人とくるまのテクノロジー展 2023

3月デビューの新型「エルフ」と9速DCTを展示するいすゞブース

2023年5月24日~26日 開催

入場無料

いすゞ自動車のブースで展示された新型「エルフ」

 5月24日~26日にパシフィコ横浜(神奈川県横浜市)で開催されている「人とくるまのテクノロジー展 2023 YOKOHAMA」(主催:公益社団法人自動車技術会)。いすゞ自動車は、3月にフルモデルチェンジして登場した小型トラック「エルフ」を展示とその技術を展示した。

 展示されたのは、エルフの主要技術となるトランスミッションの「ISIM(Isuzu Smooth Intelligent TransMission)」。エルフのAT車は従来、シングルクラッチの6速AMTを搭載していたが、新型では9速DCT(デュアルクラッチトランスミッション)に変更。エンジンの回転数を抑えて燃費を改善した。

 また、シングルクラッチがデュアルクラッチになることで、変速時の駆動力の途切れを大幅に少なくし、スムーズな加速を実現した。段数が上がっているが、小型軽量も進め、従来の6速と同一ギヤ数で9速を実現している。

9速DCTの「ISIM」
ISIMの特徴

 また、ISIMの搭載にあたってエンジンと協調制御も進化。変速時にエンジン回転を合わせ、特に上り坂で加速する場合などに駆動力の途切れが大幅に少なくなり、乗用車並みのスムーズさだという。

エンジン側から見た「ISIM」
新型エルフは荷台が架装された状態のため、トランスミッションやエンジンはほとんど見えない

 ブース中央にはエルフを展示。平ボディ仕様の完成車だったため、残念ながらエンジンと注目のトランスミッションははっきりとは見えなかったが、新型エルフの特徴は荷台部分に載せられたパネルによってしっかりと紹介している。

新型エルフの特徴

 ブースではそのほか、コネクテッドや電気自動車、先進安全、燃料電池、バイオディーゼルなどのパネルと動画展示を実施した。

いすゞの各技術をパネルとその上のモニターの動画で紹介した
正田拓也