーメタリック、レッドマイカクリスタルシャイン、エクシードブルーメタリック、フレアイエローマイカメタリック、ブラックオパールマイカ、ブラック、ファイアーアゲートマイカメタリックの全9色を用意。

 インテリアでは、ファブリックシートはオーシャンブルー、ブラック、レッド、ブラウン、アイボリーの5色をベースグレードとversion Cに、レザーシートはアイボリー、ブラック、ウォーターホワイトの3色をversion Lに設定。スポーツモデルのF SPORTでは、ファブリックシートにブルー&ブラック(F SPORT専用)、レッド、ブラックの3色およびブラックのレザーシート(F SPORT専用)を用意した。

 価格はCT200hが355万円、version Cが375万円、version Lが430万円、F SPORTが405万円。

前面投影面積を小さくするべく、車高は低く、キャビンスペースは車体後方に配置するなど、空力性能に配慮したデザインとなる。今回撮影したのはversion L
フロア下の空力パーツなどにより、Cd値は0.28フロントグリルにクロームのパーツを配するリアショルダーは張り出し感を強調
リアドアにはハイブリッドのエンブレムCT200hは「2015年度燃費基準」を達成するとともに「平成17年基準排出ガス75%低減レベル」を取得。エコカー減税(環境対応車普及促進税制)により自動車取得税と自動車重量税が100%減税されるマフラーのテールエンドは下向きで、下側から覗かないと目に入らない
ドアミラーはターンシグナルランプ内蔵式アンテナはフィンタイプversion Lは雨滴感応式ワイパーを装備
ドアノブにあるくぼみをタッチするだけでドアロックがかかるドアハンドル内側を触るとドアロックが解除されるテレマティクスサービス「G-Link」と、それに連動した侵入センサーは全車標準装備
ハイブリッドシステムはプリウスと同じ構成で、直列4気筒DOHC 1.8リッターアトキンソンサイクルエンジンにモーターを組み合わせる燃料はレギュラーガソリン仕様。タンク容量は45L205/55 R16タイヤ&アルミホイール。version Lは215/45 R17サイズが標準装備されるが、撮影車両はオプションで16インチを選択。価格は3万7800円引き
LEDヘッドランプは3連灯、デザインが異なる2連灯ハロゲンタイプもあるポジションランプはLEDLEDヘッドランプはポップアップ式ヘッドランプクリーナー付き(version L、F SPORTに標準装備)。フォグランプは全車標準装備
ブレーキランプはLEDを採用バックランプとウインカーは電球
リアシートのドア付近にはバッテリーを冷却するための空気の取り入れ口がある。シートベルト、ヘッドレストは3名分用意フロントシート。version Lはレザーシートを標準装備し、そのほかのモデルはファブリックシートとなるレクサスブランドのなかではエントリーモデルとして位置づけられるCT200hだが、上質な雰囲気を十分に感じられる
ステアリングにはオーディオ、ハンズフリー、クルーズコントロールのスイッチを配置。ハイブリッド車でありながらパドルシフトを採用したのは、スポーティモデルの側面を持っている証明でもあるスタートスイッチはステアリングの左側に配置ポップアップ式のHDDカーナビは全車標準装備
運転席右側のスイッチ類。上段にメーターの照度調節、ミラーの調節が、下段にクリアランスソナー、車両接近通報装置の解除、ヘッドランプウォッシャーのスイッチが並ぶ給油口のスイッチとエンジンフードをあけるレバーを運転席右下に配置運転席側のドアに配置されたシートメモリースイッチ
電動パワーシート付き本革シート全車標準装備のHDDカーナビはポップアップ式
緊急時にオペレーターと連絡がとれるヘルプネットボタンはマップランプ付近にあるサングラスホルダーサンバイザーは運転席/助手席ともにミラーがつく
アームレストアームレスト下の収納カップホルダーはセンタコンソールのほかドアポケットにも用意される
インパネ中央にはメッキ加工が施されたシフトレバーのほか、オーディオ、ドライブモードセレクトダイヤルを配置。シートヒーターは全車標準装備version L、F SPORTにのみオプション設定されるマークレビンソン プレミアムサウンドシステムは、13のスピーカーをレイアウト。5.1chサラウンド再生に対応する
カーナビを操作するリモートタッチの横には、DC12V電源とUSB/AUX入力のほかカーナビ画面の収納や角度調節スイッチを配置するプラズマクラスターを搭載するエアコンは、運転席と助手席で個別に温度設定ができるグローブボックスに緊急脱出用のハンマーを用意。ETCユニットは全車標準装備で、ETCカードを挿入するとメーター内にETCマークが表示される
リアシートは6:4分割可倒式
ラゲッジルーム下にも収納スペースが用意される床下の収納ボックスを取り外すとパンク修理セットがあらわれる。バッテリーは後部座席の下に配置されるトノカバーは床下に収納可能
SPORTモード選択時のメーターECOモード選択時のメーターECOモードと標準モード選択時の違いは「ECO MODE」マークのON/OFFのみ
マルチインフォメーションディスプレイでは、燃費、航続可能距離、外気温などが確認できる
マウスのような操作で、カーナビなどをコントロールできるリモートタッチモニターではカーナビ、G-Link、エアコン、オーディオなどをコントロールできるG-Linkの基本利用料は新車登録後3年間は無料
ハイブリッドシステムの動作状況フルセグの地デジチューナーを搭載地図表示
バックガイドモニターの画面エコドライブを楽しく身につけられるハーモニアスドライビングナビゲーター。アクセル操作によりエコレベルメーターが増減し、メーターが上がると「Good」「Excellent」とレベルもアップする

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http://car.watch.impress.co.jp/docs/news/photo/

(椿山和雄/Photo:安田 剛)
2011年 4月 18日