DIYでクルマいじり

NAOさんのDIYでクルマいじり

第16回:9型大画面ナビ「AVN-ZX02i」で、1都7県1300km弾丸ドライブ

9型大画面ナビ「AVN-ZX02i」で、いざ長距離ドライブに

新しいナビを楽しむなら長距離ドライブが一番でしょう!

 なにを隠そう、筆者はイクラーだ。トヨタ純正装着ナビ(イクリプスOEM品)、AVN9904HD、AVN778HDなどイクリプスAVNナビを代々使い続けてきた筆者が先日愛車に取り付けたのが「メモリーナビゲーション内蔵 SD/DVD/Bluetooth(R)/地上デジタルTV 9型 WVGA AVシステム AVN-ZX02i」というイクラー垂涎の9型大画面ナビ。基本性能がぐぐっと進化していても、長年使い慣れたユーザーインターフェイスを踏襲しているのですぐ操作できるのがありがたい。

 9型大画面が大きいのは一発で分かるが、カーナビはクルマで走りながら使ってみてナンボでしょうということで、さっそく長距離ドライブに出かけることにした。

1都7県1300kmを「イクリプス AVN-ZX02i」と60秒でドライブしてみよう(時速 約7万8000km相当)

 AVN-ZX02iは高性能ナビ機能、クルマでDSなどのエンタメ機能、そしてiPhone連携やARなど様々な機能が搭載されている訳だが、まずは肝心要のナビ機能の使い勝手や従来モデルからの進化点を楽しんでみたい。で、どこに行こうか(笑)。そういえば先日読んだ日産「ノート」で東北をドライブする記事、絶句するほどウマいというキラキラ丼(イクラ丼)がとても印象的で、イクラーな筆者としては絶句するほど食べてみたいのだが、同じルートへ行くのも芸が無い。ノート...そうだ、能登へ行こう!

●復興応援「復興商店街を巡る旅スタンプラリー」に行ってみた
http://car.watch.impress.co.jp/docs/special/20130125_584658.html

すぐに体感できる進化っぷり その1「タッチ操作のレスポンスがイイ!」

 筆者は自分の愛車はもとより、実家のクルマ、友達のクルマなど業者でもないのに多くのイクリプスナビを取り付けて触れてきたのだが、AVN-ZX02iの操作性向上は特筆に値すると思う。

 まず、すぐに感じるのがレスポンスのよさだ。イクリプスナビがジョイスティック式からタッチパネル式になって以来、毎年モデルチェンジしてもタッチ操作レスポンスそのものが大幅に変わったという印象はこれまで受けなかったのだが(失礼)、AVN-ZX02iの場合はちょっと触っただけで明らかにタッチ操作に対するレスポンスがよくなったと感じられた。

 最近はヌルヌル動くスマートフォンに慣れていることもあり、筆者を含めてユーザー側のタッチ操作満足度のハードルが高くなっていると思う。本機は従来機種と同じく手袋などをしていても確実に操作できる感圧式タッチパネルを採用しているにも関わらず、気持ちよくストレスフリーなフリック/ドラッグ操作が実現されている。従来機種ではタップして一呼吸置いてからカカカカッ……と地図が動く感覚だったのだが、日々使うユーザーインターフェイスがここまで快適に進化していると本当に嬉しくなる。

後期型20系ウインダムに純正装着されていた中身はイクリプスナビと思われるトヨタワイドナビ。当時主流だったジョイスティックとボタンで操作するタイプで、DVD-ROMユニットはトランクに設置されていた
51系エルグランドに取り付けた「AVN9904HD」。奥行きの関係で取り付け適合外だったが、チョチョイと工事して無事搭載。WVGA解像度の綺麗な画面で純正ナビより格段に快適だった
愛車の前期型ヴェルファイアにAVN778HDを3DIN化改造した上で取り付けた様子。こちらも非常に満足して使っていたが、こうして見ると助手席用モニターとのバランスがちょっとチグハグか
そして、念願のAVN-ZX02iに換装したところ。ヴェルファイアの大きなインパネに、9型大画面がバランスよく美しく収まっている。快適高性能はもちろんだが、操作性が実に素晴らしい

思い立ったが吉日 いきあたりばったり長距離ドライブスタート!

