ニュース
レクサス、クーペシルエットで新開発V6 3.5リッターエンジン搭載の新型「LS」
フラグシップセダンをフルモデルチェンジ
2017年10月19日 13:00
- 2017年10月19日 発売
- 980万円~1680万円
LS500
グレード | エンジン | トランスミッション | 駆動方式 | 価格 |
---|---|---|---|---|
LS500“EXECUTIVE ” | V型6気筒 3.5リッターツインターボ(V35A-FTS) | 10速AT | 2WD(FR) | 15,000,000円 |
4WD | 15,400,000円 | |||
LS500“version L” | 2WD(FR) | 13,200,000円 | ||
4WD | 13,600,000円 | |||
LS500“F SPORT” | 2WD(FR) | 12,000,000円 | ||
4WD | 12,100,000円 | |||
LS500“I package” | 2WD(FR) | 10,420,000円 | ||
4WD | 10,820,000円 | |||
LS500 | 2WD(FR) | 9,800,000円 | ||
4WD | 10,200,000円 |
LS500h
グレード | エンジン | ハイブリッドシステム | 駆動方式 | 価格 |
---|---|---|---|---|
LS500h“EXECUTIVE ” | V型6気筒 3.5リッター(8GR-FXS) | マルチステージハイブリッドトランスミッション | 2WD(FR) | 16,400,000円 |
4WD | 16,800,000円 | |||
LS500h“version L” | 2WD(FR) | 14,600,000円 | ||
4WD | 15,000,000円 | |||
LS500h“F SPORT” | 2WD(FR) | 13,100,000円 | ||
4WD | 13,500,000円 | |||
LS500h“I package” | 2WD(FR) | 11,800,000円 | ||
4WD | 12,200,000円 | |||
LS500h | 2WD(FR) | 11,200,000円 | ||
4WD | 11,600,000円 |
5代目となる新型LSは、新開発のV型6気筒 3.5リッターツインターボエンジンを搭載するとともに、自動運転につながる高度運転支援技術「Lexus CoDrive」を取り入れた予防安全パッケージ「Lexus Safety System+A」を採用。「GA-Lプラットフォーム」による低く構えたスタイリングのクーペシルエットに加え、レクサスならではの“おもてなし”を実現するというリフレッシュ機能や「28ウェイ調整式フロントパワーシート」といった快適装備など、レクサスの象徴として大きな変革を果たしたとしている。
新型のLS500に搭載される新開発のV型6気筒 3.5リッターツインターボエンジン「V35A-FTS」は、最高出力310kW(422PS)/6000rpm、最大トルク600Nm(61.2kgm)1600-4800rpmを発生。ストローク/ボア比を理想的な比率としたほか、吸気効率の向上と燃焼室内の気流強化を両立して、世界トップレベルの熱効率による高い出力と燃費性能を実現している。JC08モードの燃費は2WDモデルが10.2km/L、4WDモデルが9.5~9.8km/L。
また、組み合わせる10速AT「Direct Shift-10AT」は、リズミカルな変速やドライバーの操作から意図を読み取り最適なギヤを選択する制御により、アクセル操作に即応するダイレクトな走りとした。
新型LS500hには、最高出力220kW(299PS)/6600rpm、最大トルク356Nm(36.3kgm)/5100rpmを発生するV型6気筒 3.5リッターエンジン「8GR-FXS」と最高出力132kW(180PS)、最大トルク300Nm(30.6kgm)を発生するモーターを組み合わせるマルチステージハイブリッドを採用。JC08モードの燃費は2WDモデルが15.6~16.4km/L、4WDモデルが14.4km/L。
