【第46回】センチメンタルな秋はぬくもりを求めてぬくもりの森へ、の巻


この秋オススメのデートコースをご紹介~!

 

 浜松西ICを降りて舘山寺街道を走ることわずか10分。小さな看板を目印に次第に細くなっていくゆるい坂道を上がっていくと、突然異国に迷い込んだかのような場所にたどり着きます。そこが「ぬくもりの森」。

「うわぁ~、かわいい建物! 童話の中の世界がそのまんま形になったみたいですわ~!」

 現在はギャラリーや雑貨ショップ、レストラン、ケーキショップなどの総称となっている「ぬくもりの森」は、1983年に建築家の佐々木茂良さんがご自身の事務所兼家具工房を建設したのがはじまりです。その建物どれもが存在感たっぷりの独創的なフォルムで、ドアの取っ手やレリーフ、屋根瓦や煙突など、目に入るものすべてが素朴で暖かみがあるデザインなんですの。不思議と周りの緑の中にしっくりと溶け込んでいて、本当に別世界に迷い込んだ気になっちゃいます。

ミッキーマウスみたいなMINIクロスオーバーのインパネ。なんでスピードメーターがこんなに大きいですのー?どこにでもあるフツーの田舎町に突如として現れる「ぬくもりの森」はまるで童話の世界!モーターガレージミュージアム。建築家兼オーナーの佐々木さんの趣味であるクラシックカーや関連グッズが展示されています。入場料500円
こちらの「ガレージケーキショップ」で手作りケーキを売っています。お持ち帰りも可ケーキショップは、以前クラシックカーが置かれていたスペースなんだとかおとぎの国のような建物に囲まれた中庭カフェは雰囲気サイコー

「ヨーロッパの田舎のほうにある小さな村って感じで、どこを切り取っても絵になりますね~!」

 と、エイミーもいつになくシャッターを切る回数が増えているようですの。

「っていうか、ここってカップル率高くない!?」
「確かに!こんなところに連れてきてもらって喜ばない女子はいませんからね」

 とかなんとか言いながら女2人で乗り込んだグルメ隊、今回は何を食べてきたかと言いますと、ケーキ! ぬくもりの森には「お菓子の森」というこれまた女子ココロをくすぐる名前のケーキショップがあって、どれも敷地内にあるケーキファクトリーでパティシエさんが手作りしているんですの。今では遠方からわざわざ買いに来るお客さんもいるくらい評判のケーキなんだそうです。楽しみですわ~♪

 古城の入口のような門をぬけて向かったのは、「ガレージケーキショップ」。なぜガレージなんですの? 思ったら、ここは数年前までクラシックカーのガレージとして使われていた場所だからなんだとか。内装はほとんど変わっていないとのことで、なるほど見上げたロフトには、古いバイクやミシュランのキャラクター・ビバンダム君のフィギュアが展示されていました。

 さて、常時20種類ほどあるというケーキの中から選んだのは、お菓子の森名物「森のキノコ~ティラミス風~」と、「フロマージュブランのムース」、「森のフルーツタルト」の3つ。

サブレやクッキーなどの焼き菓子も充実しています。保存料や防腐剤などは一切使われていないので安心森のフルーツタルト(430円)とアイスティー(400円)タルトの上に乗っかっているシブーストの中には甘酸っぱいフルーツソースがたっぷり
フロマージュブランのムース(440円)とアイスコーヒー(400円)なんとも可愛らしい形のこのケーキは「森のキノコ~ティラミス風~」(420円)「kirimel」と名付けられたキャラメルは、kiriクリームチーズコンクールで入賞した自信作だそう

 こんな形のおうちがぬくもりの森にありそうと思ってしまった「森のキノコ」は、カスタードクリームがたっぷり詰まったシュークリームをムースの乗せてキノコをイメージしている一品。崩すのをためらっちゃうくらい可愛らしい形でしたが、ティラミス風というだけあって、どことなく大人のお味になっています。

