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写真で見る ホンダ「ヴェゼル」

 フルモデルチェンジを受けたトヨタ自動車「ハリアー」と日産自動車「エクストレイル」、そしてマイナーチェンジされたマツダ「CX-5」など、この冬、にわかに盛り上がりを見せているのがコンパクト〜ミドルクラスのSUV市場。そこに殴り込みをかけるのが、本田技研工業のブランニューモデル「VEZEL(ヴェゼル)」だ。

 開発の基本コンセプトは「艶(つや)・Crossover」。上級モデルの装備や作り込みを贅沢に採り入れることでプレミアム感を演出しつつ、クーペが持つパーソナル感とミニバンの快適性&使いやすさをSUVに融合。これらの要素がクロスオーバーして生み出されたのがヴェゼルというクルマだ。ちなみに、ヴェゼルのネーミングは「カットした宝石の小さな面(BEZEL)」と、「クルマ(Vehicle)」を組み合わせた造語で、「多面的な魅力と価値を持つクルマ」という思いが込められているという。

 ガソリン車とハイブリッド車の2タイプが用意され、ホンダの新世代技術「EARTH DREAMS TECHNOLOGY」を投入している。ガソリンエンジンは1.5リッター直列4気筒の「L15B」ユニット。可変バルブタイミング・リフト機構(VTEC)、および連続可変バルブタイミング・コントロール機構(VTC)を搭載し、最高出力96kW(131PS)/6600rpm、最大トルク155Nm(15.8kgm)/4600rpmを発生する。トランスミッションはレシオレンジの拡大やフリクションの低減、軽量化などを実現した新世代のCVTを採用。この高効率CVTとキャパシタ電源アイドリングストップ機構を組み合わせることで、JC08モード燃費は20.6km/L(最良値)の省燃費を実現している。

 ハイブリッドシステムは1モーターの「SPORT HYBRID i-DCD」を採用。1.5リッター直4直噴エンジンとモーター内蔵7速DCTの組み合わせで、システム最高出力は112kW(152PS)とガソリンモデルを凌ぐパワーを実現。ガソリン車では一部モデル限定の設定となるパドルシフトも全車に標準装備となる。気になる燃費は電動サーボブレーキや電動エアコンコンプレッサーなどの採用により、JC08モードで27.0km/LとSUVとしては破格の数字を記録している。

 SUVである以上、4WD性能は外せない要素。ヴェゼルではガソリン車、ハイブリッド車共通で、前輪駆動を基本としつつ路面状況やアクセル操作に応じて後輪に駆動力を配分する「リアルタイムAWD」を設定。雪道など滑りやすい路面で威力を発揮するだけでなく、FR車ライクな演出によって後輪トルクで旋回するフィーリングを得ることも可能だ。

 ラインアップはガソリン車が「G」「X」「S」の3タイプで、2WD(FF)を基本にGグレードのみ4WDを設定。価格は順に187万円、201万円、212万円で、4WD車は21万円高。ハイブリッド車は「HYBRID」「HYBRID X」「HYBRID Z」の3タイプ。HYBRID Xのみ17インチアルミホイールやルーフレール、4WDを標準設定とした「Lパッケージ」を用意。HYBRIDとHYBRID XにはFFと4WDの両タイプが設定される。価格は219万円、235万円、250万円で、HYBRID X Lパッケージは268万円。4WD車は21万円アップとガソリン車と同じ価格設定となる。

 ボディーカラーは「ルーセブラック・メタリック」「モルフォブルー・パール」「ミスティグリーン・パール」が新色として用意されるほか、「ホワイトオーキッド・パール」など全8色のラインアップとなる。インテリアカラーは「ブラック」のほか「パッションブラック」「ジャズブラウン」のほか、メーカーオプションとして「ブラックレザー」が設定される。

