DIYでクルマいじり

NAOさんのDIYでクルマいじり

第24回:ブリザック史上最高性能。「BLIZZAK(ブリザック)VRX」を重量級ミニバンで試す(後編)

約1万km走行で確信。「BLIZZAK VRX」は「BLIZZAK REVO GZ」を超える至極の一品であった

「BLIZZAK VRX」は、あの感動高性能「BLIZZAK REVO GZ」を超えたのか!?

 過去記事で述べてきたとおり、筆者は雪国出身。それも比較的除雪予算が限られており市街地でもヘビーな圧雪凍結ガチャガチャわだち道路でのドライビングを要求される、ようするに北海道、新潟、長野(の主要地域)といった豪雪だが除雪・融雪もバッチリという環境では「ない」地域の出身だ。運転免許の路上検定も地吹雪の中だったし、生活と仕事の必要に迫られて毎冬スタッドレスタイヤを履き、職業ドライバーでもないのに常人の何倍もの距離を走ってきた。だからこそスタッドレスタイヤの性能向上に心から感謝しているし、高性能を体験した時の感動も大きい。

 ぶっ飛び高性能を体感できた「BLIZZAK(ブリザック) REVO GZ」の新型上位モデル=当然よいに決まっているであろう「ブリザック VRX」だからといって先入観はなし。実際に乗ってみて筆者が感動できなかったのであれば、それを素直にお伝えするつもりで走り込んできた。

 タイヤは命を乗せている。大好きな雪道ドライブでの事故やトラブルをゼロにしたい。それでは、NAOさんのバーチャル雪道ドライブツアー、スタートです!

VRXの“ダントツ性能”をお届け。止まる、曲がる、ここ一番で凍った坂をシッカリ登れる安心感!!

●第23回:ブリザック史上最高性能。「BLIZZAK(ブリザック)VRX」を重量級ミニバンで試す(前編)
http://car.watch.impress.co.jp/docs/series/c_diy/20150105_682340.html

チェーン規制の有無に関わらず、冬の便りが聞こえてきたらしっかりクルマを冬支度。夏タイヤで雪道に出くわしてからでは手遅れですよ!!
ダム湖がまるで巨大スケート場のようだ。(前編同様、時系列にとらわれずにお伝えしていくのでご容赦を)
「道の駅 みつまた」に寄ると、この寒さなのにソフトクリームの看板が!?
なんと、この道の駅には無料の足湯があり、暖まりながらソフトクリームを味わえるのだった。アヒル隊長も完備
完璧な除雪活動ありがとうございます!路面ギリギリまで雪を削り、アスファルトがしっかり顔を出していた。日帰り温泉も最高~!
表面を水がしたたり、とても美しいツララ。手に取るとツルツル滑るこの現象が、雪道でも起きている
短時間で本当にビックリするほどの雪が積もるが、サラサラしたパウダースノーなので走りやすい
このバス停は使われていないのか、それとも除雪が間に合っていないのか。中に入るのは無理だった
綺麗だな~。こういう景色が楽しめるのも雪道ドライブの楽しみの1つ

バッチリ止まります!そして「あの坂を登れます!!」

ギュギュ~っと新雪を踏みしめる。この写真はシャーベット+新雪のみだが、この下に「濡れたスケートリンク」が埋まっている路面が一番恐ろしい

 結論から先に言おう。ブリザック VRXは、これまで筆者が乗ってきたすべてのスタッドレスタイヤを上回る氷上グリップ性能を体感できた頂点のスタッドレスタイヤだと思う。

 「あぁ~、この先はFFヴェルくん+スタッドレスではちょっとヤバそうだから、念のため次の道の駅で金属チェーンを巻いておかなきゃな……」というシチュエーションになるはずの場所・気温・天候・環境でも、「おっ!?、マヂか、VRX。頼むぞ!」と筆者に安心を与えてくれたのだ。「安心“感”」だけでは仕方ない訳だが、事実VRXに履き替えてから金属チェーンは3列目シート下に収納したままだ。

 スタッドレスタイヤに求められる性能はさまざまあり、なにより「止まる!」が大切なのは言うまでもないが、特に重量級FFミニバンにとっては「目的地までのラスト1マイル、目の前の坂が登れるのか!?」というのも大きな課題だと思う。