マルチステージハイブリッドは、LC500hで新開発したレクサスのハイブリッドシステムに有段ギヤを組み合わせた独自構造をしており、高回転化したエンジンと走行用モーター両方の出力を制御することで低速から駆動力を生み出すパワフルな走りを実現。加えて、低速域から高速域までシステム効率の高い動作点を選択してEV走行領域を拡大し、エモーショナルな走りと燃費性能に優れたクルージング走行を両立。
さらに、10段変速制御を採用してドライバーの意図に忠実なエンジン回転数の変化や応答性のよいモーターアシストを可能にしたほか、ドライバーの運転意図を読み取って最適なギヤを選択するDMI制御を採用し、ドライブモードセレクトによる運転特性の切り替えと合わせ、ドライビングの楽しさを実現した。
予防安全パッケージLexus Safety System+Aの機能では、警報、ブレーキアシスト、自動ブレーキの制御を行なう従来の「プリクラッシュセーフティ」に、世界初となる大型カラーHUD(ヘッドアップディスプレイ)に歩行者の方向を表示して直感的な注意喚起を行ない、ブレーキ制御だけで衝突回避が困難かつ、操舵制御によって回避ができるとシステムが判断した場合、自動でステアリングを制御するアクティブ操舵回避支援を追加。
また、高度運転支援技術のLexus CoDriveとして、「レーダークルーズコントロール」「レーントレーシングアシスト(LTA)」の基本性能に、ウインカーを操作することで周辺の道路環境を監視して車線変更の支援を行なう「レーンチェンジアシスト(LCA)」を追加。これらの機能を連携させて、高速道路や自動車専用道路でドライバーの運転意図に沿った操舵支援やレーンチェンジの運転支援を可能としたほか、大型HUDやマルチインフォメーションディスプレイなどと連携して、ドライバーに支援状況を分かりやすく通知する。
そのほかのLexus Safety System+Aの機能として、ドライバーが不慮の状態に陥った場合、ドライバーへの警告に加えてハザードやホーンで車外に異常を知らせながら走行中の車線内に減速停車し、ヘルプネットへ自動接続して救命要請も行なう「ドライバー異常時停車支援システム(LTA連動型)」、前側方レーダーにより車両が接近してくる方向を大型HUDで注意喚起して交差点での出会い頭事故を予防する「フロントクロストラフィックアラート(FCTA)」、夜間の視認性向上に寄与する「上下2段式アダプティブハイビームシステム(AHS)」、カメラやナビゲーションの地図情報を用いて取得した交通標識情報を大型HUDとマルチインフォメーションディスプレイに表示する「ロードサインアシスト(RSA)」など、従来の「Lexus Safety System+」から大幅に機能を向上させている。
加えて、車両後方の歩行者にも世界初対応した「パーキングサポートブレーキ(静止物、後方接近車両、後方歩行者)」や、狭い道で安全確認に役立つ「パノラミックビューモニター(サイドクリアランスビュー/コーナリングビュー付)」、車両後方カメラの映像をミラー内のディスプレイに表示する「デジタルインナーミラー」といった予防安全技術も採用。
新型LSは、経済産業省や国土交通省などが推進する安全運転サポート車のうち、高齢運転者にとくに推奨する「セーフティ・サポートカーS(通称:サポカーS)」の「ワイド」に相当する。
新型LSのデザインに関しては、GA-Lプラットフォームを採用して重量物を中心近くに配置することで、セダンとして理想的な重心高、前後重量配分にするとともに、低く構えたスタイリングを実現。6ライトキャビンデザインを採用して、クーペシルエットを創り出している。
フロントデザインは、スピンドルグリルに合わせたバンパー形状を採用するとともに、低いフードと抑揚のあるフェンダーで立体感を創出。サイドから回り込む連続性のある造形で伸びやかさを表現したリアデザインは、リアコンビネーションランプまわりを中心にスピンドル形状のテーマを採用して、重心の低さとワイド感を強調している。