 筆者は昔から愛車での長距離ドライブが大好きで、家族旅行も出張も時間さえ許せばクルマで移動する場合がほとんどだ。特に家族旅行の場合は荷物が多くても苦にならず、夜移動すれば翌日朝からまるまる遊べる上に宿泊費も節約できてよいことづくめ。もちろん健康管理に気をつけて疲労運転にならないようにしたり、安全に配慮した上で快適に車内で家族が眠れるように工夫するのは当然として、ドライバーである筆者も好みの仕様に仕上がっている愛車での長距離ドライブは不思議と疲れを感じないのだ。と、言うわけで準備もそこそこに能登方面へ向け出発進行。

 この時期まだまだ雪が降って雪道ドライブも楽しめるだろうと期待したが天気予報は雨。暖かくなり山間部でも雨で雪崩に注意、日中は厚い雲に覆われるでしょうと予報される絶好のドライブ日和のなか夜の高速を快適ドライブ。こまめにSA(サービスエリア)/PA(パーキングエリア)に立ち寄り十分休息を取りつつ、まずは素晴らしい冬景色が待っているであろう金沢へと向かった。

真夜中に出発した往路は、事故も渋滞も一切なし。雨は降っても雪は降らず、豪雪地帯の妙高付近でも路面はターマックだった
せっかくなので「クルマでDS」をさっそく試してみる。県ごとにご当地キャラクターが変わるので、思わず全国をドライブ制覇したくなってしまうぞ
DSの中のクルマにMiiを乗せる。小さいお子さんがいるご家庭なら、これだけで大盛り上がり間違いなし
この時期はスキー場へのツアーバスなどが多いためか、深夜にも関わらず屋台が開きおいしそうな香りを漂わせていた
筆者の深夜ドライブに欠かせないのが、各地のお蕎麦とコーヒールンバでおなじみのレギュラーコーヒー自販機。お蕎麦を食べると眠気も疲れも吹っ飛ぶのは筆者だけ?
いつも釜飯で賑わう横川SAにも立ち寄る。さすがにテナント店舗は閉まっているが、24時間営業のフードコートがあるのでお蕎麦は大丈夫
道路案内はオールグリーン。だが、冬場は突然ドカ雪が降ることも珍しくないので、スタッドレスタイヤは必需品ですぞ

大画面ナビでドライブ 金沢城~兼六園~近江町市場~千里浜なぎさドライブウェイ

 ちょっと仮眠しているうちに夜が明けた。シトシト雨が降り続いているが、雨もまた風情があってよいものだ。以前訪れた時の記憶を思い出しつつ、金沢城と兼六園に向かい歩く。そう、この景色、懐かしい気がする。金沢城の城壁は補修工事中だったが、緑豊かな兼六園は雪化粧がちょっとだけ残り、春を待つ美しさを十分堪能できた。続いて城下町金沢らしい路地を抜けて近江町市場へ。近江町市場と言えば新鮮な魚介類やカニのイメージだが、精肉店や青果店なども充実し、まさに市民の台所。近所でカミさんお気に入りの生麩を買い、次の目的地千里浜へ。

●石川県 金沢城と兼六園
http://www.pref.ishikawa.jp/siro-niwa/japanese/top.html

●近江町市場
http://ohmicho-ichiba.com/

●加賀麩 不室屋
http://www.fumuroya.co.jp/

雨音を子守歌にPAで仮眠したのだが、夜が明けても雨はやまず。でもまあ、小雨もまた趣があってよいものだ
公営駐車場から兼六園に向かって坂道を上っていくと、右手に金沢城が見えてくる。歴史と風情を感じ取りつつ、しっとりと散歩を楽しんだ
さすが日本三名園に数えられる兼六園、春夏秋冬季節毎に表情を変え楽しませてくれる。雨上がりなので空気が透明度を増し、草木と雪のコントラストが際立つ。のんびり歩いているだけで心が安らぐ侘びの世界
金沢の台所 近江町市場。あっちもこっちも活気にあふれ、つい勢いでたくさん買ってしまいそうになる。鯛、鰤、蟹、鰰、う~ん、どれもおいしそう!
カミさんお気に入りの加賀生麩屋さん。蔵を改装したという茶寮では、加賀料理を楽しむこともできる

すぐに体感できる進化っぷり その2「大画面を活かした抜群の操作性がイイ!」

 9型大画面と7型画面は面積比にすると1.8倍の違いがある。PC歴が長いためか「ナビ内部は7型モデルと共通で、同じ表示内容を9型に引き伸ばして表示しているだけのでは……」と実は心配していたのだが、取り越し苦労だった。

 地図表示は9型大画面に最適化されており、より広い範囲を違和感なく綺麗に表示してくれる。そしてインパネ一杯にドーンと広がった9型大画面を最大限に活かしていると関心したのがタッチボタンのデザインだ。