 新潟県の妙高高原を経由して関温泉まで峠を登り続ける県道39号(妙高高原公園線)は、日本有数の豪雪地帯かつ標高が高いため路面はガッチガチの圧雪凍結状態となる。そして日中暖かくなると表面が溶け出して、泣きたくなるほど滑りやすい路面となる。あのREVO GZを履いていても重量級FFミニバンには辛い坂道で、混んでいなければ坂を一気に登りきれるか、途中で止まらざるを得ない場合は手前でチェーンを巻くのがいつものことだった。

 ところが、だ。まったく同じレベルのシビアコンディションではなかったものの、VRXはその斜面をいとも簡単にクリアする。もちろんTRC制御は入るが、アクセル開度に関わらず徐々に車速が低下して最終的には止まってしまうのではなく、「TRC制御がタイヤのグリップを最大限に活用して確実に登っていく」のだ。おっかなびっくり坂道発進を試してみると、ガガガ!っとTRCが作動しつつも、力強く登り出せる。前編で紹介したVRXの静粛性能も素晴らしいが、この「強烈な縦グリップ・登坂力」は特筆に値すると思う。

3月初旬の新潟県道39号線(妙高高原公園線)冬期終点。この先は除雪されず通行止めとなっている
ドカ雪の中を走行するとタイヤハウスもホイール内部も雪だらけに。固まると事故の元になるのでマメに取り除こう
夜になって雪がさらに強まる。それでも除雪と融雪設備が完璧なので、山を下りればアスファルトが顔を出している
雪が降らない地域の皆さんには信じられないかもしれないが、この大型除雪車が同じルートを一晩中走り続けても、戻ってくるまでの数時間でまた積もってしまうのだ
除雪とのタイミングが合わないと、自らがラッセル車状態になることも。とにかくこの夜は猛烈な降雪量だった
クルマの底部をこすりながら走っていることが分かる。この地域特有のサラサラふかふか新雪だから走行できるが、重く湿った雪なら走行不能。雪質やその下の路面状況が読めない場合は引き返す勇気も大切だ
運転席からはここまでの状況とは感じられない場合が多く、脱輪にも注意が必要だ(※無茶な場所に入り込んでいる訳ではなく、一般道路を走行している様子を歩道部分から撮影しています。念のため)
タイヤとクルマ的にはまだ行けても、運転手的にそろそろ帰ろうかな……と思わせるドカ雪。それ以上に撮影助手が限界モードだったのはナイショ(笑)

シチュエーション別、走行インプレッション その1

 あらためて、ブリザック REVO GZは現時点でも最高レベルの高性能スタッドレスタイヤであり、総合バランスは天下一品と太鼓判を押したい。その上で、さらに進化したVRXをさまざまな状況下で実用した感想を述べたいと思う。REVO GZの重箱の隅つつきテスト動画は以下の過去記事で詳しく掲載しているので、ぜひ合わせて参照して頂ければ幸いだ。

●【特別企画】“Wで止まる”スタッドレス「BLIZZAK(ブリザック)」をミニバンで試す(後編)
「REVO GZ」は、“ブリザックでいちばん止まる”スタッドレスタイヤであった
http://car.watch.impress.co.jp/docs/news/20121221_579572.html

 いわゆる「限界性能」を引き出せるテストコースならいざ知らず、交通法規を遵守して安全運転している限り、「REVO GZでは難しいけど、VRXならバッチリ~」という状況は前出の妙高高原エクストリームつるつる登り坂など数える程だろう。それほど両者ともに高性能なのだが、乗り比べれば「VRXの圧倒的勝利」であることもまた事実。VRXが盤石の氷上グリップを発揮することで、TRCやVSCといった制御機能もより効果を発揮してくれる。

 その昔、筆者が車重1t程度のクーペに乗っていた頃は「(当時の)ABSなんて邪魔邪魔。軽くロックさせて雪で輪留めを作ってポンピングした方が早く止まるじゃないか」と思っていたが、いまは21世紀(笑)。パーキングブレーキをチョンチョン効かせてケツを出してからカウンターを当てて曲げようなどとは考えず、TRC・VSCなどの走行制御機能をフル活用して走るのがベスト。人間がどんなに頑張っても、4輪の回転数をバラバラにリアルタイム制御することなどできないのだから。

