東京オートサロン 2019
【東京オートサロン 2019】間もなくの投入が予告される「メガーヌ R.S.」（MTモデル）も並ぶルノーブース
“RS”ロゴがブラックとなる「ルーテシア R.S. トロフィー アクラポヴィッチ」もお目見え
2019年1月11日 15:49
- 2019年1月11日～13日 開催（最終日は18時まで）
- 入場料：特別入場券3500円、大人一般入場券2500円、中・高校生一般入場券1800円（全日とも保護者同伴に限り小学生以下無料）
ルノー・ジャポンは、1月11日～1月13日に幕張メッセ（千葉県千葉市美浜区）で開催中の「東京オートサロン 2019」に5台のルノー・スポール（R.S.）モデルを展示している。同社は2011年以来の連続出展となる。
今回展示しているモデルは「トゥインゴ GT」「メガーヌ スポーツツアラー GT」、そして100台限定の「ルーテシア R.S. トロフィー アクラポヴィッチ」、「メガーヌ R.S.」、参考出品のメガーヌ R.S.のMTモデルだ。
そろそろ投入されるメガーヌ R.S. MTモデル
ルノー・ジャポン マーケティング部 チーフプロダクトマネージャーのフレデリック・ブレン氏は、「オートサロンというイベントの性格を鑑み、R.S.モデルをほぼフルラインで展示しています。2018年、日本でのR.S.モデルの販売は全体で1800台を超えました。これまででもっとも多かったのは2013年か2014年の1400台ほど。日本はルノー・スポールにとって大事なマーケットだということが引き続き証明できたのです」と述べ、2019年もR.S.モデルに力を入れていくことを強調する。
特に2019年はメガーヌ R.S.のMTモデルが投入される予定で、「もうそろそろ購入の準備を始めてもいいですよ」とブレン氏。パワートレーンはこれまでのメガーヌ R.S.と共通で279PS/390Nmを発生する。
既存のDCTモデルとMTモデルの大きな違いについてブレン氏は、「ホイールを見てもらうと、ブレーキディスクがバイマテリアルで、アルミのハブを使うことで軽量化と冷却効果を狙っています」と説明。ブレーキキャリパーに目を移すとレッドに塗られており、「以前のメガーヌ R.S.の赤キャリパーは“シャシーカップ”を表していました。このクルマももしかしたら……」と、MTモデルがよりハードなシャシーカップを採用していることを示唆するとともに、「発表まで期待してお待ちください」とのことだった。
インテリアの違いとしては、レザーアルカンターラコンビのステアリングとマニュアルのシフトノブ、そして手引き式のサイドブレーキが採用されている。
100台限定のルーテシア R.S. トロフィー アクラポヴィッチ
そしてもう1台、1月11日に発売されたルーテシア R.S. トロフィー アクラポヴィッチについては“ブラックパック”仕様で、フロントではF1ブレードがシルバーからブラックとなり、トロフィという赤字のデカールが入る。ドアノブとサイドシル、リアまわりの“RS”ロゴもブラックとなる。本国でオプションとして設定があったものである。
それ以外に、今回の展示車両ではフロントとリアのルノーエンブレムがブラックになるアクセサリーが取り付けられ、これは2018年に戦ったF1マシン「R.S.18」を意識したもの。また、アンテナがシャークフィン形状になってブラックに塗装されたほか、R.S.カップ用のスポイラーがブラックに塗られて取り付けられている。
9年連続成長のキーとは
ルノー・ジャポンの2018年の新車登録台数は7253台と、2017年の7121台を上まわり、9年連続の成長となった。この要因についてブレン氏は、「トゥインゴは2017年と同じくらいの台数でしたが、カングーが伸びました。そしてメガーヌ R.S.とともに、フルイヤーでメガーヌ GT、スポーツツアラー GTが販売できましたことも大きいです。またぎりぎりでアルピーヌ A110も少し入りました」と述べる。
大きな柱はこれまで通りトゥインゴとカングーとしながらも、「メガーヌはほぼ1000台で、スポーティCセグメントとして台数は出た方だと思います。これまでのメガーヌに比べて圧倒的に数字が大きいうえに、今はスポーティバージョンだけですからそれが大きなポイントです」という。
また、カングーについても「3年連続2000台を超え、かつ前年度を上まわっています。現行カングーは2009年にデビューしましたので10年目になりますが、まだ勢いがある。こんなライフサイクルを持っているクルマはないでしょうね」と表情を緩ませ、「アナログで先進技術装備がついていなくても、人間らしさが感じられ、家族の中に溶け込みやすいクルマというのが魅力につながっているのでしょう」と2018年を振り返った。
そして、2019年は「メガーヌ R.S.とともに、トゥインゴとカングーにより力を入れていきます。いろいろな限定車を続々と投入して2018年に負けないように販売成績を上げていくのでご期待ください」と語った。
内田俊一
AJAJ（日本自動車ジャーナリスト協会）会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしてデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー 25 バカラと同じくルノー 10。