特別企画
日産「ジューク」のデザインコンテスト「JUKE by YOU」に参加してみた
実車さながらの3Dモデルで車体デザインを楽しもう!
(2014/11/21 00:00)
日産自動車「ジューク」は、マッシブな個性あるデザインで人気のコンパクトクロスオーバー。このジュークの3Dモデルを使ってエクステリアデザインを楽しめるコンテスト「JUKE by YOU」が、日産の特設サイトで2014年12月19日23時59分まで開催中だ。
同コンテストは、参加者が自由にデザインしたものをコンテストページから応募し、もっとも個性的なデザインをした人(1名)に応募したデザインのデカール加工を施したジュークをプレゼントするというもの。この「JUKE by YOU」に実際に参加してみたので、その模様をリポートしたい。
マイチェンでさらに迫力を増したジューク
近年、コンパクトSUV市場が世界的に活気づいている。本格的な悪路を走るオフロード4WDではなく、街中をメインに使う車高がちょっと高いライトウェイトなモデルだ。クロスオーバーSUVとも呼ばれるジャンルで、中でも燃費のよい小型モデルが好評を博している。実際に日本国内でも増えていて、日常でよく見かけるようになっている。
「運転する時のアイポイントが高い」「見栄えがよくカッコイイ」「適度な車高で人の乗り降りや積載性に優れる」など、人気の要因はいくつかありそうだが、個人的にはなんといっても見栄えがする割りに価格が手ごろで燃費もよい、というのが人気の大きな理由な気がする。
ジュークもそんなコンパクトSUVの1つ。アグレッシブな迫力を全面に押し出したコンパクトクロスオーバーだ。今でこそ見慣れたが、2010年に発売された折には、これまで見たことのない個性的なデザインを実際に街中で目にして驚いたものだ。
その発売から4年が経過した2014年夏にマイナーチェンジが行われ、グリルやバンパーのデザインが変更されるとともに、ドアミラーにサイドターンランプが組み込まれるなど、より存在感のあるデザインが与えられた。中でも、高い位置にあるポジショニングランプに新たにブーメランシェイプのLEDポジションランプが与えられたことは、デザインに大きな影響を与えている。ラリーカーっぽいヘッドランプと合わせて、より目立つデザインになった。
ここまでデザインに重きが置かれたモデルであれば、より自分好みの色を追求したくなるというもの。それを受けてマイナーチェンジ後は、これまで期間限定で特別仕様車のみに提供されていた、自分好みのジュークが作れるオプションの「パーソナライゼーション」が正規ラインアップに加えられている。ドアミラーとドアハンドル、ルーフスポイラー、スポーツストライプ、バンパーフィニッシャーなどで色が選べ、内装ではセンターコンソール、トリム、シート表皮のセットで色が選べる。実際にどんなパッケージや色が選択できるかは、「JUKE PERSONALIZATION」ページ(http://www2.nissan.co.jp/SP/JUKE/PERSONALIZE/)で試すことができるので、詳しくは実際にアクセスして確認いただきたい。
愛車を新車購入したことのある人なら頷いてもらえると思うが、カタログを見ながら色や装備をアレコレ悩む時間がものすごく楽しいのだ。それが実に90パターンもの選択肢が用意されているとは、まさに悶絶モノである。まさに自分仕様の1台を作りあげる感覚が楽しめそうだ。
エクステリアデザインコンテスト開催中
この愛車をデザインするワクワク感をもっと手軽に味わってもらおう、と考えたのかどうかは知る由もないが、日産が面白いキャンペーンを展開中だ。「JUKE by YOU」というデザインコンテストがそれで、ジュークの3Dモデルを使って自由なデザインを楽しめるというもの。単にボディーカラーやオプションを選べるというものではなく、各種図形や用意されたステッカーなどを駆使してボディー各面を自由に描くことができるという本格的なものだ。
まずは以下のリンクからサイトに立ち寄ってみて欲しい。Flashを使っていることもあり、スマホでは見ることができない。パソコンのブラウザでアクセスして欲しい。
●JUKE by YOU
http://www2.nissan.co.jp/SP/JUKE/JUKEBYYOU/
「GALLERY」というリンクをクリックしてみると、応募されたデザインを見ることができ、すでにたくさんの応募があって盛況のようだ。デザインは多種多彩で、中にはかなり時間をかけたであろう作品も見られる。
ギャラリーを見るだけでもかなり楽しい。詳細を見てみたいデザインがあったら、サムネイルをクリックしていただきたい。マウスでドラッグしてグルグル回しながら全方向から鑑賞できる(ちなみに放置しておいても勝手に回っていく)。もっと近寄って詳細が見たいなら、マウスのスクロールで拡大/縮小も可能だ。カタログ写真より外観デザインがよく分かる。近未来ショールームみたいな気分が味わえるのだ。
このキャンペーンはデザインコンテストになっていて、最優秀デザイン(1名)には、受賞したデザインで実車にデカールラッピングされたジュークがプレゼントされる。これは俄然やる気が沸いてくる。エントリーは2014年12月19日までだ。
3Dモデルでデザインを楽しもう
それでは、実際にデザインを楽しんでみることにする。トップページや「GALLERY」で「DESIGN YOUR JUKE」をクリックすれば、デザイン用インターフェイスが表示される。