 凍結したカーブでVSCが介入する状況を例に挙げると、REVO GZは走行ラインをある程度外れてから「グイッ!」と元に戻されることが多かったが、VRXは走行ラインを外れることなく、「す~っ!」っとVSCの説明図に出てくるようなイメージで走行することができた。

※以下の映像はドライブレコーダー取り付け位置の関係でフロントガラスに氷が貼り付いたままの状態に見える動画がありますが運転者の視界はクリアです。一部破損してしまった動画データを修復して使用しているため、ノイズが入る個所があります。映像は編集調整してあります。大きなカタカタ音はドラレコ固定金具のビビリ音です。撮影は各種法規に則り安全に十分配慮して行っています。

「ブリザック VRX」峠道/登り/早朝 圧雪路面の上にふかふか新雪ドカ雪。常時バンパーで雪をかき分けるような状態になると、さすがにステアリングに違和感が出てくる。トラクションは問題なし 外気温 -3℃~-2℃ 15秒
「ブリザック VRX」峠道/登り/深夜 圧雪路面の上にふかふか新雪ドカ雪。グリップバッチリ、フカフカ新雪なのでラッセルしていても抵抗はあまり感じない  外気温 -4℃~-2℃ 15秒
「ブリザック VRX」峠道/登り/朝 圧雪路面を大型車のチェーンが砕いて氷の粒が散らばっている状態。下りカーブでは横滑りに注意が必要。黒く見えるのは融雪剤 外気温 -3℃~-1℃ 15秒
「ブリザック VRX」峠道/登り/昼 圧雪路面に新雪がかぶさり、微妙に溶けている個所もある状態。クルマを降りた瞬間コケそうになるツルツル状態 外気温 -1℃~+1℃ 15秒
「ブリザック VRX」峠道/下り/昼 圧雪路面が溶け始めている上に新雪がかぶさっている状態。新雪の下に滑り止めの砂利が撒かれているが、坂道発進は遠慮したいシーン 外気温 0℃~+2℃ 15秒
「ブリザック VRX」峠道/登り/昼 安定した圧雪路面に見えるが一度凍った表面が溶けて一番滑る状態。強力な氷上グリップにより、VSCが効果的に働いて走行ラインが乱れない 外気温 +1℃~+3℃ 15秒
参考、「ブリザック REVO GZ」峠道/下り/明け方 圧雪凍結×急カーブ×下り×バンプ -5度 11秒
参考、NAOさんのNEXCO東日本「ウインタードライビングスクール in Naeba」を体験してみた(篠塚建次郎さん同乗、BLIZZAK REVO GZ 思いっきり走行!)

信頼できるから運転が楽!、安心できるからランチが美味い(笑)

 日中は外気温が0℃~+3℃とよくもわるくも一番滑りやすいコンディション(寒くて凍るから滑るのではなく、氷が溶けて水の幕ができる状態が一番危険!)。雪も降り続き車室内は湿度満点。エアコンの除湿効果が薄れ、デフロスター全開でも間に合わないので窓ふきタオルや窓全開強制換気で視界確保。もちろん寒いがシャキッとするので気持ちよいぞ(笑)。

 冬用ワイパーは全体がゴムで覆われ隙間に雪が詰まったり氷が付着しにくい構造にはなっているものの、それでもダメな時はダメ。定期的にスノースクレイパーでゴシゴシしたり、ワイパーをバンバン!と叩いて氷落としが必要になる。

 苗場スキー場や、祝!北陸新幹線まもなく開業、冬の千里浜なぎさドライブウェイを楽しみつつ、高速走行もチェックしてみよう。

●第16回:9型大画面ナビ「AVN-ZX02i」で、1都7県1300km弾丸ドライブ
http://car.watch.impress.co.jp/docs/series/c_diy/20130222_588231.html

