まるも亜希子の「寄り道日和」

愛犬と一緒に「マザー牧場」へ

けっこう高さのあるジップライン「ファームジップ」に、果敢にチャレンジした娘。全長340mもあるので、長い時間の空中散歩が楽しめたようです

 大寒波が襲来した週末に耐え、たまらず春を探す旅に出かけてきました。行き先は東京近郊では早めに春がくるイメージのある千葉、房総方面。船橋出身の私は幼い頃から親しみのある「マザー牧場」が、ワンちゃんと一緒に入れるということを最近知りまして(笑)、ぜひ行ってみたいと思っていたのです。

 しかも今回、写真は撮れなかったんですがワンちゃんと一緒に泊まれる「南房の小さな隠れ宿 月影の丘ホテル ヴィラ勝山アヴェール」に1泊。本館のまわりに別棟となっている離れのお部屋が点在していて、ワンちゃんと一緒に豪華な夕食がいただけるし、露天風呂などが4か所にあってお風呂巡りも楽しめました。

 とくに気に入ったのは、千葉の鋸南町が石橋山の合戦に敗れた源頼朝が流れ着いた地ということで名付けられた「頼朝の隠れ湯」。腰をかがめて入る小さな引き戸をくぐると、とても落ち着く岩風呂があって心も身体もぽっかぽかになりました。もちろん、お風呂にはワンちゃんは一緒に入れないのですが、離れのお部屋には露天風呂付きのところも2部屋あり、今回はどちらも予約で埋まっていたので次こそはそちらに泊まってみたいなと思います。

 あけて翌日、日本寺でお参りをしてからいよいよマザー牧場へ。一般道をのんびりと30分ほどドライブしていくと、水仙の花が満開のところがあったり、ちらほらと菜の花も咲き始めていて「小さな春みぃつけた」、と嬉しくなりました。そして、マザー牧場は小さなお子さんと一緒のファミリーに混ざって、ワンちゃん連れファミリーの姿もすでにたくさん! ワンちゃんは1頭700円で入場できます(補助犬は無料)。早くも動物の気配がただよっているのか、わが家の愛犬オレオ(ミニチュア・シュナウザー)はちょっとテンションが上がっています。マザー牧場はとっても広いので、普通にお散歩するだけでもワンちゃんにとっては楽しそうなんですが、「山の上エリア」にはドッグランもありました。

 途中、娘はジップライン「ファームジップ」を見つけて「やりたい!」とひとりでチャレンジ。小学生以上から体験できるんですが、房総の山並みである九十九谷を借景に、牧場の上を340mも飛んでいけるんです。一方通行ではなく、スタート地点のすぐ近くまでまたジップラインで戻ってこられるので、オレオと私は娘の勇姿を見ながら待っていられるのもいいところです。「すっごい楽しかった!」と戻ってきた娘。ジップラインの隣には標高300mの山に立つ21mの塔から落ちるバンジージャンプ「ファームバンジー」もあったんですが、さすがにそれは「やらない!」とキッパリ拒否でした(笑)。

 園内にはワンちゃんが入ってはいけないエリアもあって、遠くから眺めたのが「ひつじの牧場」で行なわれるショー、「ひつじの大行進」。牧羊犬がお仕事をするので、ほかのワンちゃんが近づくとトラブルになる可能性があるということで、ここは立ち入り禁止。でも遠くからでも、ドドドド〜っと群れて突進していくひつじさんたちの迫力ある大行進が楽しめました。

約200頭もいるという羊たちの大行進は、遠くからでもとってもダイナミック! 賢い牧羊犬の働きにも注目しちゃいました

 さて、お腹が空いた〜と立ち寄ったのは、遊園地のある「わくわくランド」にあるフードスタンドWAKUWAKUのメニューがいただける無料休憩所。ここに、マザー牧場牛乳を使用した「まきばのミルクラーメン」と「ピリ辛ミルクラーメン」があって気になっていたんです。自家製ソーセージがデーンとのっかっているミルクラーメンと迷い、今回は担々麺のようなビジュアルのピリ辛ミルクラーメンにしてみました。クリーミーで少しぴりっとしつつ、野菜もたっぷり入っていて美味しかったです!

フードスタンド「WAKUWAKU」でいただける、ピリ辛ミルクラーメン(1000円)がとっても美味しかったです。+50円で辛さ増しできますよ

 園内にはほかにもワンちゃんと一緒に利用できるカフェやジンギスカンのレストランなどがありましたが、屋外席が多いのでもう少し暖かくなってからの方がもっと楽しめそうですね。でも、娘は大好きな「こぶたのレース」で大興奮したり、存分に小さな春を満喫したようです。マザー牧場、またドライブがてらに行きたいな。

まるも亜希子

まるも亜希子/カーライフ・ジャーナリスト。 映画声優、自動車雑誌編集者を経て、2003年に独立。雑誌、ラジオ、TV、トークショーなどメディア出演のほか、エコ&安全運転インストラクターなども務める。海外モーターショー、ドライブ取材も多数。2004年、2005年にはサハラ砂漠ラリーに参戦、完走。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員。2006年より日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。ジャーナリストで結成したレーシングチーム「TOKYO NEXT SPEED」代表として、耐久レースにも参戦。また、女性視点でクルマを楽しみ、クルマ社会を元気にする「クルマ業界女子部」を吉田由美さんと共同主宰。現在YouTube「クルマ業界女子部チャンネル」でさまざまなカーライフ情報を発信中。過去に乗り継いだ愛車はVWビートル、フィアット・124スパイダー、三菱自動車ギャランVR4、フォード・マスタング、ポルシェ・968、ホンダ・CR-Z、メルセデス・ベンツVクラス、スズキ・ジムニーなど。現在はMINIクロスオーバー・クーパーSD。