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写真で見る アウディ「A3 スポーツバック」

 アウディ A3 スポーツバックが約10年ぶりにモデルチェンジして登場した。スポーツバックの名前は5ドアモデルとなっており、従来型の初期にあった3ドアモデルの「A3」は、今回の新型モデルでは国内導入されていない。

 現在の国内導入グレードは、ターボ付き直列4気筒DOHC 1.4リッターエンジン搭載の「1.4 TFSI」、同エンジンに気筒休止システムを搭載した「1.4 TFSI with COD」、フルタイム4WDでターボ付き直列4気筒DOHC 1.8リッターエンジン搭載の「1.8 TFSI クワトロ」、フルタイム4WDでターボ付き直列4気筒DOHC 2.0リッターエンジン搭載の「S3 スポーツバック」という4種類。今回は発売当初からデリバリーが開始されている「1.4 TFSI」と「1.8 TFSI クワトロ」を撮影した。

 スタイリングは、一見して従来型との変更点は分かりにくいが、見比べるとヘッドライトが精悍になり、リアの形状も変わっている。夜間になればフロントの白色LEDのスモールライトが特徴的で、リアもスモールライトやブレーキ、ウインカーの発光部分が従来型とは異なっている。

 ボディーにはヘッドライトからリアにかけて、サイドに直線的なプレスラインを入れたアウディらしい全体の印象は変わらないものの、サイドモールの廃止やライト形状の変更、ホイールベースの拡大などによって、より新しい“最近のクルマ”という印象を感じるデザインとなっている。

 ベースとなる「1.4 TFSI」のボディーサイズは4325×1785×1450mm(全長×全幅×全高)で、グレードや装備によって全高が若干低くなる。また、「S3 スポーツバック」はバンパー形状が異なるので全長が10mm長くなる。重量は一番軽い「1.4 TFSI」で1320kg。最重量の「S3 スポーツバック」は1510kgとなる。

 価格は「1.4 TFSI」が308万円、「1.4 TFSI with COD」が347万円、「1.8 TFSI クワトロ」が393万円、「S3 スポーツバック」が544万円。オプションとなるのはMMIナビゲーションシステムやアダプティブクルーズコントロールなどの機能装備で、オプションなしでも外観が変わることはない。

 なお、特徴的なWi-Fi接続の機能に関しては、別記事(http://car.watch.impress.co.jp/docs/news/20131003_617739.html)としてまとめている。こちらを参照してほしい

1.8 TFSI クワトロ

ブリリアントレッドの1.8 TFSI クワトロ。1.4 TFSIとの外観の差は、小さな“quattro”エンブレムとホイールなどがわずかに異なるのみ。グレードを強調していない
ヘッドライトは全車で「キセノンプラスヘッドライト」を採用。白色LEDのスモールライトも標準装備。ターンシグナルランプは電球だ
給油口は右側後方
エキゾーストエンドは片側2本出し
ルーフ後方にあるアンテナは、ラジオ類だけでなく3G通信のアンテナも内蔵している
小さな“quattro”エンブレムを装着
テールライト、ターンシグナル、ブレーキライトはLEDで点灯する
ターンシグナルは写真では少し分かりにくいが横長に点灯。角度がずれると輝度が大幅に変わるものの、後続車にとっては問題のない範囲
A3のエンジンは横置き。フルタイム4WDのクワトロでも同様だ
1.8 TFSI クワトロのホイールは17インチが標準
ドアトリム
スカッフプレート
円形のエアコンアウトレット以外は極力シンプルにまとめられたダッシュボード
3本スポークのステアリングホイール。中央のパッドは円形
280km/hまで速度表示を刻むメーターパネル。燃料計と水温計を左右のメーター内に電子的な表示で組み込んでいる
メーター中央のディスプレイには、速度計をはじめ、オーディオ、Bluetooth接続の携帯電話、方角などさまざまな情報が表示可能
シフトレバーとMMIのコントローラー。エンジンスタートボタンは左側にある
クラッチはない2ペダル。フットレストも装備
このスポーツシートは、1.8 TFSI クワトロや1.4 TFSI with CODなどの標準装備品
座面の長さも調整可能
リアシートもフロントにならったデザインとなる
ヘッドライトのダイヤル式スイッチをステアリングホイールの右側に用意。フォグライトのスイッチはダイヤルから独立して設置されている
エアコン操作部分と、その上にはハザードスイッチやリアビューカメラなどの操作ボタンなどが並ぶ
グローブボックス内にはCD/DVDプレーヤーやSIMカードスロット、SDカードスロット×2、DSRCにも対応したETC車載器などを配置
ディスプレイはエンジンを切ると格納される
エンジンを始動させると自動的にポップアップする
リアシートは分割可倒式。シートバックだけを前に倒すスタイル
フラットにしたフルラゲッジ状態
センターアームレスト部はトランクスルーにもなる
非常用サイズのスペアタイヤをフロア下に積んでいる
ラゲッジスペース内の照明はLED。白い光で内部を照らす
MMIの操作部分。大型ロータリープッシュボタンの上部はタッチパッドになっており、手書きの漢字入力で目的地検索なども可能。夜間はリング上が発光して視認性も良好
ダッシュボード上のディスプレイを使い、車両の設定変更が可能。細部に渡ってアニメーションで表示され、どの部分を設定しているのか把握しやすい。これは車両特性を変える「アウディドライブセレクト」
車両特性を簡単に変更できる。おおまかなセッティング調整のほか、好みにあわせて細かく変更することも可能だ
そのほかにライトの設定なども変更可能
ステアリングホイールのボタンの設定内容も入れ替えられる
カミングホームライト動作のオン/オフを設定中
室内灯の照度も強弱を設定できる
最近は輸入車でも採用が増えてきた「ドアロック時の自動ミラー格納」が選択可能。リモコンでキーロックを操作したときに、運転席だけ解錠するように限定することもできる
さらに細かな部分の設定が可能
エアコン設定もこちらで対応
整備に関する情報を表示して確認できる。車両シリアルナンバーも表示可能
オーディオに関する設定も細かく操作できる

1.4 TFSI

308万円から購入できるベースグレードの1.4 TFSIだが、パワートレーンなどのメカニズム以外では、ほかのグレードと装備面などでそれほど差異はない。外観ではホイールが違う程度となっている。ボディーカラーはグレイシアホワイトメタリック
明るいバイキセノンヘッドライトやLEDポジションライトなどを標準装備
1.4 TFSIが装着するタイヤ&ホイールは16インチサイズ。外観上でベースグレードであることを感じさせる唯一の部分
ターボチャージャー付きの直列4気筒DOHC 1.4リッターエンジンは、90kW(122PS)/200Nm(20.4kgm)を発生。CODグレードと違って気筒休止システムは未搭載
シートにスタンダードシートを採用するなど、インテリアはわずかに差別化されている
後席はシート表皮のデザインが異なるものの、機能的な部分で上位グレードと大きな差はない

(正田拓也/Photo:安田 剛)