おっはようございます! 食堂は準備中だったが道の駅でリフレッシュ。ここも駐車場は完全融雪でビショビショ状態。長靴が必須
青春は純白かつ全部雪のせいで答えは雪に聞くスキー場のちょっと手前にある苗場でリフレッシュ
苗場と言えば、篠塚建次郎先生との夢の時間を思い出しつつ、ビュッフェランチでカロリー満タン!
肉眼脳内イメージでは「美しい一面の銀世界とBLIZZAK VRX」だったのだが、筆者の写真テク不足で「画用紙に書いたヴェルファイア側面図」になってしまった
そういえば冬の北陸に来たのは初めてかも。来たからには千里浜を走らなくては
あー……、まぁ、ですよねぇ(笑)
せっかくなので、ギリギリまで行ってみた。冬の日本海らしい鉛色が迫ってくる
なるほど、冬期通行止めなのは雪が積もっているからではなく、ドライブウェイ部分まで波が押し寄せるからなのか。以前ドライブした時とはまったく違う印象だ

シチュエーション別、走行インプレッション その2

 2013年1月14日(月)、2014年2月7日(金)、2014年2月14日(金)、今年の正月。

 覚えているだろうか、普段雪が降らない太平洋側の関東平野部でも10cm程度の積雪となり、2014年2月14日(金)は近畿から東北の広い範囲で未曾有の大雪、山梨県などでは集落や道路上のクルマが孤立状態となり陸上自衛隊が災害派遣出動するほどの被害となった。

 ドライブ旅行、それも冬に出かける場合はある程度の非常食や防寒装備などを携行しておきたい。筆者は2kWのインバーター内蔵化や電気ポットと水、インスタント食品、脱出板と牽引ワイヤーなどを車室内のじゃまにならないところに収納するとともに、雪道長距離ドライブの場合はフロアジャッキなども座席の下に詰め込んでいる。そんなのいつ使うの(笑)、と思われるかも知れないが、この1シーズンだけでも数台のスタック車両を引っ張り上げ、駆動輪を側溝に落としたクルマをフロアジャッキでレスキューできた。道具さえあれば15分程度で完了でき、人助けにもなるし、こちらの経験値にもなる。もともとクルマが重いこともあり、これらの装備を積載したから燃費がわるくなったという感じも特にない(笑)。

 さて、先ほどは皆さんがまず行くことのないエクストリーム雪道を紹介したが、今度は誰もが遭遇しうる一般道路と高速道路での走行シーン。スタッドレスタイヤの性能が高ければ高いほど心に余裕ができ、心理的にも安全運転ができる。この動画を見て「こういう状況になるのか」と知っていただくだけでも、十分肥やしになると思うのでお時間があれば是非ご覧いただきたい。

 今年の旧正月は2月19日(木)。豪雪シーズンはこれからが本番であり、普段雪が降らない太平洋側都市部に住むドライバーにとっても他人事ではない。乗るなら冬タイヤ、なければ乗らない。事故ってからでは遅すぎるのだ。自分と他人の生命と財産、家族の顔を思い浮かべて是非ご一考頂ければ執筆者冥利に尽きる。余裕があればVRX、ほんとオススメですよ。

「ブリザック VRX」市街地/昼 舗装路、圧雪、凍結、めまぐるしくグリップが変わる路面だが、コーナーでも舵角修正は必要無し 外気温 +3℃ 15秒 (音声無し)
「ブリザック VRX」高速道/夜 乾燥路面から、一気に降り出して真っ白に。グリップの変化よりも運転手の目と心の対応が必要 外気温 +1℃ 15秒 (音声無し)
「ブリザック VRX」高速道/昼 アスファルトの一部分だけ、それもカーブの外側片輪だけが氷に乗ってしまう路面状況 外気温 0℃ (音声無し)
「ブリザック VRX」高速道/夜 雪ではなく、いきなり雹(ひょう)が降ってきた。映像では分かりにくいが、ハイビームにすると軽く「引く」ぐらいの音と恐怖感。 外気温 -1℃ 13秒
「ブリザック VRX」一般道/昼 長い登り坂全体がシャーベット状態。VRXの強力な縦グリップが威力を発揮する。登り坂で赤信号になった場合は、かなり手前で減速して「完全停止せずジワジワ進む」と坂道発進での苦労が少ないぞ 外気温 -1℃ 15秒
「ブリザック VRX」高速道/夜 とにかく真っ白+吹雪。見ただけでは圧雪なのか凍結なのか新雪だけなのかが分かりづらい状況。強めにブレーキを踏んだりステアリングを余計に切ったりして無理に路面μを確かめようとせず、そのまま流れで走り抜けるのが吉 外気温 0℃ 11秒

