【2011 SEMA SHOW】 【国産車編2】国産メーカー車両が、スポーツブランドやカスタマイズショップとコラボ トヨタ、レクサス、サイオン |
SEMAショーリポートの国産車編では、ワールドプレミアや注目の車両を紹介したが、ブースにはまだまだ多くのデモカーが並んでいた。そこで、ここではトヨタ、サイオン、レクサスと、トヨタ自動車の3ブランドの展示車両の詳細を紹介していこう。
SEMAショーの自動車メーカーブースは、モーターショーのようにワールドプレミアカーやラインアップ車両を展示するのではなく、チューニングやカスタマイズショップとのコラボレーションモデルを展示するのが特徴となる。トヨタやサイオンでは、「オークリー」や「DCシューズ」といった、スポーツブランドとのコラボレーションにより、新しいクルマの方向性や遊び方を提案しているようだ。
ヤリスでのレース参戦の抱負を語るネイト・アダムス選手 |
■トヨタ
プレスカンファレンスで「ヤリスB-SPECクラブレーサー」を駆り、来年度の国内レースに参戦することを発表したのは、Xゲームのモトクロスでチャンピオンに輝いたことがあるネイト・アダムス選手。
Xゲームのモトクロスから4輪に参戦するのは、インプレッサでアメリカ国内のラリー選手権に参戦しているトラビス・パストラーナ選手が有名だが、ネイト・アダムス選手はレースフィールドで活躍を目指しているようだ。
そのほかには、来年度のナスカーシリーズのデイトナ500でペースカーを務めることになった「2012カムリ」や、タンドラとタコマのピックアップトラックをベースにスポーツブランドがカスタマイズを行った車両が公開された。
ヤリス B-SPEC Club Racer。ボディーグラフィックスはル・マンのGT-oneを模したデザイン。エンジンは、1NZ-FEの1.5Lで、エアクリーナーや排気系のみ変更されている |
タイヤはHoosier Racingの205/50 R15。ホイールはエンケイ製。サスペンションとピロアッパーマウントはキャロッセの米国法人CUSCO USAが提供したZERO-3シリーズを使用している | 室内は、無駄な装備が一切取り払われ、FIA公認のロールケージやバケットシートが装備されている |
「2012 Camry Pace Car」。エンジンは6気筒の3.5Lエンジン |
BBS製のアルミホイールは19インチを履く。ブレーキローターとキャリパーも制動力の高い大型モデルに変更。ダンパーはテインの車高調整式を採用 | インテリアは、ロールケージが入っているがリアシートも付いている |
■レクサス
レクサスやトヨタのショーカーやデモカーを製作しているFIVE AXISが公開したのは、次期「GS350」をベースにしたカスタマイズ車両。大径ホイールやワイドフェンダー、スタイリッシュなエアロパーツなどを装着していて、かなり攻撃的なルックスに仕立てている。
FIVE AXIS製GS350。ホイールは20インチにサイズアップ。装着タイヤはアドバンスポーツで、サイズはフロントが245/35 R20、リアが285/30 R20。サスペンションはAirRunnerのエアサスペンションに変更している |
こちらもFIVE AXISが製作した「PROJECT CT200h」。ワイドボディー化され、フロントとリアにはディフューザー形状のバンパーを装備する |
■サイオン
若年層をターゲットにしているサイオンブランドのブースには、ニューヨークショーで公開されたFT-86のサイオンバージョン「FR-S」が展示されていた。コンポーネンツはFT-86と共通だが、フロントやリア、サイドのボディーデザインは異なるところが多い。FT-86をよりスポーティかつスタイリッシュに仕上げている。
ホイールサイズも20インチを履き、車高を限りなく下げるなどショーカーの要素が強い。その他には、iQベースに各チューニングメーカーが個性的なデモカーに仕上げたモデルや、スノーボードブランド「686」とコラボレーションした「xB」が並べられている。
サイオンFR-S |
リアミッドにエンジン搭載位置を変更した「iQ-MR」。リアに横置きされたエンジンは、ピストンやコンロッドなどにも手が加えられている。室内はロールケージやバケットシート以外はすべて取り外されている |
レーシングルックのiQ-RSは、外装をすべてカーボンパーツで構成している超軽量モデル。ウイング形状をしたフロントディフューザーやリアウイング、リアアンダーディフューザーなどダウンフォースを得るために大幅なボディーリメイクをしている | ||
スノーボードブランド686がxBをベースに提案するカスタマイズカー。ドアが観音開きとなっているのが特徴的 |
(真鍋裕行)
2011年 11月 8日