 これまで、ナビやオーディオのアフターパーツを取り付けた場合はデザイン面でも操作性の面でもある程度チグハグになるのは仕方がないことだった。ところがAVN-ZX02iを使ってみると、純正装着の物理的スイッチとカーナビのタッチパネルに表示されるスイッチが実に心地よくバランスしているのだ。

 停車中の各種操作はもちろん、走行中に操作する必要がある渋滞情報や迂回ルート呼び出しなどの際に、必要最小限の「チラ見」タイムをさらに短縮でき、かつ直感的に「ホイッ!」と指を出すだけで意図した操作ができるように感じられた。ステアリングリモコン接続にも対応しており、楽に操作できるということは、当然、安全運転にも寄与するはず。

AVN-ZX02iを登載したインパネを運転席から見たところ。一体感、シームレス、ツライチ、すっきり、綺麗、でっかい、カッチョイイ!
目的地設定の住所検索画面を表示したところ。エアコン操作スイッチと同じような大きさ、同じような雰囲気でタッチボタンが表示されている。この絶妙なタッチボタン配置のおかげで、運転中でも直感的に操作することができる
9型画面と7型画面は、面積で比べると1.8倍もの差がある。DIY取り付けについては前回記事を参照されたし
シフトレバーに置いた左手から、メニューボタン、タッチ、タッチ...と本当に自然な流れで操作することができる。意識せず自然に操作できるということは、安全運転にもつながるはず

大画面ナビでドライブ 千里浜なぎさドライブウェイ~別所岳~桜峠

 今回はカーナビいじりと長距離ドライブそのものが目的なので、有名観光地にせっかく来ているのだが駆け足で先に進む。その昔初めて訪れた際に、窓を開けたままグルグルと走り回って気がつけば後席が砂だらけになっていたことが思い出深い千里浜なぎさドライブウェイ。砂浜に重量級LサイズFFミニバンで突入するなど通常であれば自殺行為に等しい訳だが、千里浜はきめ細かい砂が引き締まった状態になっているため普通のクルマでも安全に走行することができる、日本で唯一のドライブウェイとなっている。

 観光シーズンには混み合うのだろうが、筆者が訪れた日は直線8kmほぼ貸し切り状態。曇天ではあったが、まっすぐ続く波打ち際をドライブするのは本当に気持ちよい。千里浜の余韻に浸りつつ、別所岳、奥能登方面へとステアリングを切る。ここから先は有料道路と一般道で進むのだが、地震後の復旧整備も完了していて終始快適にドライブすることができた。

●羽咋市 千里浜なぎさドライブウェイ
http://www.city.hakui.ishikawa.jp/sypher/www/section/detail.jsp?id=595

●石川県道路公社 別所岳サービスエリア
http://www.ishi-douro.or.jp/a_06.html

●道の駅 桜峠ポケットパーク
http://www.hrr.mlit.go.jp/road/miti_eki/each_folder/sakuratoge_folder/sakuratoge.html

クルマで砂浜を走れる場所、千里浜なぎさドライブウェイ
クロカン4WD車ならいざしらず、そもそもこんな波打ち際までクルマを乗り入れること自体が非日常体験。おっかなびっくり、ジワジワ、じわじわ、カ・イ・カ・ン
僕の前に道はない 僕の後ろに道はできる、なんてね
運転席からの眺め。広い砂浜と、見渡す限りの海が目の前にある。気持ちいい~
海よ~、おれの海よ~
2007年3月25日の能登半島地震でかなりの被害を受けたこの地域だが、今ではすっかり復旧されている
先日苗場の有名ちゃんこ店が昼休みだった件に続き、はい、スカイデッキは閉鎖中(笑)。筆者は、かなり、何かを持っているらしい。記念撮影パシャッ
石川県鳳珠郡、「能登」町の桜峠まで来ましたよ~
坂本冬美さんのヒット曲、「能登はいらんかいね」をiPhoneからBluetooth接続で聞く。能登に来たら一度やってみたかったシリーズ

大画面ナビでドライブ 奥能登~九十九湾周辺~恋路海岸

 オヤジギャグ実践でますますパワーアップした筆者は、一気に奥能登の日本海までドライブ。ガソリンスタンドのおじさんとクルマ談義で休憩しつつ、リアス式で入り組んだ九十九湾周辺の港を片っ端から訪ねてみた。

 何が凄いって、この海の透明度!PLフィルター付きのカメラがあればずーっと先の海底まで全部写るんじゃないかと思うほどの美しい海。例によって細い路地が入り組み自力で走り回るのは到底無理だが、AVN-ZX02iがバッチリ案内してくれるので問題無し。それにしても素晴らしいロケーション。2日ぐらいゆっくりと釣りをしたいのはヤマヤマだが(笑)ドライブに専念、今回最後の観光スポットとして恋路海岸をナビ目的地に設定し、これまた美しい絶景を堪能した。