HYBRID Z

撮影車両はHYBRID Zで、ボディーカラーはミスティグリーン・パール
ボディーサイズは4295×1770×1605mm(全長×全幅×全高)で、ホイールベースは2610mm。最小回転半径は2WD(FF)、4WDで変わらず全車5.3m。ボディー下部が同色になるのはHYBRID Zのみ
フロントマスクはホンダのアイデンティティとなっている「ソリッド・ウイング・フェース」をベースに、ボリュームを持たせて高級感のある仕上がりとしている
ダーククロームメッキのフロントグリルはハイブリッド車専用アイテム
衝突軽減ブレーキ「シティブレーキアクティブシステム」装着車はフロントウインドー上部にレーザーレーダーを装備
ベースモデルのG/HYBRID以外にはLEDヘッドライトを標準装備
ハイブリッド車のリアコンビランプはポジションランプが導光タイプになる
ドアミラーはボディー同色タイプでターンランプを内蔵
ハイブリッド車はフロントフェンダーにバッヂを装着
スマートキーシステムは全車標準。ハイブリッド車はベースグレード以外のアウタードアハンドルがプラチナ調仕上げとなる
後席のドアハンドルはウインドー後方に縦型配置
アンテナはシャークフィンタイプを採用
テールゲート側面まで回り込んだルーフスポイラーをはじめ、ボディー下部にはアンダーカバーを装着するなど徹底的な空気抵抗の低減処理が施されている
テールゲートにはシンプルな車名バッヂを装着
1.5リッターエンジンと1モーターシステムの採用により、ガソリン車と変わらないコンパクトなパワーユニットを実現
バッテリー近くにある銀色のヒートシンク裏側にコントロールユニットを装着しているのがハイブリッド車の特長
最近のエンジンとしては珍しく大げさなカバーがなく、「EARTH DREAMS TECHNOLOGY」のロゴも控えめ
使用燃料は全車レギュラーガソリン仕様。ハイブリッド車は2WD(FF)、4WDともエコカー減税の免税対象車で、取得税と重量税の100%減税措置が受けられる
「エキパイフィニッシャー」はHYBRID Z専用の装備
HYBRID Zのみスポーツタイプの17インチアルミホイールを標準装備。タイヤサイズは215/55 R17。16インチタイヤ装着車は215/60 R16になる
高いセンターコンソールなどを使ってコックピット感を強調したインテリア。内装色はHYBRID Zの一部に設定されているジャズブラウン
ハイブリッド車はベースグレード以外で本革ステアリングを装着。パドルシフトはハイブリッド全車に標準装備となる
パワースイッチはステアリングの左側
ハイブリッド車のセンターコンソールはピアノブラック仕上げ。シフトレバーもハイブリッド車専用デザインとなる
パーキングブレーキが電動式となるためペダルは2つのみ。アクセルペダルは踏み過ぎや誤発進などを反力で抑制する「リアクティブフォースペダル」を採用
ステアリング右側のスイッチパネル。ホンダ車ではおなじみの「ECONモード」用ボタンなどを配置する
ハイブリッド車は専用メーターパネルを採用
スポーツモード選択時は発光部が赤く変化
メーターパネル右側にはマルチインフォメーション・ディスプレイを配置。エネルギーフローの表示やエコ運転を支援するためペダルの踏み込み量を教えるインジケーターなどを用意
インターナビを核とするAVシステムは全車オプション
ナビ表示。フリックやピンチイン・アウトなどスマホ感覚の操作が可能
メインメニュー画面
情報メニュー
燃費やエコ評価、ecoアドバイスなども確認できる
BluetoothやHDMI、USBなど多彩なソースに対応
FMラジオのメニュー
センターコンソール下部にHDMIやUSBなどのコネクタを用意
フルオートエアコンを全車標準装備。HYBRID Zのみ左右独立温度調整式になる
センターコンソール後方はアームレスト&収納スペース。アームレスト部は前後に移動可能だ
アームレスト前方にドリンクホルダーを用意
横のボタンを押すと仕切りが出て小径のドリンク缶にも対応
底を押すと高さの調節が可能で、500mLクラスのペットボトルもはみ出さずスマートに置ける
前後でそれぞれ別に高さ設定可能。下に設置された間仕切りを外して広く使うこともできる
助手席前には3スロットのエアコン吹き出し口を用意
グローブボックスは一般的な縦方向の収納
マップランプにはLEDを採用。HYBRID Zのルームミラーは自動防眩式
ハイブリッド車、ガソリン車ともベースグレード以外は運転席/助手席に照明付きバニティミラーを装備
ジャズブラウンかパッションブラックのインテリアカラーを選んだ場合、シートがコンビタイプになる。フロントシートは本革とファブリックの組み合わせ
リアシートはプライムスムースとファブリックのコンビネーションタイプ
全車のリアシートにセンターアームレストを装備
リアシートはチップアップ&ダイブダウン機構を装備。ラゲッジスペース+αの収納スペースとして活用できる
荷物を隠すハードボードはHYBRID Zのみに装備。HYBRID X Lパッケージにはトノカバーが標準装備される
リアシートは6:4分割可倒式。ダイブダウンした場合は長さ1636mmのフラットなスペースが出現。助手席を前方に倒すことでさらに長い荷物の積載も可能
ラゲッジ側面にはDC12Vのアクセサリーソケットを用意
全車スペアタイヤレスでパンク修理キットがラゲッジ側面に収納されている
ラゲッジのフロア下に収納スペースのラゲッジルームアンダーボックスを設置

