特別企画
【特別企画】NAOさんのNEXCO東日本「ウインタードライビングスクール in Naeba」を体験してみた
篠塚建次郎氏のデモランをフルHD映像で収録。読者へのメッセージビデオ掲載
(2013/1/23 00:00)
NEXCO東日本 ウインタードライビングスクール in Naeba
NEXCO東日本(東日本高速道路)は冬シーズンになると積極的にウインタードライビングスクールを開催している。すでに今シーズンは、北海道で開催され、先週1月19日には新潟県の苗場スキー場でも開催。さらに今週末の1月26日、27日には「雪道体験ドライブレッスン」が上信越自動車道 佐久平PA(パーキングエリア)直結の「佐久スキーガーデン パラダ」で開催される。
本記事は、本誌人気連載「NAOさんのDIYでクルマいじり」でおなじみのNAOさんに、苗場スキー場でのドライビングレッスンを体験してもらったものだ。北海道の模様は別途記事として掲載してあるので、あわせてお楽しみいただければと思う。
●NEXCO東日本、北海道札幌市で「スノードライビングスクール」開催
http://car.watch.impress.co.jp/docs/news/20121221_579928.html
●NEXCO東日本、無料の「雪道体験ドライブレッスン」を1月26日~27日開催
http://car.watch.impress.co.jp/docs/news/20130122_584538.html
篠塚建次郎さんに会えるなんて……
今回筆者が参加したのはNEXCO東日本が1月19日に主催したウインタードライビングスクールだ。苗場プリンスホテル/苗場スキー場の駐車場に150×90mという広大な特設会場が用意され、ラリードライバーの篠塚建次郎さんの講演会と同乗走行直接指導が受けられるという往年のファンとしては涙ものの嬉しい企画。参加資格は普通免許所有者で、抽選などにより午前の部20名+午後の部40名が参加。参加者は関東地方と地元の方が多かったが、なかには香川県からはるばる参加した方もいて、雪道はまったく初めてという女性を含め幅広いドライバー層が集まっていたのが印象的だった。
NEXCO東日本は「雪道の事故”ゼロ”を目指して」をテーマに定期的にドライビングスクールを開催しているが、雪道の事故率は夏の約2倍にもおよぶそうなので、こうした地道な活動が少しでもユーザーの意識向上に役立ち事故が減ることを願いたい。
シノケン先生登場!雪道走行の基本を分かりやすくレクチャー
午前の部でのみ開催される篠塚建次郎さんの講演会は定員40名程度と案内されていたが、受付時刻になると広い会場はあっと言う間に満席になり、補助席を入れても足りず立ち見がでる盛況ぶり。まずはスクリーンに篠塚さんの紹介ビデオが映し出されたのだが、これがまた、ファンにはたまらない映像なのだ。詳しくはキリがないので割愛するが、ご存じないという方は是非篠塚さんのパリダカ時代などをWebで検索してみてほしい。その後「雪道研究員 マンモシ博士」と「マナーアップ係長見習い マナーティ」、雪道研究員のお姉さんが登場して雪道の安全走行をアピール(詳しくはWebで、http://manmoshi.driveplaza.com/)、そして篠塚さんが登場し講演会が始まった。
ABSなど安全装備についての説明や、「シートベルトを必ず締める」「運転に集中する」「確認を怠らない」「心に余裕を持って運転する」という安全運転の基本かつ極意を篠塚さんならではの体験談を交えて語ってくれた。一般道にしろパリダカにしろ、経験を積んで知識を身につけることで慌てずに対応でき、心に余裕をもって安全運転ができるという言葉は大変説得力があった。
体験走行レクチャースタート!
講演会場からバスまたは自家用車でドライビングスクール特設会場へ移動すると、想像以上に広いコースに皆驚かされた。150×90mのコースは「完璧」と言うにふさわしい圧雪路面が整えられており、発進・加速・ブレーキング、コーナリング、スラローム、それぞれの体験用にパイロンが並べられている。流れの説明、諸注意などを一通り聞いた後、早速レクチャーが開始された。
腕に覚えのある人、全く初心者の人、さまざまな体験者がいる訳だが、まずは係員が同乗して基本的なレクチャーとコース説明をしてくれる。その後、いよいよ篠塚さんが助手席に乗っての同乗走行レクチャーとなる。レクチャー内容は参加者それぞれに合わせて丁寧に行われていたが、筆者は自分の番がきたらちゃんと対応できるかどうかで頭がいっぱい(笑)。皆順番に愛車またはNEXCO東日本が用意したFFコンパクトカーに乗り、各セッションを楽しんでいた。
ついに筆者の順番が来ましたよー!!ドキドキワクワク!!
折に触れて雪道ドライブ大好き人間を自称している筆者ではあるが、改めて運転をチェックしてもらう、しかも、あのシノケンさんに同乗していただくとなれば緊張するのも無理はない。(思わず正面撮影用カメラの録画ボタンを「ダブルクリック」してしまい、あとで確認したら録画されておらずバックアップ用で回していたスマホ撮影の動画で急場をしのいだことはここだけの秘密だ)。
「急」の付かないアクセル、ブレーキ、ステアリングの操作、適切なドライビングポジション、メリハリを付けた荷重移動でタイヤをしっかりグリップさせるなど雪道安全走行のポイントはいろいろある訳だが、筆者が先生からどのようなコメントをいただいたかは是非動画を合わせて見ていただきたい。
シノケン先生のデモンストレーション走行は圧巻!
全員の体験走行が終わると、篠塚さんのデモンストレーション走行の準備が始まった。明らかに一般車とは違う野太い音を奏でるラリー仕様のランサーエボリューションVIは、競技仕様そのままとのこと。吸気制限でパワーこそ300馬力と最近では驚かない数字だが、どこから踏んでもトルクが出るセッティングとターボラグを抑え込むミスファイアリングシステム搭載で、まあ、とにかく速そうだ(笑)。筆者は当然ビデオカメラを肩に担ぐのだが、いやはや、速い、ほんとに速い!4WDだし、きっと凄いデフだし、タイヤもやたらゴツい特別仕様だということはもちろん理解しているのだが、脳内での理解を超えた雪上の速さが目の前にあった。
篠塚建次郎氏から、Car Watch読者の皆さんへメッセージ
雪道をまったく知らなければ当然雪道走行が怖いだろうし、雪道での走る・止まる・曲がるを理解しないドライバーが高性能車でかっ飛ばす光景もまた恐ろしい。今年は都内でも10年に1度の大雪が降り交通が大混乱したのは皆さん記憶に新しいことと思う。
筆者はたまたま雪国生まれの雪国育ちだったのでクルマ雑誌やビデオで得た知識を日々の雪道走行で嫌でも実践することになった訳だが、非降雪地域の皆さんはこうしたドライビングスクールを活用するのが非常に有効だろう。雪道走行について、篠塚さんからCar Watch読者の皆さんへメッセージをいただいた。ご覧いただければと思う。