東京モーターショー2013
ダイハツは2014年登場予定の「コペン」のコンセプトカー2台を展示
コペンの外板意匠を着せ替えるデモとともに、着せ替えプロジェクトへの参加者を広く募集
(2013/11/22 14:40)
東京モーターショー会場の東3ホールにブースを構えるダイハツ工業は、「PLAY Tomorrow! もっと軽にできること。」をブーステーマとし、来年登場予定の新型「コペン」のコンセプトモデル2台、“スーパースペース”モデル「DECA DECA(デカ デカ)」、次世代燃料電池車「FC 凸 DECK(エフシー デコ デッキ)」をワールドプレミアしている。
2つのデザインコンセプトを市販版コペンにも採用
中でも注目なのは、軽オープンスポーツ新型「コペン」のコンセプトカー「KOPEN future included Rmz(コペン・フューチャーインクルーデッド アール・エムゼット)」「KOPEN future included Xmz(コペン・フューチャーインクルーデッド クロス・エムゼット)」。
2台に搭載されるパワートレーンは、直列3気筒DOHC 0.66リッターターボ「KF」型エンジンとCVTの組み合わせで、前輪を駆動。ボディーサイズは3395×1475×1275mm(全長×全幅×全高)、ホイールベース2230mmと共通になっているが、デザインコンセプトは明確に分かれており、コペン Rmzは流線形シルエットで街乗りを意識したデザイン、コペン Xmzはタフ&アグレッシブなスタイリングをそれぞれ特徴とする。なお、今回のデザインコンセプトはコンセプトカーのみにとどまらず、市販車にも反映するとしており、新型コペンでもこの2モデルをラインアップするという。
また、興味深い試みとして、スマートフォンのケースカバーのように前後バンパーやフェンダー、ボンネットといった外板を手軽に外すことを可能にしており、これによってデザインの自由度が広がり、“着せ替え”というクルマとの新たなコミュニケーションの方法を提案している。
新型コペンの着せ替えプロジェクトへの参加者を広く募集
カンファレンスに登壇したダイハツ工業 代表取締役社長の三井正則氏は、同社が得意とする軽自動車について「日本の狭い国土、道路事情に合わせたクルマであり、今や国民の生活の足としてお使いいただいていることから、低燃費でお求めやすいことこそが、私たちの使命であると考えている。その上で、さまざまな素晴らしい技術に裏付けられた新たな価値を提案していきたいと考えている。ダイハツは、今後も軽自動車らしい低燃費、軽自動車ならではの価格を追求しながら、お客様のニーズや嗜好にタイムリーにお応えできるクルマづくり・技術開発を続けていく。これが未来に向けた私の宣言」と挨拶を行った。
続いて登壇した執行役員の上田亨氏は、コペン Rmzとコペン Xmzについて触れ、「このクルマは、同じボディーの骨格の上にデザインの異なる樹脂の外板を装着しており、アグレッシブでも、スタイリッシュでも、お客様の好みにあわせて交換することができる」とその特徴を述べるとともに、「コペンの外板のデザインは、無限の可能性を秘めている。今回用意した2種類(のデザイン)だけではこのクルマのポテンシャルをすべて引き出しているとは言えない。全国のアフターパーツメーカーの皆様、そして我々の新たな挑戦に共感いただける皆様、このプロジェクトへの参加をお待ちしております。今後、ボディーパーツに関する情報を広く公開する予定であり、年明けの東京オートサロンを含め皆様方と情報交換をさせていただきたい」と述べ、着せ替えるという新たな価値をコンセプトカーのみならず市販モデルにも採用することを示唆した。
また、新型コペンの市場導入時期に関しては「来年前半を予定している」(上田氏)ことを明らかにするとともに、「(新型コペンは)燃費はもちろん、価格への挑戦も忘れていない。経済性に優れ、走りが楽しく、しかも自分らしさを表現できる軽自動車」と解説した。
解説後には、コペン Xmzからコペン Rmzの外板意匠に交換するというデモンストレーションが行われた。事前に約3分間程度の作業時間を要すると説明されていたが、実際に見てみるともっと速いように感じられるくらい、素早くフェンダーやボンネットが交換されていく。それだけ手軽に交換できることが実感でき、市販車への採用に期待がかかるデモだった。
また、ダイハツブースではコペン Rmzとコペン Xmzを1つのパッケージにしたミニ四駆を抽選でプレゼント(「コペンメールニュース」に登録する必要がある)している。実車の確認やデモ見がてら、ダイハツブースに足を運んでみてはいかがだろうか。