X

ガソリン車のミドルグレードとなるX
ボディーカラーはホワイトオーキッド・パール
ホンダロゴの両サイドにメッキアクセントが入るなど、グリル部分の処理がハイブリッド車と異なる
ガソリン車ではボディー下部のガーニッシュが無塗装のブラックになるのが基本。Sグレードと「スタイリッシュパッケージ」はガンメタリック塗装になる
XとSはLEDヘッドライト(ロービームのみ)を標準装備
リアコンビランプもLEDタイプ。ガソリン車はLED導光ストライプではなく、ブレーキランプは車両外側だけが光る形式となる
ガソリン車のエンジンルーム。ハイブリッド車と見た目の違いはあまりない
バッテリー奥にコントローラーがないのがガソリン車の特長的な部分
マフラーはハイブリッド車と同じく右側に配置
Xは16インチアルミホイールが標準。タイヤサイズは215/60 R16
標準的なブラックの内装色を採用するインパネまわり
ガソリン車用のメーターは3眼タイプ
シフトレバーはブーツが付いた一般的なデザイン。Sグレードは本革タイプになる
アクセルペダルはリアクティブフォースペダルではなく一般的なタイプ。電動サイドブレーキを採用する点はハイブリッド車と同じ
もともとハイブリッド用のバッテリーはラゲッジスペースのフロア下に設置されているので、ガソリン車とハイブリッド車でリアシートの機能面などに大きな差はない
標準となるブラックのファブリックシート
ラゲッジスペースはハイブリッド車よりわずかに深さが増える
バッテリーを搭載しないためフロア下も収納スペースとして利用できる

純正オプション装着車

 最近のホンダ車らしく、内外装のドレスアップパーツなど豊富な純正オプションが発売と同時に用意されている。

クロームメッキを多用したフロントグリルとLEDアクセサリーライト内蔵のエアロバンパーの装着でよりスポーティになったフロントマスク
リアにもエアロバンパーを用意。ブラック、カラード、ガンメタリック塗装の3タイプがラインアップされている
フロントフェンダーに貼り付けるクロームメッキ仕上げのフェンダーガーニッシュ。ハイブリッドのバッヂはAピラー近くに移設される
ダブルレイヤーデザインの「MS-027」18インチアルミホイール。推奨タイヤサイズは225/45 R18
前後のエアロバンパーと同時装着したいサイドロアガーニッシュ。こちらも仕上げは3タイプ
車内ではブルーLEDを採用するイルミネーションを多数用意。スピーカーリング、フットライト、サイドステップガーニッシュをセットにしたお得な「光のアイテムパッケージ」も用意

(安田 剛)