インテリアでは、フラグシップセダンにふさわしいくつろぎの空間を演出。メーターフードから流れるように助手席まで伸びるレジスターを採用するなど前席上部は広がり感のある構成とし、下部はシートと一体感のあるアームレストにより安心感を創出。加えて、ドライバーを中心とした姿勢変化や視線移動の少ない操作系レイアウトにより、運転に集中できるコックピットとした。
ドアトリムやシートバックがシームレスに繋がる構成の後席は、クラストップレベルのレッグスペースによる開放感と厚みのあるソフトなコンソール・アームレストで、包み込むような空間とした。
また、職人技による最新の作り込みで仕上げられた表皮巻きのステアリングやシフトノブなどを採用するとともに、行燈にインスピレーションを受けたという柔らかな間接光のアンビエントイルミネーションが、室内空間の広がりと趣を演出。
ドアトリムの加飾には、日本の匠の技を活かして天然杢にアート性を加えた「アートウッド(オーガニック/ヘリンボーン)」「レーザーカットスペシャル」や、強化ガラスに加工を施して繊細な造形を表現する「切子(カットガラス)」、L字型のプリーツ上の折り目を手作業で付けた「ハンドプリーツ」など、伝統技術と最新の生産技術が融合したデザインを採用した。
シートにもこだわり、最適なサポート位置をきめ細かく設定できる28ウェイ調整式フロントパワーシートを“EXECUTIVE”“version L”“F SPORT”に標準装備。エアブラダ(空気袋)により背中から大腿部にかけて押圧するリフレッシュ機能を“EXECUTIVE”のフロント/リアシートに、“version L”のフロントシートに標準装備して、スイッチ類をアームレストに設置したタッチパネル式のリアマルチオペレーションパネルに集約。オーディオ、エアコン、シート、リラクゼーション、照明をグラフィックで直感的な操作ができるようにした。
さらに、乗員の体温を検知して空調機能を統合制御する「レクサスクライメイトコンシェルジュ」では、赤外線人体表面温度センサーを従来までのリアシート(2席)に加え、フロントシートにも採用。“EXECUTIVE”のリアシートでは専用ヒーターを搭載してリラクゼーションを提供するとともに、左後席にはオットマン付きの22ウェイ調整式リアパワーシートを設定した。
12.3インチワイドディスプレイを採用したナビゲーションには、クラウドと車載器でのルート検索を融合したハイブリッドナビゲーションシステムを採用。センターの最新の交通情報を元に、より短時間で到着する最適なルートを車載器に配信するとともに、発話内容や状況に応じて車載器とクラウドでの音声認識を自動で使い分けるハイブリッド音声認識機能や、新世代のリモートタッチを搭載して操作性を向上させた。
サウンドシステムには、天井スピーカーを含む計23個のスピーカーにより、コンサートホールのような臨場感を演出する新開発の「マークレビンソンリファレンス3Dサラウンドサウンドシステム」を“EXECUTIVE”に標準設定。“version L”“F SPORT”“I package”にオプション設定した。
そのほかにも、乗降時に最大30mm車高を上昇させる機能を備えた電子制御エアサスペンションや、動作に応じてバックルが可動する「前席イージーアクセスバックル」を採用してスムーズな乗り降りを支援。リアバンパーの下に足を出し入れすることで開閉できる「ハンズフリーパワートランクリッド」やリアシートをリクライニングさせて後方の視野を拡大させる「後席自動リクライニングシステム」を採用するなど、利便性を向上させている。
ボディカラーには、金属を削り出したような印象を与える「マンガンラスター」と、鮮やかさと深みのある陰影の「ソニックアゲート」の新開発した2色のほか、「ソニッククオーツ」「ソニックシルバー」「ソニックチタニウム」「ブラック」「グラファイトブラックガラスフレーク」」「レッドマイカクリスタルシャイン」「スリークエクリュメタリック」「アンバークリスタルシャイン」「ディープブルーマイカ」に、“F SPORT”専用色の「ホワイトノーヴァガラスフレーク」「ヒートブルーコントラストレイヤリング」を加え、計13色を設定した。