東京モーターショー2017
【東京モーターショー2017】レクサス、自動運転レベル4に向けた新コンセプトカー「LS+ Concept」披露
2020年に自動車専用道での自動運転、2020年代前半に一般道の自動運転も実現へ
2017年10月25日 16:34
- 2017年10月25日 開幕
- 2017年10月27日 プレビューデー
- 2017年10月28日~11月5日 一般公開日
レクサス(トヨタ自動車)は10月25日、東京ビッグサイト(東京都江東区有明)で開催されている「第45回東京モーターショー2017」のレクサスブース(EP11)でプレスカンファレンスを行ない、2020年を目処に自動車専用道路上での自動運転を実現する「LS+ Concept」を世界初公開した。クルマに搭載されているソフトウェアのオンラインアップデート(OTA)による機能拡充の仕組みや、クルマがドライバーの状況を把握する機能などを搭載し、2020年代前半には一般道路上での自動運転実現を目指す。
デザインの新たな可能性と、最新の自動運転技術を兼ね備えたコンセプトカー
同社ブースのステージに登壇したLexus InternationalのPresident 澤良宏氏は、10月19日から発売を開始した「LS500」「LS500h」の先進性に触れ、「時代を先取りし、新たな驚きと感動を提供することを信念とし、常にチャレンジを続ける」と宣言。その「絶えることのないチャレンジを表現した」というコンセプトカー「LS+ Concept」を披露した。
LS+ Conceptは、「レクサスデザインの新たな可能性と、近い将来の実現を目指す最新の自動運転技術を兼ね備えたコンセプトカー」であると紹介した澤氏は、次世代を見据えたというデザインのポイントを「先進的かつ威厳のある造形」「大胆さと緻密さの相反する要素を調和」であると解説。また、先進安全運転技術や自動運転技術の搭載を想定し、「安全で、スムーズかつ効率的なモビリティをすべての方々が享受できる社会」に貢献するクルマだとした。
具体的には、2020年に自動車専用道路での自動運転を実現する「Highway Teammate」コンセプトを搭載。高速道路の入口から出口までを自動運転するもので、合流・分岐・追い越し・レーンチェンジを実行するかどうかの判断をドライバーに求め、ドライバーが承認することで自動操舵などを行なう仕組み。自動運転レベル3かレベル4に近い機能を実現するものになる。
さらに、通信機能によりクルマのソフトウェアのアップデートを行なえるようにし、新機能の追加や機能向上、改善を可能にする。自動運転だけでなく、「ドライバーの状態を把握、サポートして心地よく運転できる」ようにする先進技術も採用する。
2020年代前半には、LS+ Conceptの進化版に、一般道路の自動運転を可能にする「Urban Teammate」の導入を目指す。澤氏は最後に「レベル4以上の自動運転実現に挑戦し、すべての人が安全、スムーズかつ自由に移動できるモビリティ社会の実現を目指す」と述べた。