まるも亜希子の「寄り道日和」

ボルボの体験型ブランドスペースで実感したこと

ボルボスタジオ東京のインテリアはスウェーデンの森や空といった自然をイメージして、世界に数か所あるボルボの体験型ブランドスペースで統一されているのだそう。とても気持ちのいい空間です

 クルマが好きでもそうじゃなくても、素敵なインテリアやメニューに惹かれて、ホッとひと息つけるような場所っていいですよね。青山通りにあるボルボスタジオ東京は、まさにそんな場所。以前はボルボスタジオ青山という名前で、近くですが別の場所にあったんです。それがリニューアルして、EVに特化した体験型ブランドスペースとして生まれ変わり、さまざまなアクティビティが体験でき、ゆったりと過ごせるカフェも併設されました。明るい光が差し込む店内は、スカンジナビアンデザインでコーディネートされていて、ボルボの電動化モデルがまるでインテリアの一部みたいに展示されています。

 そして、気になったクルマの詳細は設置されているタブレットでチェックできるし、大きなスクリーンの前に置かれたボルボモデルに乗り込み、安全機能などのバーチャル体験もできるんです。ボルボのお膝元であるイエテボリをはじめ、スウェーデンの雄大な景色の中をドライブしている気分が味わえるのが楽しいですよ。カップルやファミリーにも人気なんだとか。

 コーヒー好きの私としては、やっぱり気になったのが「Sss CAFE(エスカフェ)」のメニューです。この場所は青山のオフィスエリアでもあるので、ランチにささっと軽食をとりにくるビジネスマンや、ご近所の方がコーヒーブレイクに立ち寄ったり、夕方からは仕事終わりにちょっとビールを1杯飲みにきたりする人も多いのだとか。

 私も入ってまず惹かれたのが、カウンターに並んだ数種類のコーヒー豆や、パウンドケーキなどのスイーツ。それに、見た目にもオシャレなビールでした。最初に訪れたときは昼間だったので、1杯ずつ丁寧に淹れてくれるドリップコーヒーと、軽食で人気だというラザニアとスープを。デザートにパウンドケーキもいただいちゃいました。スウェーデンには「Fika(フィーカ)」という文化があって、コーヒーをお供に大切な人たちとゆっくりした時間を過ごすことをすごく大切にしているのだそう。オシャレで洗練されていながら、どこか人のあったかいぬくもりが感じられる空間なのは、そんな想いでつくられているからでしょうか。コーヒーもラザニアもすっごくおいしくて、とても豊かな気持ちにさせていただきました。

とーってもおいしかったラザニアとポタージュスープ。忙しいときでもここにきてサッといただくだけで、満たされた気持ちになりそうだなと思いました。コーヒーもスイーツもおいしいです

 そして、できれば夕方以降に訪れてビールをいただいてみたいなと思っていたところ、絶好のチャンスが! ボルボスタジオ東京ではボルボに興味を持っている方たちを招いたトークショーなどを開催していて、なんと「ボルボセーフティ・トークイベント」にゲストとして出演させていただけることになったのです。土曜日の夕方から、みなさんお好きなドリンクをオーダーしてゆったりとした雰囲気の中で、ボルボの生き字引と言ってもいいくらいのボルボ・カー・ジャパンの畑山真一郎さんと一緒に、ボルボの安全思想や最新の安全技術などについて、トークをさせていただきました。

ボルボに興味を持つ人たちに向けた、ボルボセーフティ・トークイベントに出演させていただきました。ボルボ創設者の想いから始まり、3点式シートベルトの採用や事故現場の検証を続けているエピソードなど、あらためてボルボというブランドは安全と地球環境保護を大切にしているのだなと実感しました

 みなさん、ボルボオーナーの方もそうでない方も、熱心に聞いてくださってうれしく思いました。最後の質疑応答も予定時間をオーバーするくらいで、私自身もいろいろと勉強になった有意義な時間を過ごすことができました。そしてトークのあとは、任意で懇親会の時間もとってあり、ここで私は念願のビールを!

 というのも、エスカフェで提供しているビールは「BEER BRAIN」というクラフトビールで、なかなかお店に置いていない貴重なビールだったんです。それを目当てに、この日はちゃんと電車で行きましたから存分に楽しませいただきました。日によって何種類かあって、この日とくに気に入ったのは「CRAZY FRUIT」というビールで、ビールとは思えないくらいフルーティで爽やかで、ごくごく飲めちゃう感じ(笑)。まさに、仕事終わりの一杯に最高だなと幸せな気持ちになったのでした。普段はほとんどクルマ移動で自分が運転するので、なかなか帰宅途中にちょっと一杯、という機会のない私なのですが、たまにはクルマを置いて、こういうご褒美の時間もいいなぁとしみじみ思いました。

 ボルボスタジオ東京は、ボルボオーナーさんはもちろんのこと、北欧のインテリアや雑貨、文化などが好きな人にもおすすめの場所です。

まるも亜希子

まるも亜希子/カーライフ・ジャーナリスト。 映画声優、自動車雑誌編集者を経て、2003年に独立。雑誌、ラジオ、TV、トークショーなどメディア出演のほか、エコ&安全運転インストラクターなども務める。海外モーターショー、ドライブ取材も多数。2004年、2005年にはサハラ砂漠ラリーに参戦、完走。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員。2006年より日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。ジャーナリストで結成したレーシングチーム「TOKYO NEXT SPEED」代表として、耐久レースにも参戦。また、女性視点でクルマを楽しみ、クルマ社会を元気にする「クルマ業界女子部」を吉田由美さんと共同主宰。現在YouTube「クルマ業界女子部チャンネル」でさまざまなカーライフ情報を発信中。過去に乗り継いだ愛車はVWビートル、フィアット・124スパイダー、三菱自動車ギャランVR4、フォード・マスタング、ポルシェ・968、ホンダ・CR-Z、メルセデス・ベンツVクラス、スズキ・ジムニーなど。現在はMINIクロスオーバー・クーパーSD。