まるも亜希子の「寄り道日和」
Tipo創刊400号記念 読者ミーティングがありました
2025年1月30日 00:00
サッカーチーム「川崎フロンターレ」の本拠地である「Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu」に到着すると、新旧さまざまな、イタリア車、フランス車、イギリス車、日本車やドイツ車の姿もたくさん。トゥクトゥクなどのユニークなモデルまで、総勢250台以上がズラリと並んだ光景は本当に圧巻でした。私の古巣である自動車雑誌「Tipo」が2025年1月6日発売号で400号を達成し、初めての都市型イベントとして「Tipo創刊400号記念 読者ミーティング」が開催されたんです。
私がTipo編集部に入ったのが1996年で、その数年後に創刊100号、創刊10周年記念が立て続けにあったのですが、2024年は創刊35周年でしたから、かれこれ25年も経ってしまったんですね〜。とにかくイベントが好きな編集部で、土日のたびに全国の本屋さんやオートバックスをまわり、駐車場に展示車両を置かせてもらって読者ミーティングをやったり、年に1回くらいのペースで日本一周チャレンジをやったりして、夏には岡山国際サーキットでの「オーバーヒートミーティング」が恒例。いつも予算がない編集部でしたので、サーキットを走らせるクルマたちの運搬費用が捻出できず、全員で1台ずつ東京から10時間くらいかけて自走で運んでましたっけ。でも、せっかくだからその道中まで記事にしちゃおうという、たくましい編集部でもありました。
今回のイベントで、私は現役編集長の佐藤孝洋さんとともにステージの司会を仰せつかり、朝一番から盛り上げ役として声を張り上げてきましたよ。お天気はよかったんですが、風女の私のせいなのか? ビュービューと風が冷たくて、看板が飛ばされたりするほど。そんな中でも、たくさんの参加者の皆さんが集まってくれて、胸がジーンと熱くなりました。私の編集部員時代を覚えてくださっている昔からの読者の皆さんもいらして、声をかけてくれたり一緒に写真を撮ったり、あの頃のこんな企画が面白かった、なんて昔話で盛り上がるのも楽しかったですね。今のように雑誌に厳しい時代ではなく、正真正銘、雑誌が輝いていたあの頃。「まだ実家に全刊並べてあります!」という人もいてうれしくなりました。
その後ステージでは、レーサー鹿島さんがパーソナリティを務める長寿番組「FMドライバーズミーティング」の公開収録や、編集部にずーっとデスクのあるレースアナウンサーのナカジーこと中島秀之さんがMCとなって、佐藤琢磨さんがゲストのトークショーも! さらに元日産でGT-Rの開発主査を務めた水野和敏さん、開発ドライバーを務めた鈴木利男さんのトークショーまであったんですよ〜。すごいですよね。
さらに、懐かしい顔ぶれがそろったのは、「ティーポ創刊400号 歴代スタッフ大集合!」というトークショー。創刊編集長である山崎憲治さんをはじめ、2代目編集長の嶋田智之さん、副編集長の石井昌道さん、在籍年数最長の三宅康朗さん、J's Tipo(ジェイズ・ティーポ)代表として橋本洋平さん、もちろん私も参加しました。現役編集長の佐藤さん、中島さんの仕切りでトークを進めていくはずが、ま〜、まとまるわけないですよね。編集部で起こった数々の珍事件、やらかしたエピソードが次々と暴露され、まったく締まらないまま終了したのでした(笑)。ま、こういうのがティーポっぽいんですけどね。
でも、おかげさまで今でもこの頃の仲間たちと仲良くできているのも、編集部時代の苦労を一緒に乗り越えてきたからこそ、かなと思っています。時代がゆるかったせいもありますが、過酷な環境でありながら、好きな企画やりたい放題という、もう二度と生まれないだろうなという場所を作ってくれたみんなに感謝!
そして最後は、ティーポのイベントでは恒例となっている「じゃんけん大会」と、参加車両の中から編集部が独断と偏見で選ぶ「ティーポ賞」の表彰式でエンディング。突風が吹くなか、最後までいてくれた皆さん本当にありがとうございました。ティーポのこういうイベントは今後も続いていくと思いますし、私も呼んでもらえるうちはぜひ参加したいなと思っています。一緒におじいちゃん、おばあちゃんになっていける読者の皆さんがいるって、頼もしいですよね。また、こういうイベントがいつまでも開催できる、平和な世の中であり続けてほしいと願います。でも500号記念ができるのは、計算上だと16年後らしいです。みんな、長生きしましょうね〜(笑)。