人とくるまのテクノロジー展 2023

スズキ、新型「Vストローム 800DE」搭載の新設計エンジンでVツインの鼓動感を再現

2023年5月24日〜26日 開催

スズキブースに展示されている新型「Vストローム 800DE」

 スズキは、5月24日に開幕した「人とくるまのテクノロジー展 2023 横浜」(パシフィコ横浜:5月24日〜26日)に出展。ブースでは、2輪モデルの新型「Vストローム 800DE」や、4輪モデルの新型軽商用車「スペーシア ベース」を展示している。

 スズキブースに展示された新型「Vストローム 800DE」は、3月24日より国内で発売されたスポーツアドベンチャーツアラー。搭載される並列2気筒 776cm3エンジンは、新設計エンジンとなり、量産二輪車で初めてクランク軸に対して90°に一次バランサーを2軸配置した「スズキクロスバランサー」を採用することで、振動を抑えながら軽量・コンパクト化を実現させたという。

 この新設計エンジンでは、これまでのVツインエンジンの鼓動感を感じられるよう、並列2気筒エンジンでありながら、クランク角度を270°に設定し、Vツインエンジンのような鼓動感を楽しめるようにしている。

並列2気筒エンジンを採用することで車両の前方にエンジンを配置することが可能となった
クランク角度を270°としてVツインエンジンの鼓動感を再現しながら、「スズキクロスバランサー」を採用することで振動を抑えた

 Vツインエンジンでなく並列2気筒エンジンを搭載する狙いは、重量物であるエンジンを車両の前方に配置したいといったマスの集中化。「ぜひ、コーナーを走るときのハンドリングのよさも体験してほしい」と、説明担当者の熱い想いとともに技術の解説を会場で聞くことができた。

スペーシア ベースの車両展示もある
編集部:椿山和雄