東京モーターショー2017
【東京モーターショー2017】ホンダ、「モンキー 125」「スーパーカブ」コンセプトや「ゴールドウイング」市販予定車など2輪車出展概要
「カブワールド」を中心にブースを構成
2017年10月25日 11:30
- 2017年10月25日 公開
本田技研工業は、東京モーターショー2017に出展する2輪モデルの概要を発表した。今回のホンダブースでは「自分を、もっともっと連れ出すんだ。」をコンセプトとし、世界生産累計1億台を達成したスーパーカブを大きく取り上げた「カブワールド」を中心に、“自分を連れ出す相棒”としての幅広いラインアップを展示する。
本稿ではそのなかから3台のコンセプトモデルと、1台の市販予定車/参考出品車を紹介していく。
「Neo Sports Cafe Concept」(コンセプトモデル)
「Neo Sports Cafe Concept」は次世代ネイキッドスポーツのコンセプトモデル。若いころにスポーツバイクに乗っていた大人世代に向けたモデルで、スポーツバイクの根源的な楽しさと普遍的な美しさを訴えるための作り込みがされている。
その一部としてガソリンタンクやホイールの塗装が挙げられる。これは一見しただけではただキレイな塗装と感じるだけだが、よく見ると塗装の下にヘアライン加工風の模様をつけた下塗りが透けているので、塗装されていながらも金属ならではの質感を持った仕上げになっている。
その塗装を含め、ホンダが提案する次世代ネイキッドスポーツの魅力を会場でご覧いただきたい。
Monkey 125(コンセプトモデル)
次に紹介するのはコンセプトモデルの「Monkey 125」。
モンキーと言えば惜しまれつつも生産終了となったホンダを代表する原付きレジャーバイクだが、コンセプトモデルとして登場するMonkey 125は空冷4ストロークOHC単気筒の125ccエンジンを搭載し、車体サイズも1713×753×1030mm(全長×全幅×全高)とかなり大きくなっている。ホンダの現行車では「GROM」に近いサイズだ。
しかし、ショート&トールのボディから来るイメージはモンキーらしさをしっかり踏襲している。むしろ大柄になった分、走行安定性や実用性が向上していそうな印象だ。主要な装備はフロント倒立サスペンション、前後ディスクブレーキ、LEDヘッドライト、液晶メーター、スチールフェンダーなどとなっている。
Super Cub C125(コンセプトモデル)
こちらは「Super Cub C125」というコンセプトモデル。このモデルは初代スーパーカブ(C100)をイメージした造形を取り入れつつ、スーパーカブの独自性と伝統を現代風に昇華させているのが特徴。
具体的にはスーパーカブのシンボルと言えるレッグシールドからリアフェンダーにかけてのS字ラインを洗練されたラインで再現しているところや、C100の特徴であった通称「かもめハンドル」も現代風のデザインで構成し直されている点が挙げられる。
足まわりは17インチのキャストホイールを採用。また、スチールフェンダーや随所に使用されているメタルパーツなどを装備することで、「愛車」として付き合える上質な仕上げとしている。
エンジンは余裕のある走りを目指し、原付二種の枠のなかで最大排気量になる125ccとしている。
Goldwing Tour(参考出品車/市販予定車)
最後に紹介するのは、参考出品車/市販予定車として展示されるホンダモーターサイクルのフラグシップ「Goldwing」シリーズだ。このモデルは1975年のデビュー以来、ツーリング志向のライダーの声に応えながら進化してきたもので、今回のモーターショーでは6代目となる新型を出展する。
新型は「ライダーとパッセンジャーに、かつてない快適性と走りの感動を。」というコンセプトから作られていて、車体のバリエーションは2つ用意される。
メインになるのは「Goldwing Tour(ゴールドウイングツアー)」というモデル。特徴はパッセンジャーシートの後ろにもトランクが装備されている点だ。もう1つは「Goldwing(ゴールドウイング)」で、こちらはトップのトランクがないモデル。従来のゴールドウイングでは「ゴールドウイング F6B」という名称だったグレードがこの名前になった。どちらも従来モデルと比べて30kg以上軽量化されているとのこと。
エンジンはゴールドウイングツアー/ゴールドウイングとも新開発された小型軽量の水冷4ストロークOHC4バルブ水平対向6気筒を搭載。排気量は1833cm3だ。なお、このエンジンにはアイドルストップ機能もある。
トランスミッションはゴールドウイングツアーに7速DCTと6速MTが設定されていて、7速DCTには低速の前進と後退が行なえる「ウォーキングモード」がある。大柄で車重もあるバイクなので、押し歩きやバックのときに重宝する機能だ。なお、ゴールドウイングは6速MTのみの設定となっている。
さらにゴールドウイングツアーの7速DCT車には、4つのシーン別に走りの特性が変更できる「ライディングモード」が装備される。内容は長距離走行に適した「ツアー」、運動性能を楽しむ「スポーツ」、市街地をゆったり走るときの「エコノ」、そして雨天走行時の「レイン」だ。
この切り替えはステアリングにあるスイッチ操作で行なうことができ、モードに応じて電子制御スロットルやECUのセッティング変更、それにDCT制御、トラクションコントロールが連動。さらにサスペンションも1人乗りとタンデム、それに積載状況に合わせてスプリングのプリロードを電動で変更できるという機能を持つ。