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写真で見る スズキ「アルト ワークス」

 2015年の東京モーターショーで参考出品されたスズキ「アルト ワークス」が発売された。5速MTも選べてより走りを楽しめる「アルト」の登場だ。

 3月に発売された「アルト ターボRS」の時点ですでに自主規制いっぱいの47kW(64PS)/6000rpmを発生させている改良型「R06A」型ターボエンジンは、最大トルクを2Nm/0.2kgmアップの100Nm(10.2kgm)/3000rpmに向上させた。

 エンジンの最大トルクアップは冷却性能の向上によるもので、フロントバンパー上部、通常ならフロントグリルに相当する部分の右側に外気取り入れ口を追加。さらに冷却水の制御温度を88℃から82℃に引き下げて実現した。この外気取り入れ口は新しいアルト ワークスの外見上の特徴ともなっており、グリル中央に「WORKS」のロゴも入っている。

 これ以外にもエンジンには改良ポイントがあり、加速時のレスポンスディレイをアルト ターボRSから10%短縮し、よりアクセル操作にダイレクトに反応するよう改良した。

 また、注目の5速MTはアルト ワークス専用開発。ショートストロークでダイレクト感もある操作フィーリングとなっている。そして、自動変速のAMT車も用意され、シングルクラッチの5速AGSが選択できる。アルト ターボRSも5速AGS搭載だが、アルト ワークスではよりスポーツ走行に適した制御となっており、変速時間も最大10%短縮。駆動方式はFFの2WDとビスカスカップリングによるフルタイム4WDを用意する。

新型「アルト ワークス」。ボディカラーは新色の「スチールシルバーメタリック」。前後左右にある「WORKS」のロゴのほか、フロントの外気取り入れ口や新デザインの15インチアルミホイールなどがほかのモデルとアルト ワークスを見分けるポイントになる

 そのほか、足まわりもKYB製のショックアブソーバーや電動パワーステアリングの専用チューニングによってさらにスポーティな走行性能が与えられている。タイヤサイズは165/55 R15とアルト ターボRSと変わらないものの、ホイールのリム幅を4 1/2Jから5Jに拡大することで応答性を向上。曲がりやすいセッティングとなっている。

 スタイリングでは、前出のように冷却用の外気取り入れ口がフロントに追加されたほか、サイドに大きな「WORKS」のデカールを設定。アルト ターボRSでは赤いアクセントとしていた部分がガンメタ塗装やボディ同色に変更され、ヘッドライト内のメッキはブラックメッキとするなど、全体的に引き締まった雰囲気を演出している。内装では専用レカロシートをフロントに装備する。

 価格はアルト ターボRSより約20万円高くなり、5速MTと5速AGSともに2WD(FF)が150万9840円、同4WDが161万7840円となっている。

フロントマスクではディスチャージヘッドライトやマルチリフレクタータイプのハロゲンフォグランプなどを装備する
灯火類の全消灯状態
ヘッドライト、フォグランプ、ウインカーなどの全点灯状態
少し分かりにくいが、ヘッドライト内部の目玉部分がより強調されて見えるのは、ライトまわりのメッキをブラックメッキに変更しているから
フロントグリル部分の外気取り入れ口。燃焼室温度を下げることで充填効率向上とノック回避を狙うアルト ワークスには必要な装備
ボディ側面のウインカーはドアミラーに設置。主に斜め後方に光を集中させている
給油口はボディの左側後方にレイアウトされている
アルト ターボRSでレッド塗装となるリアスポイラーはボディ同色仕上げ
可倒式のルーフアンテナはほかのモデルと共通
ハイマウントストップランプは車内に設置する
ボディ側面のデカール。「WORKS」の文字も含めて懐かしさを感じさせる配色
リアのエキゾーストパイプは下向きで目立たせていない
リアゲートに装着する「WORKS」ロゴ
テールランプ類はボディ下側に配置
ブレーキランプの点灯状態
ウインカーの点灯状態
リアフォグランプも装備する。右側の片側のみ点灯
バックランプは左右の一番内側が光るタイプ
直列3気筒DOHC 0.66リッターターボの改良型「R06A」型エンジンを横置きに配置。アルト ターボRSに比べて最大トルクが2Nm/0.2kgmアップしている。ストラットタワーバーとフロントスタビライザーを全車で備え、FF車はリアスタビライザーも用意する
これまでのアルトシリーズと異なる専用デザインの15インチホイール。タイヤサイズは165/55 R15
フロントブレーキのキャリパーはレッド塗装
ホイールの幅が広くなり、タイヤの踏ん張りがよくなっている
ショックアブソーバーはKYB製。ダンパー部分とスプリングがブラック塗装され、赤いKYBロゴをアクセントに設定
フロント側のサスペンション構造
リアタイヤのブレーキはドラム式
FF車のリアサスペンションにはスタビライザーが設定されている
インテリアはブラックでまとめられ、ダッシュボードの表面はカーボン風のモールドで仕上げられている
レッドステッチを備える本革ステアリング。写真は5速MT車で、5速AGS車はパドルシフトが追加される
レカロ製の専用フロントシート。アルト ターボRSは表皮のセンター部分にレッドの縦ラインを入れてアクティブな印象としているが、こちらはシルバーの縦ラインとなっている
フロアに設定される5速MTのシフトレバー。5速AGS車はインパネシフトとなる
シフトレバー周りもカーボン風になっており、シフトブーツに赤いステッチも入る。前側にドリンクホルダーを設定
MT車なのでクラッチ、ブレーキ、アクセルの3ペダル式
中央に大型のスピードメーターを設定するメーターパネル。基本的なデザインはアルト ターボRSから踏襲している
エンジンの始動時には警告灯がすべて点灯し、メーター指針が振り切れる演出も行なわれる
エンジンがかかった状態
ターボブースト計はないが、過給状態によってメーター内のブーストインジケーターが白く点灯。圧力が高まると表示が赤く変化する
キーレスプッシュスタートシステムを全車で採用
ステアリングスポークにオーディオ類を操作するためのサテライトスイッチを用意
全車に標準装備するESP(横滑り防止装置)のON/OFFスイッチ。5速AGS車はレーダーブレーキサポート、誤発進抑制機能なども装備する
エアコンはフルオートタイプ。5速AGS車でインパネシフトが設置される部分は5速MT車では収納スペースとなる
フロントドアトリム
ドアアームレストに設置されるパワーウインドーなどのスイッチ類
リアシートは一体可倒式でほかのモデルと同様だが、シート表皮がフロントシートと同じ専用デザインとなっている
ラゲッジスペースのようす。通常はこの程度の広さ
リアシートの背もたれを前に倒すとスペースが一気に広がる
スペアタイヤを装備せず、タイヤパンク修理キットを標準装備。発泡スチロール製のラゲッジアンダーボックスも用意する

(正田拓也 / Photo:高橋 学)