静かで快適、かつ圧倒的な氷上性能とトラクションのVRX。

 クルマはドライバーがコントロールしてナンボとよく聞くが、それは「タイヤがグリップしている」からこそ成立する話。ダントツ性能スタッドレスタイヤのブリザック VRXに敬意を表しつつ、状況別の印象を整理したい。

●圧雪路 / 圧雪路の上に新雪
 新雪をギュっと踏み固めつつ、何事もなく安定走行。イマドキのスタッドレスならどれでも行けるレベルなので、VRXなら当然朝飯前。

●凍結路 / 凍結路の上に新雪
 凍結路では、VRXの実力をフルに味わうことができる。現行高性能タイヤのREVO GZと比較しても、VRXの氷上グリップ性能は格段に向上していた。

●トラックが蹴散らした氷の粒がちらばっている/部分的にそろばん道路
 ガタガタ揺れるし接地面積は少ないし最悪雪道の部類に入るが、ここでもVRXの氷上グリップ性能が効果を発揮。とはいえ乗り上げた氷のツブそのものが動き回るような路面ではタイヤに関係なく慎重に走るしか手はない。

●圧雪路が溶けてガチャガチャ
 筆者の田舎もそうなのだが、湿った雪が降り日中は比較的暖かい地方にありがちな路面。溶けかけシャーベット路面の走行では、REVO GZのほうがバランスがよいように感じられた。

 REVO GZは「ベチャ雪に割って入る」、VRXは「ベチャ雪を一旦踏んでから確実に排水する」というイメージ。同サイズであってもVRXのほうが接地面積を稼いでいる=氷上性能を向上させているためだろう。

●圧雪凍結うねり道、わだち道
 VRXの氷上グリップ性能は、ここでも効果を発揮。確実なステアリングインフォメーションを感じられるので、左右に振られずわだちの山部分を安定走行。意図せず横に流れてわだちに戻るようなこともなく快適だった。

●急な坂道に温泉がジャブジャブ流れ、部分的に大きな氷の塊がある道
 こんなコンディションは全国広しと言えども滅多にない訳だが(笑)、体験したい人は万全の冬装備をした上で、新潟県は妙高高原のてっぺん、冬の関温泉へどうぞ。

 永久凍土で氷の表面が全く溶けない地域は別として、日本国内の圧雪凍結路面であればどんなタイヤで走っても多かれ少なかれ滑るのは当たり前。その上でさまざまなスタッドレスタイヤを履いてみて、ブリザック VRXの高性能っぷりには本当に驚かされた。あのREVO GZから履き替えて「体感」できるレベルで性能を上げるというのは、並大抵のことではない。素直に凄いと思う。

●ブリヂストン特設サイト「冬の安全運転アドバイス」
http://tire.bridgestone.co.jp/blizzak/swd/

[約1万km走行後/前輪] 静音化施工と筆者+助手の食べ過ぎでさらに重量級となっているFFヴェルファイアで全力を支えるブリザック VRX。雪と、氷と、融雪剤と戦った勇姿を帰宅直後にパシャリ
ホイールも同様に塩だらけ。アルミだから錆びることはないだろうが、すぐ洗車しなくては。(新品状態のタイヤとホイールは前編を参照されたし)
プラスチックメッキ部分にも塩、塩、塩。時間が経つと跡が残ってしまうので要注意
砂浜で天然塩を採取している訳ではないので念のため(笑)
足まわりと下まわりも念入りに洗車。ついでに前後タイヤローテーションもしておこう

 安心、感動、快適雪道ドライブならVRX。楽しい~!はもちろん、「感謝」という気持ちになった「ダントツ性能 BLIZZAK VRX」。これからも雪道の安全走行バックアップ、よろしくお願いします。高性能をありがとう!!

テールランプがLEDの車種は、付着した雪が溶けにくいので定期的に雪落としが必要。道中レスキュー活動を頑張りすぎて、左牽引フックのフタが閉まらなくなってしまった(笑)

NAO