 「フロマージュブランのムース」は、ヨーグルトに似たフレッシュなチーズを使ったムースの中に甘酸っぱいキウイソースが入ったもの。甘いものが苦手な方でもさっぱりと頂けるケーキでした。

 濃厚なフルーツソースが中からあふれ出す「森のフルーツタルト」。こちらはタルトの上にシブースト、まわりには生のブルーベリー&ラズベリーと、いろいろな食感が楽しめて、ゆきぴゅーとしては見た目も含めてこれが一番オススメでした。

「あー、おいしかった。あの中庭カフェ、秋が深まってまわりの木が色づいた頃がきっと最高ですわね。隣のカップルの女の子なんか“私、こんなステキなところでケーキ食べたの初めて~!”とかウットリしながら言ってましたわ……(ブツブツ)」
「聞き耳立ててたんですかっ、ゆきぴゅーさん!?」

外はサクッ、中はしっとりのマカロンは1個150円。グルメ隊はお得な8個入り1050円をお買い上げティータイム後は雑貨などを取り扱っている「shopぬくもり工房」でお買い物~♪ あぁ楽しいな雑貨ショップの2階は秘密基地みたいな雰囲気
エイミーはこのアルファベットのアイアンプレートがツボだったらしいですの見ているだけで夢が広がるガーデングッズのコーナー丘の上にある「小さな水車小屋 お菓子の森」。こちらでもガレージケーキショップと同じケーキを売っています

 今回は詳しくご紹介できませんでしたが、クラシックカー好き&ガレージ好きの方には駐車場隣にある「モーターガレージミュージアム」がオススメです。戦前の車が好きというオーナーさんのクラシックカーやその他関連グッズがディスプレイされているんですの。車雑誌などで何度も取り上げられてきたというガレージはきっと“男の夢”がギュっと詰まった場所なんでしょうね。

ぬくもりの森(http://www.nukumori.jp/
お菓子の森・中庭カフェ(http://www.okashinomori.jp/
静岡県浜松市西区和地町2949
電話:053-540-1187

営業時間
カフェの利用:10時30分~18時(L.0. 17時45分)
       7月~9月は11時~18時30分 (L.0. 18時15分)
テイクアウト:10時30分~18時30分
       7月~9月は11時~19時
定休日:毎週木曜日と第1水曜日
(※定休日が祝日のときなどは変更あり。お出かけの際は念のためWebサイトの営業日カレンダーでご確認下さい)
駐車場:あり(約20台)
アクセス:浜松西インターから約3km、10分
※ぬくもりの森はテーマパークではないので決して広くはありません。浜名湖や舘山寺温泉方面へのドライブのついでに立ち寄るという感覚で訪れてみてはいかがでしょうか。入場料等はナシ、駐車場も無料というのがうれしいですわね。

 

 

このクルマでドライブしました!

MINI クロスオーバー

MINIブランド初の4ドア、4WD、全長4m超と4づくしのMINIクロスオーバー。でもMINI独特のゴーカートフィーリングは健在。ゆきぴゅーが驚いたセンターレールを始め、MINIらしい“ぶっとび”感も満載で、クロスオーバーになってもMINIはMINIなのでした。

プロフィール

ゆきぴゅーゆきぴゅーおふぃしゃるほーむぺえじ
イラストレーターとライターを足して2で割った“イラストライター”。長野でフツーのOLをしていたが何の因果か鬼畜デジカメライターの弟子(奴隷)となり2000年に上京。日々の過酷でセクハラな毎日を絵日記で綴っているうちに絵の道に目覚め、ついに2005年独立。以降あちこちでタダでごはんを食べながらポンチ絵画家としてのお気楽な人生を歩んでいる。


エイミー
女性カメラマン。カメラマンとして名を馳せるべくボスニアに戦場カメラマンとして渡るも、行った早々流れ弾に当たってしまいあえなく帰国。車にまったく興味がないゆきぴゅーとは正反対に機械モノが大好き。食べるのも大好き。封印したはずの赤いバンダナは、ネット上で復活希望の声があるとかないとか(でももうしません!)



2011年 9月 21日