始める前にアタマの隅に入れておきたいのが、デザイン作業は投稿まで連続の一発勝負だということ。途中経過を保存しておくことができない。編集中にウィンドーを閉じると破棄されてしまうので注意が必要だ。
また、図形など貼りつけたデザインパーツの編集は、一度確定すると再編集は不可。「UNDO」で操作をやり直すか(これは複数回も戻れる)、「reset」で最初からデザインし直すかになる。この仕様は難易度が高い。複数デザインの応募も問題ないので、イッキに仕上げて完成したらドンドン応募するとよいようだ。
応募にあたっては、著作権侵害や広告目的、個人名を入れることなど禁止されている行為もある。これらの内容は「デザインガイドライン」ページに書かれているので、軽く目を通しておくとトラブルにならずにすむだろう。
●デザインガイドライン
http://www2.nissan.co.jp/SP/JUKE/JUKEBYYOU/guideline.html
まずはじめに「BASE COLOR」からボディーカラーを決めていくとイメージが決まりやすい。実車のジュークに用意されたカラーだけでなく、オリジナルカラー、パターンなどから選ぶことができる。このボディーカラーだけはほかのデザインを編集した後でも変更ができる。ほかのデザインと合わせながら色のバランスを見よう。
最初からイメージが沸かない……、という人は「RANDOM」を押してみよう。いくつか用意されたデザインが全体に貼り付けられ、これをベースにしてデザインすることもできる。ただし、これでは入賞を放棄したも同然。あくまで雰囲気を味わうものだと思われる。
デザインパーツは、モノトーンのデザインから色を決めて使う「STAMP」と、フルカラーイラストの「STICKER」が用意されている。「STAMP」は汎用性が高いのでオリジナリティを出すデザインに使い、「STICKER」はインパクトがあるので要所に使うとかっこよい。
「STAMP」には基本図形やライン、グラデーション、そしてイラストのシルエットがたくさん入っている。フリーハンドで描く機能がないので、主にコレを組み合わせてさまざまな形を描くことになるだろう。四角形を使ってボディーパネルのカラーを部分的に変更するという使い方も可能だ。
デザインパーツは、周囲のハンドルを使って大きさと向きを合わせ、中央のハンドルを使って位置を移動させる。もちろん色の変更もできる。
上部のアングル切り替えで、左、右、前、後、上を切り替えながらペタペタと貼っていく。左右対称デザインなら「COPY」で合わせることができるので、どちらか一方のみデザインすればよい。それぞれの面で編集できる範囲が異なるので、操作しながらコツをつかもう。貼り付ける範囲は左の「AREA」で「前ドアだけ」などと編集範囲を制限することもできる。
デザインといっても難しく考えることはない。スタンプのような機能がほとんどなので、直感でペタペタ貼り付けてみよう。子供でも十分楽しめるレベルだ。休日に家族で一緒に楽しんでみてもよいだろう。実際にセンスよく配置するのはけっこう難しいが、細部に凝らなければサクサクできる。
「PREVIEW」を押すと、ギャラリーのようにマウスでドラッグして回すことで全体を確認できる。なにか1つデザイン作業をしたら、この機能で全体のバランスを確認するとよい。3Dデザインといっても負荷はそれほどでもない。パソコンのスペックは高くなくても問題ないので気軽に挑戦してみて欲しい。
それではいざ投稿
「PREVIEW」で確認して納得がいく出来に仕上がったら、大きな「OK」を押して投稿作業に移る。データの保存ができないので、投稿することがデザインを残しておく唯一の手段だ。恥ずかしがらず、ぜひ投稿して欲しい。FacebookかTwitterのアカウントを持っているなら、投稿途中で連携アプリを承認させることでギャラリーにユーザー名とアイコンを表示させ、FacebookやTwitterにも投稿してフォロワーに知らせることができる。
その際にリンクが得られるので自分のデザインへのアクセスも簡単だ。リンクがあれば、メールなどに貼り付けて友人に自慢することもできる。リンクの送付先はスマホでも大丈夫だ。スマホでリンクにアクセスすると、3Dモデルギャラリーではなく4方向からの画像ギャラリーページとして表示されるようになる。途中で止めれば、SNSへの投稿までで応募はしないという選択もできる。
投稿後、ギャラリーに掲載されるのは、スタッフのチェックを受けてからになるので少し時間がかかる。投稿時に生成されたリンクには、即アクセスできる。
さて、少しは参考にして、楽しみつつデザインを作っていただけただろうか。こちらはすっかりハマって楽しんでしまい、調子に乗って4種もデザインを作ってしまった。
秋の夜長の暇つぶしでもよし、気合いを入れて優勝を狙うもよし、実車さながらの3Dモデリングの完成度に感心するもよし、SNSの自慢ネタにするもよし。とにかく2014年12月19日までの今回のキャンペーンをぜひ楽しんでいただきたい。もしかしたらではあるが、最優秀となってジュークが貰えるかも知れないのだから。
デザインラッピングした実車のプレゼントもとっても嬉しいけれど、ぜひともこのシステムで作ったデザインをオプションで注文できるようにしたら最高だ!! 痛車制作は敷居が高いが、こんな3Dデザインで購入時にデカールラッピングを発注できるなら、欲しい人がいるのではないかと思う。
トップエンドモデル「ジューク NISMO RS」にデザインラッピング入れるとかなり目立つのでは、なんて妄想するのは自分だけじゃないはず。こんなクルマが街中をたくさん走ってるなんて、想像するだけでもワクワクするじゃないですか。