●うぇるかむ奥能登
http://www.okunoto-ishikawa.net/

●九十九湾
http://www.hot-ishikawa.jp/sys/data?page-id=5821

●恋路海岸
http://www.hot-ishikawa.jp/sys/data?page-id=5311

海だ~!最初にたどり着いたのは遊覧船などの乗り場がある港。もちろん釣り場ではないし今回はその気もないのだが、あれっ、車内から勝手に道具が……こらこら、君たち、クルマに戻って
ちょっと走ると次々に港が現れる。規模も設備も素晴らしく、一大漁業基地であることが肌で感じられる。ちょっとだけ釣具屋さんにも寄ったりして
ああ絶景かな絶景かな、美しき奥能登の海。遠くの堤防を望めば太公望がズラリ
きれい!透明!素晴らしい!! 本当に、今まで見てきた海の中でもトップクラスの透明度だ
「この周辺です。」といったざっくり案内ではなく、漁港1つ1つの隅々まできちんとナビが機能し誘導してくれるのでありがたい
悲恋伝説に由来して名付けられたという恋路海岸。夏には海水浴や火祭りでにぎわうそうだ

すぐに体感できる進化っぷり その3「的確なガイドがイイ!」

 さて、そろそろ帰路につこうかとナビに自宅をセット。イクラーにはおなじみの「5ルート案内」が表示されるのだが、それなりに遠方まで来ているため「別ルート」の行程があまりにも壮大でおもしろい。

 推奨ルートが603km、別ルートが753km、まあ、603円と753円と考えればラーメンとチャーシュー麺ぐらいの差ぐらいにも見えるし、せっかくなので岐阜から名古屋方面まで抜けて温泉にでも入って帰ることにしよう。ルート設定を終えお茶を飲みつつゆっくりしていると、「クルマでDS」のご当地キャラが方言を交え話しかけてきた。DSの合成音声で「見附島」という観光スポットの紹介をとうとうと語り終えると、「ここに行ってみませんか?」と聞いてきた。AVN9904HDに登載されていたエージェント「日向えり」さんを思い出すこの展開、もちろんお誘いに乗ることに。DSに「はい」と答えると、自動的にナビ目的地をセットしてくれた。クルマでDSはあくまで子供達を楽しませるアイテムかと思っていたが、しっかりナビのサポートをしてくるとは。ご当地キャラにお勧めされた見附島は、DSの画面で見たイメージよりも遙かに迫力があった。

 あちこちの漁港へ行ったり来たり、寄り道もりもり行ったり来たり。まったく土地勘のないところをナビ頼りで走っていると「まもなく○○を左方向です」と言われた頃には通り過ぎていたり、リルート結果が表示された頃にはそのルートも通り過ぎているというケースがこれまでは多々あったのだが、AVN-ZX02iのガイドは的確に進化していた。

 大きな画面上に10m単位でポイントまでの距離を表示するとともに、ちょうどよいタイミングで「左方向です」と、そのものズバリのガイド音声を発してくれるため交差点が分かりやすい。また、数百kmも離れた目的地を設定しているにも関わらず、筆者の思いつきで別ルートを走行すると一瞬でリルート計算をしてくれる。的確なガイドは運転していて心に余裕が持て、これまた安全運転に一役買ってくれそうだ。

●見附島(別名 軍艦島)
http://kankounavi.city.suzu.lg.jp/www/view/detail.jsp?id=5

●天然温泉かきつばた
http://www.kakitsubata-spa.com/

長距離ドライブならではのルート案内画面。赤石山脈を中心に日本海から太平洋までグルっと一周する5ルートは普段見られないかも。筆者が選んだ別ルートは、エコ度的にはイマイチらしい
兼六園で曲水のカキツバタを見た縁もあり、伊勢湾岸自動車道のハイウェイオアシスに隣接した天然温泉「かきつばた」に寄りたくなった。経由地設定もサクサク快適
おっとビックリ!クルマでDSのご当地キャラがいきなり観光地を案内し始めたぞ。せっかくなので立ち寄ってみることに決定!
ご当地キャラの誘いに乗ると、名古屋経由の大回りルートはひとまずキャンセルされ、一瞬で新しい目的地を自動設定してくれた。20分ほど道なりに進んで珠洲市に到着
駐車場から松林越しに見附島が見える。国定公園の景勝地として綺麗に整備されており、「えんむすびーち」と名付けられた砂浜には縁結びの鐘などがある
別名 軍艦島とも呼ばれている見附島は近くでみると流石の迫力。地震や風雨で侵食され、年々岩肌が痩せてきているそうだ

