2015デトロイトショー
インフィニティ、次期「スカイラインクーペ」を示唆する「Q60コンセプト」を世界初公開
新世代のV型6気筒3.0リッター直噴ツインターボエンジン搭載
(2015/1/17 00:00)
- 会期:2015年1月12日~25日(現地時間)
インフィニティ(日産自動車)は、北米国際自動車ショー(デトロイトモーターショー)にて2ドアクーペ「Q60コンセプト」をワールドプレミアした。
昨今のインフィニティは、プレミアムブランドとしての立ち位置を確固たるものとすべく、ラインアップや車種名を整理した上で拡大を図る戦略を取っている。
2013年の北米国際自動車ショーでは、「Q50(日本名:スカイライン)」を発表。インフィニティのセダンやクーペモデルは、先代まで「G」のアルファベットが頭文字が使われていたが、新型から頭文字が「Q」に変更された。そしてSUVは「QX」の頭文字となるのが新世代のラインアップで、その第1弾がQ50だった。
同年のフランクフルトショーでは、インフィニティでは初となるコンパクトモデルの「Q30コンセプト」を公開。そして2014年のパリモーターショーでは、大型のラグジュアリーセダンコンセプトとなる「Q80インスピレーション」をお披露目した。コンパクトからミドルサイズ、フルサイズと車種展開を広げていこうという姿勢が伺える。
新たに公開されたQ60コンセプトは、Q30コンセプトやQ80インスピレーションと同様にひと目でインフィニティと分かる存在感のあるフロントグリルや流麗なサイドシルエットなど、新世代のデザインコンセプトを踏襲している。
ボディーサイズは4690×1865×1370mm(全高×全幅×全高)。搭載されるエンジンは、新世代のV型6気筒3.0リッター直噴ツインターボとなる。新規開発となるこのエンジンは、コンセプトカーのQ80インスピレーションに搭載されていたもので、環境性能とパフォーマンスを両立しているという。
インフィニティは今回発表されたQ60のモデルチェンジの前に、Q30コンセプトをベースとした市販モデルの生産を開始するようだ。早ければ今年中の発売が予定されている。
北米ではV36型のスカイラインクーペが現在「Q60」の名称で販売されているので、このQ60コンセプトが次期モデルになることが想定される。新型にモデルチェンジするのはQ30のデビューを待ってからになるので2016年になるだろう。日本国内に導入するといったアナウンスはないが、このQ60コンセプトが次期スカイラインクーペとして販売されることを期待したい。