温泉で 一風呂浴びて 帰り道

 クルマでDSのご当地キャラに声をかけられて立ち寄った見附島は、ガイドの説明どおり雄大で素晴らしかった。さて、今度こそ帰宅するべくナビに自宅をセット、走り出してまもなくなんだかよさげな温泉を発見したぞ。思えば半日以上走りっぱなし、天然温泉かきつばたにも行きたいが先ずはここで温泉に入って疲れを癒やすことにした。ふぅ~、ごくらくごくらく。

 一風呂浴びてリフレッシュ、能登半島をぐんぐん走り、「別ルート」で選んだ岐阜方面に入る。ずいぶん雨が強いなと思っていると、どうやら前方で事故があり通行止めが発生しているらしい。ここで時間を浪費するのも何なので再度ルートを変更し、富山、新潟から越後湯沢方面を通って雪を見て帰ることにした。

 筆者にしては珍しくナビのルート通りにしばらく走り続けたが、ついでだから栃木県も通って帰ろうと関越道 高崎JCTから全線開通1周年の北関東自動車道へ。ここでもAVN-ZX02iは直ちにリルート、自宅までしっかり案内してくれた。

●能登七海健康福祉の郷 なごみ
http://noto-tourism.com/tennis/nagomi.html

ドライブ途中にふらっと立ち寄った日帰り天然温泉 なごみ。温泉、露天風呂、サウナに加えて水中運動施設やジムなどもあった。温泉利用は大人450円と良心的
北陸道では3月10日から4月21日までマラソンスタンプラリーをやるらしい。高速1000円制度は終わってしまったが、深夜割引などを上手に活用して楽しもう
そして、またまた、お蕎麦(笑)。ナビいじりとドライブに集中しすぎて食事はすべてこんな感じに……次回こそは
大雨と事故に阻まれたため名古屋方面大回りは断念。いつでもどこでも瞬間リルートしてくれるので、安心して行き当たりばったり走行ができる
六日町に近付くと景色が一変、視界を遮るほどの雪が降ってきた。雪山を名残惜しみつつ50km/h規制で走り抜ける
流石は豪雪地帯、越後川口SAの駐車場脇はご覧の状態。この雪、何月頃まで残るのだろうか
寄り道・山道・休憩続きでトータル燃費はイマイチだったが、給油後は高速区間がほとんどなので、スタッドレスタイヤとしては良好な燃費を記録
関越道から東北道へ北関東道で抜けてみた。未明にも関わらず思いの外交通量が多かった
塩、塩、しおーーー! 関越道にたーっぷり散布されていた塩化カルシウム融雪剤を全身に浴び、塩漬けヴェルファイアのできあがり
無事帰宅、筆者もクルマもお風呂に入ってリフレッシュ。しっかり洗車ができない場合でも、水を掛けて塩を落とすぐらいはしておきたい

次回はクルマでDS、iPhone連携、AR機能でドライブをもっと楽しく便利に

 ぶらり1都7県1300km弾丸ドライブツアーは無事終了。トータル走行距離は1317.0km、車載メーターの給油後平均燃費は高速走行が主なので11.4km/Lを示しているが、寄り道・休憩・山道のトリプルアタックがたたりトータル実燃費は8.76km/Lだった。

 AVN-ZX02iと筆者がこれまで使用してきたナビが決定的に違う点として「マップオンデマンド」への対応が挙げられる。例えばAVN778HDの場合、地図更新ツールを設置しているショップ店頭に出向き2万1000円で地図データを購入し、1~2時間掛けて作業してもらう必要があった。しかし、AVN-ZX02iの場合は本体から地図SDカードを抜き、自分のPCに差し込み、専用アプリで地図差分をダウンロードするだけでよいのだ。

 さらに有料道路/高速道路情報は最短7日で地図に反映され、購入後最大3年間は無償でデータ更新が受けられるというサポート体制の充実はありがたい。AVN-ZX02iの基礎体力は取り付けてちょっと触っただけで感じ取れたが、進化した操作性やレスポンスの向上が、長距離ドライブでは確実にドライバーの疲労感を軽減してくれることを身をもって体感できた。

 さて、次回はクルマでDSやiPhone連携、さらにAR機能などを駆使して「今度こそイクラ丼を食べるぞドライブツアー」に出かけるぞ……!!

9型大画面AVN-ZX02iは楽しさ、便利さ、快適さだけでなく、疲労感軽減というメリットがあることも長距離ドライブで体感

NAO